みなさま、こんにちは!今回の『ファレホペイントコンテスト7』のお客様作品紹介、第15回は用品用材コーナーが担当いたします!
今回はミリタリー色の高い作品を3作品と美少女ガレキを2作品ご紹介。
重厚感とリアルな質感表現が素晴らしい、ミリタリー作品と女性らしい艶のある肌表現に加え、拘りのある衣服の塗装表現が魅力な美少女ガレキ作品をぜひご覧くださいっ!
ではでは、早速いってみましょうっ!
お客様作品紹介第15回スターーートっ!
【漆黒に溺れる、妖しの微笑】
作品名:今宵も酔ってますえェ
ファレホ使用率:65%
コメント:ファレホは着物・下着・髪・台座に使用。着物柄は、マスキング、塗装、修正のヘビロテ!疲れた。台座の漆質感がポイント。妖艶な雰囲気漂うポーズもお気に入り。
ご紹介するのは、グリズリーパンダさんのFate / Grand Order「酒呑童子」の登場です。
エッジが効いた躍動感のある造形美が見事なキットで、こちらはファレホ65%で
作成された作品となります。
では早速見ていきましょう。
では、まずはお顔をみていきましょう。
酒呑童子らしい狂気と色気が同居した、息をのむ様な美しい表情です。ファレホの落ち着いたマットな質感はシャープな髪の毛の造形をより際立たせています。鬼の角のクリアなグラデーションと、ファレホで塗られた髪のコントラストが素晴らしく、視線を引き付ける強い求心力を生み出しています。
そしてなんといっても凄いのが着物柄です。うねるような布の立体面に対して、一切の妥協なく赤く塗られた複雑な柄は、素晴らしい精度で塗り分けされており、ただただ脱帽するばかりです。ほんとうに凄い!!
漆器を思わせるような、深く、そして艶やかな漆質感が表現された台座は、まさに圧巻です。
ファレホを使用して表現された格子模様は、妖艶な世界観を足元から訴えかけて来ます。
光りを美しく反射するこの漆黒と橙の色調は、単なる支えではなく、酒呑童子が佇む「夜の宴」の空間そのものを感じさせてくれます。
気が遠くなる様な着物のマスキング作業を乗り越えたからこそ辿り着いたこの完成度は、ジン太郎様の作品への愛と美学を感じさせ、いつまでも眺めたくなる様な文字通り「骨の髄まで魅了される」素晴らしい作品でした。
ジン太郎様の作品紹介っ!まず目を奪われるのは、やはり圧倒的な存在感を放つ表情です。特に大きく開かれた口元は必見!奥まで緻密に造形された歯や舌を、透明感のある歯の白、歯茎のピンク、舌の赤で丁寧に塗り分けることで、「笑う鬼」としての不気味さと妖艶さが見事に表現されています。造形の魅力を最大限に引き出した塗装技術は本当にお見事です。
肌の塗装も素晴らしく、単なる白ではなく淡いシャドウや血色表現によって立体感と生命感を演出。異形の存在でありながらもどこか美しさを感じさせる酒呑童子らしい雰囲気に仕上がっています。角のグラデーションも非常に自然で、全体の完成度をさらに高めていますね。
そして見逃せないのが着物の塗装です。お客様コメントにもあるように、マスキング、塗装、修正を何度も繰り返して完成させた力作!鮮やかな紫の着物に施された曲線主体の複雑な紋様は、丁寧なマスキング技術の賜物です。紫に負けない力強い朱色が美しく映え、作品全体の華やかさと妖艶さを引き立てています。根気と技術がなければ実現できない見事な仕上がりです!みんなも7やって見よう曲線マスキング!
さらに塗装全般の色使いも秀逸。紫、朱、金、青といった強い色同士をバランスよくまとめ上げており、どの角度から見ても破綻のない美しいカラーリングとなっています。発色の良さと丁寧な塗り分けによって、造形の魅力を何倍にも高めているのが伝わってきます。
ベースにも強いこだわりを感じます。ファレホを使用して表現された漆のような艶やかな質感は高級感たっぷり。蒔絵を思わせる均一な光沢と、ブレのない金色のライン、落ち着いた山吹色の配色センスが素晴らしく、和を感じる作品全体を格上げしています。まさに展示映えする豪華なベースですね。
妖艶なポーズ、迫力ある表情、緻密な塗装、そして高級感あふれるベース。どこを見ても見どころ満載の一作でした!
【ファレホが紡ぐ、危うき少女の輪郭】
一期一会のハイジンクス氏が原型を手掛けた『葬送のフリーレン』の人気キャラクター「ユーベル」。
このただでさえ魅力的な造形を、製作者様の圧倒的な塗装技術と独自のこだわりによって、まるでアニメや原作からそのまま現実世界に飛び出してきたかのような、凄まじいクオリティの完成品へと昇華されています。
作品名 :蠱惑の眼差し
ファレホ使用率:36%
コメント:ファレホはコスチューム・髪に使用。布地・靴製品等の質感差表現に苦心。スカート黒色に白ストライプはマスキング等、塗装者泣かせ。ジト目ダウナーな雰囲気が気に入っている。
その佇まいの美しさに息を呑みます。
特筆すべきは、製作者様が最も苦心されたという「布地や革製品などの質感差表現」の素晴らしさです。
ファレホ特有のしっとりとした極上のマット感がコスチュームや髪の毛に施されることで、キャラクター全体に落ち着いた、リアルな実在感が宿っています。
それに対して、ベルトやブーツなどの革製品、装飾パーツには、ファレホの質感とは対照的な「硬質さ」や「しなやかな艶」が絶妙な塩梅でコントロールされており、単一の黒や暗色に陥りがちな衣装の中で、驚くほど豊かな情報量を生み出しています!
ただ立体に色を塗るだけでなく、「素材そのものの存在」を塗装で描き分ける卓越した技術に脱帽です。
次にこちらをご覧ください。
ユーベルというキャラクターの本質が見事に捉えられており製作者様がお気に入りポイントとして挙げられている「ジト目ダウナーな雰囲気」が、完璧を超えた精度で表現されています!
ユーベル特有の「何を考えているか分からない危うさ」と「こちらを品定めするような妖艶さ」が見事に同居した表情が素晴らしいです。
ファレホによって優しく、かつ立体的にグラデーションが施された緑色の髪が、その美しい顔立ちをいっそう引き立てています。
前髪の隙間から覗くその視線と目が合った瞬間、誰もが彼女の持つ独特の魔力に魅了されてしまうはずです。
次にこちらをご覧ください。
コメントにもある「スカート黒色に白ストライプ」は、立体物のうねりやプリーツに合わせて歪みなく、かつ真円や直線を美しくマスキングして塗装しなければならない、まさに"塗装者泣かせ"の超難所!
しかし、写真に写るその仕上がりは、どこまでもシャープで均一、一点の乱れもない完璧なラインを描いています。
側面から見ることで、ユーベルのしなやかなボディラインの造形美と、この超絶マスキングによる幾何学的パターンが美しく調和し、作品全体の視覚的なクオリティを限界突破させています。このラインの美しさを見るだけで、どれほどの時間と集中力が注ぎ込まれたかが痛いほど伝わってきます。
最後にこちらをご覧ください。
正面からは見えにくかった、髪の毛の後頭部から毛先にかけての滑らかなファレホのグラデーションが実に見事です。
編み込まれた髪の立体感や、ふわりと広がる毛先の躍動感が、繊細な陰影塗装によってドラマチックに強調されています。
背中から腰へとかける衣装のシワの表現、素材の厚みを感じさせるような塗装表現など、後ろ姿に至るまで一切の手抜きがありません。
「神は細部に宿る」という言葉がこれほど似合う作品はそうそうありません!
ファレホという塗料の特性を120%活かしたコスチュームと髪の毛の「柔らかな質感」それに対比する他塗料での「硬質な質感」そして驚異的なマスキング技術によるストライプと完璧な表情作り。
一期一会のハイジンクス様の素晴らしい造形に対し、製作者様がリスペクトと情熱、そして圧倒的なスキルを持って応えた、まさに「ユーベルフィギュアの最高峰」と呼ぶにふさわしい傑作です!
いつまでも眺めていたくなるような、深い魅力に満ちあふれた素晴らしい作品をありがとうございます!
ジン太郎様の2作品目!まず目を引くのは、ユーベルの象徴ともいえる鮮やかなグリーンの髪。単純な明暗ではなく、髪の流れや毛束の造形に合わせて繊細にハイライトとシャドウが配置されており、立体感と情報量を大きく引き上げています。毛先まで丁寧に塗り込まれたグラデーションは、まさに造形を理解した上での塗装表現。髪だけでも見応え十分です!
そして注目したいのが顔まわりの表現。特徴的な三白眼とジト目気味の視線がしっかりと再現されており、ユーベルならではの危うさとミステリアスな魅力を見事に表現しています。目元へ自然と視線が集まるよう、顔周辺の肌を少し明るめに仕上げつつ、口元には繊細な陰影を加えることで、うっすらと笑みを浮かべているような独特の表情を演出。塗装によってキャラクター性がさらに際立っていますね。
肌の塗装も非常に秀逸です。露出の多いデザインながら単調にならないよう、脇や太もも、衣装との境目には柔らかなシャドウを配置。自然な立体感と血色感が加わることで、ミステリアスでありながら美しい雰囲気をしっかりと再現しています。また、黒を基調とした衣装の塗装技術も素晴らしいポイント。黒は一見シンプルに見えて階調表現が難しい色ですが、本作では黒の中に絶妙な濃淡を作ることで、スカートのプリーツや各部の造形をしっかりと強調しています。質感表現も見事で、布地、グローブ、ブーツ、ベルトなど、それぞれ異なる素材感がきちんと描き分けられているのが伝わってきます。
さらに、お客様コメントにもあるスカートの白ストライプにも注目。マスキングを駆使して施された均一でシャープなラインは、まさに塗装者泣かせの工程を乗り越えた成果です。精度の高い塗り分けによって作品全体が引き締まり、完成度を大きく高めています。
全体を通して、造形の魅力を最大限に引き出す塗装表現が本当に見事な作品でした。髪のグラデーション、黒の階調表現、繊細な肌の陰影、そして高精度な塗り分けと、どこを見ても高い技術力が感じられる仕上がりです。
ジン太郎様、製作お疲れ様でした!素敵な作品のエントリーありがとうございます!
【傑作機、在りし日の姿】
作品名 :昭和のJ隊
ファレホ使用率:90%
コメント:転輪のゴムとペリスコープ以外はファレホです。フィギュアはファインモールド製のせてます。供与された兵器っていいすよね。
タミヤのアメリカ戦車『M4A3E8 シャーマン イージーエイト』でのエントリー作品。
ファレホ90%使用の力作!ファレホのツヤ消し感を活かし、金属のザラザラ感を見事に表現っ。
実動している想定なのか、履帯の泥などウェザリングもしっかりされています。
供与された戦車を自衛隊仕様での製作という面白い取り組み。
ファインモールドの自衛官を使い、車長を組み込む事で、今現在作戦行動中、または演習中の状況を見事に演出しています。
インカムで指示を出している姿にストーリーを感じずにはいられません。
さて三枚目、ハッキリとわかる、履帯のウェザリング。不整地を走行し付着し乾いた泥や砂が道中の過酷さを見事に演出しています。
わりと見落としがちな、車体下部の所も履帯の剥げや車体内側に擦れや衝突の際の変色を施し、実動感表現している所もリアリティさを補強しています。
最後に展示の都合上見えない後ろ側を見ていきましょう。
車体後部の塗装も満遍なくバッチリ塗装。ザラついた金属感がしっかり出ています。
装甲版の縁にまだらな濃淡の違いを加える事で、長年使い続けている使用感が可視化されているのも細かい演出として大変グッドっ!
素晴らしい作品でのコンテストご参加ありがとうございました。
次回のエントリーも心よりお待ちしております。
ホビースクエア秋葉原らしく、ミリタリー部門へのエントリーありがとうございます!
まず目を引くのは、自衛隊車輌特有の深みあるOD色の表現です。米軍車輌のODとは異なる緑味を帯びたカラーを見事に再現されており、さらに単色で終わらせることなくモジュレーション塗装によって面ごとの明暗を丁寧に描き分けています。光の当たり方まで意識した塗装表現によって、大型車輌らしい重量感と立体感がしっかりと伝わってきますね。
また、キットが持つ鋳造肌の魅力を塗装でさらに引き立てている点も素晴らしいポイント。絶妙な墨入れによってモールドや凹凸がより際立ち、実車さながらの重厚感を演出しています。細かなディテールが自然に浮かび上がり、見れば見るほど情報量の多さに引き込まれます。
そして何より圧巻なのがウェザリング表現です!車体各所にはチッピングを施し、実際に運用されている車輌らしい使用感を見事に再現。さらに足回りには泥や土埃の表現を加えることで、まるで演習場からそのまま展示スペースへやってきたかのようなリアリティを感じさせます。特に履帯はゴム製パーツとのことですが、塗装によって金属の重量感や使い込まれた質感が見事に表現されており、とてもゴム素材とは思えない説得力があります。塗装技術についても本当にお見事です。基本塗装、墨入れ、ウェザリングの全てがバランスよくまとめられており、「塗って終わり」ではなく、実在する車輌を研究した上での表現力が感じられます。色の重ね方や汚しの強弱が非常に自然で、スケールモデルならではのリアリティを大きく引き上げていますね。
さらにファインモールド製フィギュアとの組み合わせも見どころ。極小サイズながら細部まで丁寧に塗り分けられ、的確な墨入れによって造形が引き締まっています。搭乗員が加わることで車輌に物語性が生まれ、一気に「生きた戦車」へと変わるのがスケールモデルの醍醐味ですよね。供与車輌ならではの魅力と、自衛隊車輌らしい存在感を高い塗装技術で見事に表現された素晴らしい作品でした!素敵!
【とある極東戦線の日常-194x】
作品名:臨時司令部
ファレホ使用率:80%
コメント:戦前日本と連邦が共闘している架空戦記作品です。臨時司令部が置かれた警察署で整備や監視、捕虜移送などの情景をジオラマにしました。機体、迷彩、建物、車輛、人、小物にファレホを使用しました。
ご紹介するのは、戦前日本と連邦が共闘している架空戦記を表現したロマン溢れる
なんとも男心をくすぐるジオラマ作品のご紹介です。
こちらはファレホ80%で作成された作品となります。
では早速見ていきましょう。
オリーブドライブ調のドーム型テントや軍用トラック、土嚢、そして兵士などの配置が絶妙で、今まさに部隊が活動している様な躍動感に満ちています。ファレホならではのマットで落ち着いた質感がリアルさを醸し出し、架空戦記でありながらも現実に存在する戦場のような生々しい説得力を生み出しています。
さらに見逃せないのが、沢山の兵士フィギュアたちの精巧な塗り分けです。これほど小さなスケールにもかかわらず、衣服や装飾品を丁寧に表現されており、それによってそれぞれのキャラクターごとの役割や物語性まで伝わってきます。
戦前の日本建築特有の、下見板張りの緑色の外壁と、重厚な瓦屋根のコントラストが
とても素晴らしいです。ファレホの特性を巧みに使いこなした、経年劣化を感じさせる絶妙なウェザリングによって、木製サッシの窓枠や漆喰壁の質感がリアルに再現されており、長年この街を見守ってきた建物の「歴史」と「重み」を感じさせてくれます。
堂々たる存在感を示す連邦のモビルスーツは、この作品の最大の見所であり、見る者を一瞬で架空戦記の世界へといざなう存在です。
その存在感を支えているのは、機体全体に施された高精細なデジタル迷彩塗装です。
ファレホの微細なコントロール性を活かし、スケール感を損なうことなく表現された迷彩パターンは、まさに職人技と呼べる凄さです。
また、装甲に施されたウェザリングが、実際に大地を踏みしめ、激戦を潜り抜けてきたという
歴史を物語っています。
また、レイアウトも実に見事で、足元に配置されたタンクローリーとの対比によって、ロボットの巨大さを自然に感じさせてくれます。
「戦前日本と連邦の共闘」という非常にロマン溢れるif設定が、建物、車輛、人、そしてモビルスーツなどの圧倒的な作り込みによって、見事に具現化された素晴らしいジオラマ作品でした。
「戦前日本と連邦が共闘している」という壮大な世界観をテーマに、臨時司令部が置かれた警察署を舞台として、機体整備や監視任務、捕虜移送などの情景が見事に再現されています。まず目を引くのは圧倒的な情報量と密度感です。バンダイ、グリーンマックス、トミーテック、カトーといった異なるメーカーのアイテムを巧みに組み合わせ、1/144と1/150スケールの混在を感じさせない自然な空間を構築。ガンダム世界と戦前日本の風景が違和感なく融合し、蒼褐様が描き上げた「もう一つの歴史」が目の前に広がります。
そして本作品の大きな見どころが塗装表現です。ファレホによる塗装は機体から建物、小物に至るまで丁寧に施されており、その完成度の高さに思わず見入ってしまいます。特に機体の迷彩塗装は秀逸!グレートネイビーを基調としたカラーリングは現代的な都市迷彩を思わせながらも、木造警察署の屋根にも同系色が取り入れられていることで、この架空の歴史世界における迷彩として高い説得力を生み出しています。
さらに迷彩パターンも直線主体ではなく、曲線や不規則な円形を組み合わせることで自然な隠蔽効果を演出。塗り分けの境界も美しく、塗装技術の高さが存分に発揮されています。また機体各部へのウェザリング表現も絶妙で、実際に運用されている兵器のような重厚感を感じさせます。
木造校舎を改装した警察署も見事です。グリーンの外壁は単色ではなく、経年による退色や汚れを感じさせる繊細な濃淡が加えられています。屋根にはドライブラシが効果的に使われ、雨風にさらされ続けた建物ならではの質感を再現。歴史を積み重ねてきた建築物としての存在感がしっかりと表現されています。
また、細部へのこだわりも圧巻です。豆粒ほどのサイズのフィギュア一体一体にしっかりと塗装とスミ入れが施されており、整備員や警察官、兵士たちがそれぞれの役割を果たしている様子が伝わってきます。単なる配置ではなく、そこに物語を感じさせる群像劇が生まれているのが素晴らしいですね。
眺めるたびに新たな発見がある、模型の楽しさが爆発したような作品でした!蒼褐様、この度は世界観・工作・塗装技術のすべてが高いレベルで融合した素晴らしい作品をご出品いただき、誠にありがとうございました!
【大陸行軍、今日の献立】
ファインモールドの名作「野戦炊事セット」を中核に、大陸戦線の一コマを切り取った息を呑むようなジオラマ作品です。
まず特筆すべきは、構成要素のほぼすべてである「ファレホ使用率95%」という徹底されたこだわり!
ファレホが持つ、有機的で独特なマットの質感が、泥臭くも人間味あふれる戦場の日常をこれ以上ないほどリアルに演出しています。
作品名 :兵隊さんの料理番
ファレホ使用率:95%
コメント:大陸戦線で兵隊さん達が食事の準備をしている風景のジオラマです。脇に物資を降ろしたり、馬と行軍する輜重兵達がいます。青果、卵、味噌汁などの食品も沢山。兵隊、馬、車輛、小物類にファレホ使用。
まずはこちらをご覧ください。
ただ車両やフィギュアを配置するだけでなく、大陸戦線という特有の「乾いた土の匂い」や「風の音」まで聞こえてきそうな空間構成が見事です!
ファレホが持つ最大の強みである「光を反射しない深みのあるマット感」がベースの地面や背景の空気感と完璧に同調し、ミリタリーモデルにありがちな"おもちゃ感"を一切排除しています。
行軍する輜重兵たちと、炊事に追われる兵士たちの動と静の対比が美しく、一枚の歴史的写真を見ているかのような錯覚を覚えます。
次にこちらをご覧ください。
ファレホを巧みにコントロールすることで、野戦炊事車や各種車両の「使い込まれた鉄の重厚感」や「車輪の木製パーツの乾いた質感」が、ミリタリー特有のウェザリングと共にリアルに表現されています。
特にファレホの塗膜は、自然な退色感や、泥・埃が堆積した表現と非常に相性が良く、過酷な大陸の環境を走り抜けてきた車両たちの"歴史"が、その塗装肌から雄弁に伝わってきます。
次にこちらをご覧ください。
ファレホはブレンディングやグラデーションが非常に美しい塗料ですが、それが兵士たちの顔の表情や、軍服のシワに見事に活かされています。
食事を準備する兵士たちの楽しげな表情、馬を駆る輜重兵たちの引き締まった顔立ち。
それぞれの皮膚の血色感や、汗ばむような生々しさが極小サイズの中に宿っています。
軍服の布地特有のしわに落ちる柔らかな陰影もファレホだからこそ表現できた極致であり、今にも彼らが喋り出しそうなほどの生命感を感じさせます。
最後にこちらをご覧ください。
製作者様がコメントされている「青果、卵、味噌汁などの食器」といった細部へのこだわりは、まさに狂気的なクオリティです!
戦場ジオラマにおいて、こうした生活物資のリアルさは作品の説得力を何倍にも跳ね上げてくれます!
みずみずしさを感じさせる野菜の色彩、籠に盛られた卵の質感、そして食器に盛られた味噌汁の表現など、ファレホの繊細な発色を活かして一点一点丁寧に塗り分けられています。
この小物の豊かさがあるからこそ、「兵隊さん達が生きている日常」が鮮烈に浮かび上がり、見る者の胸を深く打ちます。
ミリタリーキットが持つ「鉄と兵器の冷たさ」の中に、ファレホという塗料の優しくリアルな質感を95%も注ぎ込むことで、「人間の温かみと生活の息遣い」を見事に融合させた、ジオラマの教科書のような傑作です。
ファインモールドの造形の良さを引き出しつつ、輜重兵の行軍という壮大なドラマから、食器の中の味噌汁という極小の日常までを地続きで描き切った製作者様の技術と情熱に、心からの敬意を評します。
ずっと眺めていても飽きない、歴史の1ページを見事に切り取った素晴らしい作品をありがとうございました!
蒼褐の2作品目も溢れんばかりのストーリー!まず驚かされるのは、どこから見ても新しい発見がある情報量の多さです。兵士や車輌、小道具が自然な流れで配置されており、それぞれが役割を持って行動しているため、一つの場面でありながら複数の物語が同時進行しているように感じられます。
そして本作品最大の見どころは、蒼褐様ならではの卓越した塗装表現です。ほぼファレホで丁寧に仕上げられた各アイテムは、単なる模型ではなく「実際に使われている道具」としての説得力を持っています。右側に配置された九七式沸水車や炊具の平釜、かまど類は、重厚な鉄の質感だけでなく、熱せられた金属特有の色味や使用感まで見事に再現。さらに煤汚れや焼け表現が加わることで、今まさに調理が行われている空気感を演出しています。一方で木箱や樽などの木製品は、乾燥した木材の繊維感や使い込まれた風合いが絶妙な塗り分けで表現されています。デカールによる表記も効果的で、一つひとつの小物から兵站基地としてのリアリティが伝わってきます。
ウェザリングも非常に秀逸です。かまど周辺や沸水車の煙突には火を使った痕跡が自然に施されており、トラックの足回りには地面の土色とリンクした汚し表現が追加されています。その結果、「ここで長時間活動している」という説得力が生まれ、作品世界への没入感を高めています。
また、色彩設計の巧みさも見逃せません。こうした軍事系作品はどうしても単調な色味になりがちですが、本作品では沢庵の鮮やかな黄色や野菜、卵、鶏、馬など様々な色彩が加わることで画面全体が生き生きとしています。水桶にはレジンを活用した水表現も見られ、生活感あふれる空間づくりに大きく貢献しています。
そしてフィギュアも素晴らしい仕上がりです。食事を準備する兵士たちの白い作業着には汚れや陰影が加えられ、働く人々のリアルな姿が表現されています。荷物を運ぶ兵士、調理に集中する兵士、馬を引く兵士、それぞれに自然な存在感があり、塗装によって物語性がさらに引き上げられています。派手な戦闘シーンではなく、戦場を支える兵站の一場面にスポットを当てながらも、圧倒的な情報量と塗装技術によって見応え抜群の作品へと昇華されています。蒼褐様、この度も素晴らしい作品ありがとうございました!
以上、5作品をご紹介しました!
今後も、みなさんの『魂』のこもった作品をお待ちいたしておりますッ!
次回のSRニュースもおたのしみに~!!
■参加申込書配布期間:2026年04月24日(金)~
■作品受付期間:2026年6月6日(土)~2026年7月12日(日)←作品受付中!
■作品人気投票:2026年7月18日(土)~ 8月2日(日)
■結果発表&表彰式:2026年8月9日(日)
■作品返却期間:2026年8月9日(日)~ 8月30日(日)まで
その他詳細はこちらをご覧ください→「ボークス公式ホビー総合サイト」
ファレホペイントコンテスト7まとめは以下の通りだっ!
■「ファレホペイントコンテスト7」参加受付開始!HS秋葉原
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト7参加作品紹介 !その01(No02~06) Bell様特集回!
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト7参加作品紹介 !その02(No01、No07~10 )
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト7参加作品紹介 !その03(No11~14、No23)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト7参加作品紹介 !その04(No15~17,24,25)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト7参加作品紹介 !その05(No18~22)大森つくも様特集!
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト7参加作品紹介 !その06(No26~No30)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト7参加作品紹介 !その07(No32~37) type613様特集回!
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト7参加作品紹介 !その08(No31,No38~41 )
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト7参加作品紹介 !その09(No42~No46)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト7参加作品紹介 !その10(No47~51)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト7参加作品紹介 !その11(No 52~56)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト7参加作品紹介 !その12(No57~No61)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト7参加作品紹介 !その13(No62~63,65~67)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト7参加作品紹介 !その14(No64,68~No71)