みなさんこんにちはッ!
ホビースクエア秋葉原、用品工具担当ですッ!
今回は『電気羊』さんの三作品をご紹介。
テーマごとに全く異なる技法で塗装されていて見る人を飽きさせないエントリー作品となっています。
さっそく今回の作品紹介をはじめて参りましょう!
使用キットはゼロテ社さんの「ミノタウロス」でございます。
まずは全体の写真を御覧になってください。
作品を拝見して、一瞬でそのドラマチックな"戦場の物語"に引き込まれました。
構図の迫力は、当然のことながら崖の上で旗を掲げ、雄叫びをあげるミノタウロスと、橋下で首を切断され蹲るもう一頭。
互いを見下ろす高さの違いが、まさに"勝者と敗者"を象徴していて強い緊張感を演出しています。
地形やポージングから物語性がビシバシ伝わってきます!
続きまして作品上段のミノタウロスを御覧ください!
その雄叫びはまさに勝利の咆哮!
まず目を奪われるのはその躍動感あふれるポージング。足を踏ん張った力強い立ち姿からは、もはや大地すら揺るがすかのような重厚さが感じられます。
ファレホ下地の効果が顕著に現れているのは、肌や角、筋肉の盛り上がり部分!
塗り重ねた陰影が、荒々しい獣肌に自然な硬質感を与え、肉感的な立体感をグッと引き上げています。
また手に持つ旗にもご注目!
薄布が風にたなびく細やかなシワまで拾いつつ、布の色ムラを表現することで、軽やかな動きを演出しています。
この"布の躍動"がミノタウロスの力強い雄叫びと対比を成し、勝利の瞬間に風が巻き起こる一瞬を見事に切り取っていますね!
続きまして下から見上げる構図をご覧ください。
橋下から見上げる構図に照準を合わせると、この作品が持つ"圧倒的スケール感"がグンと引き立ちます。
下方から見上げる視線は、雄々しく旗を掲げるミノタウロスを神々しいほどの存在感で捉え、勝利の"咆哮"がまるで頭上で轟いているかのような臨場感を生み出しています。
また橋の断面から覗く炎の揺らめきも見逃せません!
視線が"炎→橋側面→ミノタウロス"と一直線に抜けることで、炎の照り返しがまるで波紋のように伝播し、モデル全体を包み込む劇場的な空気感を演出!
背景の手描き炎が低い位置から見上げることで、戦場の熱狂がダイレクトに伝わってきます。
最後に作品下段のミノタウロスを御覧ください。
首を失ったまま蹲るミノタウロスにスポットを当てると、まず胸に迫る"敗北のドラマ"が胸を打ちます。
頭部の無い空洞に陰影を落とすことで、まるで"喪失感"そのものを表現したかのような凄まじい存在感。
乾いた肉の色味と湿った生々しさのコントラストが鮮明で戦いの凄惨さが橋下にも伝播しているかのような臨場感が生まれています。
炎の照り返しがミノタウロスにも届き、側面からの赤橙色のグラデーションが半影部に柔らかく流れ込んでいるのも秀逸。
特に肩甲骨まわりに入った暖色系ハイライトが、"熱の残滓"を感じさせ、敗者にも戦場の"熱量"が平等に降り注いでいることを視覚的に伝えています。
と、大変素晴らしい作品のご紹介でした。
ご紹介するのは、バンダイさんの「冷凍怪獣 ペギラ」を使用した作品のご紹介です。ファレホ80%で作成された作品となっております。では早速見ていきましょう。
まず目を見張るのが、凍りついた町に佇むペギラの存在感!!なんとも言えぬ愛嬌のある表情がたまりません。
またアザラシの毛並みを意識した淡いグレーから白へのグラデーションが、冷たさと柔らかさを同時に感じさせます。
凄い!
崩れかけたビルの鋭利なシルエットと霜で覆われた道路が、都市の廃墟感を演出していてグッド!
また、昨今の気候変動をヒントにする発想は、我々人類に警鐘を鳴らす素敵なアプローチだと思いました。
飛行機から噴き出す鮮やかな炎と黒煙が、緊張感を高めるアクセントとなり
墜落していくさまと相まって破滅のカウントダウンが始まったというドラマ性を訴えかけてきます。
ファインモールドの1/12?スケール ワールドファイターコレクション「湾岸戦争 アメリカ陸軍女性兵士サンディ & M16A2アサルトライフル」をメインに据えたジオラマ作品でエントリー下さいました。
顔の塗装を見て行きましょう。
鳥山先生の絵柄を塗装により上手く表現されており、頬のチークや輪郭のハイライト唇や首回りのシャドウが適切に塗り分けされており、立体感のある表情になっています。
続いてキャラクターの全身を見て行きましょう。
野戦服は非常にリアルな迷彩が施されている上に各種装備のハイライトとシャドウの付け方も素晴らしい。
ブーツの光の反射や案外忘れがちになる人物の影までしっかり描きこんでいるのも作品に対する拘りを感じました。
アモボックスの上に中身入りのウォーターボトルを配置する細かい演出もGOOD。
キャラクターの後ろに配置されているM2ブラッドレーも見て行きましょう。
サンドイエローで均一に塗装され、リベットや境目にしっかりとウォッシュ塗装が施されて実車さながらの仕上がりとなっています。
バックに戦車を配置する事で、作戦行動中の一幕というストーリー性を追加し、ただ背景紙を置いたジオラマでは出すことが出来ない遠近感も加えた素晴らしい作品です。
日差しの存在を感じられる明るさとその際に必ず出る影の演出もしっかりと表現されたジオラマ作品でのエントリーありがとうございました。
次回のエントリーも心よりお待ちしております。
今回は以上!
お付き合いいただきありがとうございます!
次回のSRニュースもお楽しみにッ!
ファレホペイントコンテスト5まとめは以下の通りだっ!
□前回までのあらすじ↓
■『 ボークス ファレホペイントコンテスト5 』6月7日(土)より作品受付開始ッ!!
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト5参加作品紹介 !その1 (No.1~2&8~10)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト5参加作品紹介 !その2 (No.3~7) bell様特集回‼
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト5参加作品紹介 !その3 (No.11~12&14~15)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト5参加作品紹介 !その4 (No.13&16~17)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト5参加作品紹介 !その5 (No.18~19&24~26)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト5参加作品紹介 !その7 (No.27~30)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト5参加作品紹介 !その8 (No.31~32 No.39)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト5参加作品紹介 !その9 (No.33~38) マガツヒ様特集!
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト5参加作品紹介 !その10 (No.40~43)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト5参加作品紹介 !その11 (No.47~50)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト5参加作品紹介 !その12 (No.44~46)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト5参加作品紹介 !その13 (No.51~55)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト5参加作品紹介 !その14(No.56~59)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト5参加作品紹介 !その15 (No.60~63)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト5参加作品紹介 !その16 (No.64~65 No.68)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト5参加作品紹介 !その17(No.66~67,69,71,73)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト5参加作品紹介 !その18(No.70&72&74&80)
■HS秋葉原!ファレホペイントコンテスト5参加作品紹介 !その19(No.78~79&81~82)