秋葉原ホビー天国2

ファレホペイントコンテスト 記事一覧

皆さんこんにちは!
ホビー天国2-3階担当スタッフです!

ようやく春らしい気温になってきましたね!エアブラシ塗装の季節到来です!
制作しやすい時期になってきたので、塗装前で止まっているキットや積みプラなどを一気に作り上げてしまいましょう!
ですが、まだ夜は肌寒いので、遅くまで作業される方は風邪などをひかないよう注意してくださいね。


それでは恒例の作品紹介へと参りましょう!

今回も様々な力作が登場しています!「ファレホペイントコンテスト2 作品紹介⑨」ご覧ください!


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参加部門F:フリー部門
作者名:小泉けん
メーカー名:バンダイ
作品名:MGSDバルバトス
ファレホ使用率:95%
コメント:元のアイテムの出来が素晴らしく、ストレートに組んでます。筆塗り、ファレホ使用で制作しています。

スタッフコメント:「小泉けん」様の2作目は、ガンプラ作品 MGSD ガンダム・バルバトスで、今回はフリー部門でのエントリーとなります。

ファレホ塗装の上からウェザリングをされており、ウェザリングマスターを使用した手法は今回も健在となっております。濃すぎないグレーのボカシによって白い装甲のエッジが浮き立ち、立体映えをする仕上りとなっております。

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皆さんもご存じのとおり、本キットはSDガンダムの躯体にMGの技術が組み込まれているため、SDでありながらギミックはもちろん、表面のディテールが段違いに精密に作られています。「小泉」様は、そのキットの素晴らしさを活かし、キットの表面には手を加えずそのまま塗装をされております。特にファレホでの塗装はつや消し仕上がりになるためウェザリングとも相性が良く、情報量が多いキットほどその精密さがよくわかるものです。

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MGSDバルバトスは、MGと称するだけあってSDガンダムキット独特の「肉抜き」などは一切ありません。そのため背面でも簡略化されるパーツはなく、キットの緻密なディテールを見ることができます。シャフトやシリンダーなど、メカニカルな情報が多いため、「小泉」様のように部分的にメタリックカラーを取り入れると、非常に見ごたえのある背中へと生まれ変わります!



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参加部門B:ロボ、メカ部門
作者名:そうにゃん
メーカー名:バンダイ
作品名:高機動型ストライク
ファレホ使用率:10%
コメント:各塗り分けにファレホを使用。ビルストEGをベースにストライクの正統進化機のイメージで作ってみました。

スタッフコメント:前回のファレホペイントコンテストに参加された「そうにゃん」様が、今回もご参加くださいました!なんと今回は複数部門にてご参加くださっております!素敵な作品ありがとうございます!

それでは「そうにゃん」様の1作目をご紹介しましょう!
ロボ、メカ部門より、ガンプラ作品が登場。EG 1/144 ビルドストライクエクシードギャラクシーを使われており、カラーリングはストライクガンダムをイメージされたカスタム作品となります。

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「そうにゃん」様は、if設定としてストライクガンダムのバリエーション機体を作られており、高機動型ガンダムのシルエットをイメージされて今回の作品をつくられたそうです。
ビルドストライクエクシードギャラクシーは、ストライクガンダムを元にデザインされていて形状がよく似ているため、カラーリングを変えるだけで後継機のような印象が強くなります。各部のデザインを見比べると相違点は多いのですが、シルエットがほぼ同じために、カラーリングを似せるとストライクのバリエーション機体のように見えてしまうところは、「塗装」の面白いところですね。

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背中には、高機動型機体によく見られる大型バックパックを装備しており、脚部のスラスターなども見られることから、この機体の機動力が高いものであることが窺えます。また全身の様相と左腕のシールドから、この機体がストライクガンダムのMSVであることが想像できるため、「高機動型ストライク」という呼び名が相応しい機体ではないでしょうか。



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参加部門D:ガールズフィギュア部門
作者名:そうにゃん
メーカー名:コトブキヤ
作品名:ふたりはアルシア
ファレホ使用率:10%
コメント:各塗り分けにファレホを使用。肌は成型色活かし。モチモチ。褐色の方はショートヘアに改造してます。

スタッフコメント:続きまして「そうにゃん」様の作品をご紹介!2作目は、コトブキヤ アルシアの通常版とアナザーカラー版の二人一組となった作品が登場。ガールズフィギュア部門にてエントリーとなります。
透き通る白い肌と健康的な小麦肌がとってもプリティーなコンビですね!

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「そうにゃん」様は、島田フミカネ ART WORKSの二人を設定のカラーリングに自身のアレンジを加えられて表現されております。分かりやすいのがアルシアの腕で、メカ腕のモールドが「銀色」で塗られているのが確認できます。島田フミカネ ART WORKSでは「黒色」で塗られていますが、黒で塗ってしまうとメカ要素が沈んでしまうため、敢えて目立つ色を塗ることでメカ要素をアピールしていますね。

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ご存知の方はお分かりと思いますが、2体とも「アルシア」であるため装備品はそれぞれのモチーフ武器にされているほかに、違いをより明確にするためアナザーカラーver.はショートヘアにカスタムされております。
二人のカラーリングも「そうにゃん」様の丁寧な塗装技術で細かく表現されていて、服のシワや髪の毛のモールドなど柔らかいシェーディングで、フミカネ ART WORKSのイメージを見事に表現されております。武装している出で立ちとは裏腹に、とても可愛らしく仕上げられていますね!


さて、今回のご紹介はここまで!
今後もコンテストの参加作品を順次ご紹介してまいります。次回を是非お楽しみに!

■ファレホペイントコンテスト3
開催時期:2024年6月頃を予定
詳細発表:2024年4月末頃予定

皆さんこんにちは!
ホビー天国2-3階担当スタッフです!

暖かくなったと思ったら、今度は夏日!さらに来週は雨模様!と天気がコロコロ変わり、寒暖差が激しい日々が続いております。寒暖差対策をしっかりと行って、風邪などひかぬように日々注意していきましょう!


それでは作品紹介へと参りましょう!

今回も様々な力作が登場しています!「ファレホペイントコンテスト2 作品紹介⑧」ご覧ください!



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参加部門B:ロボ、メカ部門
作者名:shiro
メーカー名:バンダイ
作品名:リコザク last stooting
ファレホ使用率:90%
コメント:見えている部分は、ほぼファレホです。ファレホは、隠ぺい力、塗膜が強く、使いやすいですね。

スタッフコメント:バンダイよりHGUC ザクⅡ REVIVEが登場。ドラマ「量産型リコ-もう1人のプラモ女子の人生組み立て記-」に出てくるザクⅡをモチーフに、機動戦士ガンダムの名シーン「ラストシューティング」の場面を作られたパロディ作品となります。
また今回スタッフセレクト賞を受賞された作品です。おめでとうございます!

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「shiro」様は「映画 機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙」のポスターをオマージュされて塗られたそうで、ポスターに描かれているガンダムと同じようにザクの頭部と左腕にダメージ表現をされております。そのダメージ表現は細かく作られていて、ポスター同様に内部機械の配線が千切れている様子をワイヤーで忠実に演出されております。また塗装技術も素晴らしく、描かれているガンダムと同じウェザリングをファレホで再現されていて、モビルスーツの重厚感や宇宙ウェザリングを見事に表現していますね。

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後ろからだとよくわかるのですが、台座にも工夫をされていて、足の後ろには岩の欠片がゴロゴロしているのが見られます。
これはラストシューティングの舞台が鉱物資源要塞ア・バオア・クーであり、基地化された内部に残っていた鉱山部分の名残を表現されたものになります。ガンダムを知っている人がニヤリとするような演出もファンにはうれしいですね。



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参加部門D:ガールズフィギュア部門
作者名:シロヌコ
メーカー名:原子和臣
作品名:陶器人形
ファレホ使用率:30%
コメント:原子和臣さんのガレージキットをケープ、台座をファレホで塗装しています。

スタッフコメント:イベントディーラー 原子和臣様のキット「ネモフィラ」を使用された作品がガールズフィギュア部門にて登場。花のネモフィラと同じような色のツインテールと、陶器のような真っ白いワンピースが特徴的な作品となっております。

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「シロヌコ」様は作品名に「陶器人形」とされているとおり、作風も陶器のような光沢感を出すような塗装をされております。
また肌や顔などは、細かい造形に合わせて陰影をつけて立体感を出されていて、照りが強すぎないように光沢感を抑えたクリア塗装をされているほか、服のシワや造形にも立体感を出すために丁寧に陰影をつけています。濃すぎない陰影は、服の柔らかさを感じさせますね。

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手すりや足場のオブジェクトが歪んで見えるのは、造形自体がそのように作られており、ワンピースの裾やオブジェクトの端が金色になっていることや、足元にはの金色の物体が見られることから、陶器人形のように具現化されたネモフィラの妖精が、こちらを見て笑っているというファンタジー感を想像させますね。



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参加部門D:ガールズフィギュア部門
作者名:フィリス・ユリースト
メーカー名:バンダイ
作品名:格闘型Sister フィーニ・ツヴァイシュヴァート
ファレホ使用率:99%
コメント:新ゲームカラー、偏光塗料のシフターズ、ポリウレタンバーニッシュ、メカカラー等を使用。エアブラシ塗装。

スタッフコメント:「フィリス」様の今回2作目は、ガールズフィギュア部門にてエントリーされており、バンダイ 30MSとコトブキヤ FAGを組み合わせたカスタム作品となります。カラーリングも制作者独自の塗装を施されていて、まさに「少女×メカ」の王道カスタムに仕上がっています!

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「フィリス」様は、30MS オプションパーツのボディにFAGのパーツを取り付けられているのですが、説明書に記載のカスタム方法ではこの組み合わせが成立しません。そこで股関節の軸が同じ径・同じ機構であることに注目し、太腿からパーツを交換して、FAGの脚をそのまま30MSボディへと取り付けているのです!また「同じ軸径で同じ機構であれば取り付け可能」というプラモデルの概念から、背中の武装もFAGの物を取り付けられています。

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カラーリングは、黒・青・紫と寒色系カラーでまとめており、赤や金をポイント塗装とされております。またボディがつや消しで、武装はメタリックといった統一があるため、全体的にメリハリのついた仕上がりとなっております。
「フィリス」様のようにパーツをカスタムして、自分だけのプラモデルを作られるのも楽しみ方の一つですね!



さて、今回のご紹介はここまで!
今後もコンテストの参加作品を順次ご紹介してまいります。次回を是非お楽しみに!

■ファレホペイントコンテスト3
開催時期:2024年6月頃を予定
詳細発表:2024年4月末頃予定

皆さんこんにちは!
ホビー天国2-3階担当スタッフです!

連日雨模様が続き、エアブラシに水がたまりやすい環境になっていますね。そんなときに役に立つのが「エアーレギュレーター」!空気中の埃や水分を取ってくれるので、湿気の多い日にエアブラシを使うときは便利なアイテムです。雨にも負けずにホビーライフを満喫いたしましょう!

それでは作品紹介へと参りましょう!
今回も様々な力作が登場しています!「ファレホペイントコンテスト2 作品紹介⑦」ご覧ください!


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参加部門F:フリー部門
作者名:K
メーカー名:童友社
作品名:秋の岐阜城
ファレホ使用率:90%
コメント:城の塗装にデッドホワイト、Nグレー等を使用。仕上げにクリアオレンジを軽く吹き付けて背景の色を整えました。

スタッフコメント:「K」様の今回3作品目は、ホビー天国ではお目にかかるのが非常に珍しい作品です!童友社 日本の名城シリーズより岐阜城が登場。四季の中でも国内外問わず人気が高い季節である「秋」のシチュエーションを、見事に表現したジオラマ作品が、フリー部門でエントリーとなります。

そして今回のフリー部門にて銅賞を受賞した作品となります!おめでとうございます!

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ご覧になられて真っ先に目に入るのは、なんといってもこの「紅葉」でしょうか。この紅葉は鉄道模型素材などのスポンジや木々を使われており、配色は資料を参考に色どりを決められたとのことです。
自然が持つ「独特の色どり」は再現するのがとても難しいのですが、それを偏りなく見事に配置されている「K」様の色彩感覚は実に素晴らしいですね!

仕上げとしてクリアオレンジを全体に吹き付けて、木々の色味を調整されたのだそうです。実はこの時に吹きすぎてお城にまでクリアオレンジがかかってしまったため、お城が一部リペイントされているという苦労話が、制作背景にあるようですね。

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そしてお城や森林だけではありません!気付かれた方はおられるでしょうか?実は「人」も配置されているのです!
お城とは縮尺が違うのですが、折角だからと10人ばかり配置されたそうです。このようなユーモアが盛り込まれていると、作品を見る側としても思わず楽しくなってきますね!


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参加部門E:モンスター部門
作者名:蒼不動
メーカー名:バンダイ
作品名:二大怪獣襲来!!
ファレホ使用率:97%
コメント:ソフビはファレホで全体をリペイントし、台座はほぼファレホで作製しています。

スタッフコメント:前回ファレホペイントコンテストにご参加くださった「蒼不動」様が、今回もご参加くださいました!

「蒼不動」様は怪獣をはじめ、ミニチュアフィギュアや食玩などの多様な作品で参加されており、今回も複数部門にてエントリーいただきました。いつも素敵な作品ありがとうございます!

それでは作品のご紹介へと参りましょう!モンスター部門より、バンダイ ウルトラ怪獣シリーズのNo.59 ツインテールとNo.60 グドンを組み合わせたジオラマ風作品が登場。ソフビ製のウルトラ怪獣シリーズとは思えないリアルなリペイントが目を引きます!

そして今回のモンスター部門にて銀賞を受賞した作品となります!おめでとうございます!

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ウルトラ怪獣シリーズをご存知の方はお分かりいただけると思いますが、製品と見比べるととても同じものとは思えないほどリアルな塗装を施されていて、格好良く仕上げられております!
怪獣の皮膚は、ファレホを塗り重ねてドライブラシで仕上げられている他、グドンはツノや鞭のような腕に半光沢で表現するなど、つや消し面と半光沢面を使い分けています。ツインテールも「エビのような味」という設定があることから、全身の半光沢感が水族の雰囲気漂う仕上がりとなっております。

基本的に怪獣は塗装のみで表現されているそうですが、ツインテールの尻尾が「短すぎる」とのことから、長く付け足しをされたという制作裏話がございます。

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台座はスタイロフォームをベースに上からジオラマエフェクトを塗られて質感を形成し、劇中の採石場のような大地を作られております。。
下地にはタミヤ ファインサーフェイサーを使用されているのですが、スタイロフォームは「ラッカー系で溶ける」という性質があり、「蒼不動」様は逆にこの性質を利用されて、スタイロフォームの表面が少し溶けるくらい薄くサーフェイサーを吹き付けて、このリアルな凸凹具合を表現されております!まさに経験からくる制作の知恵ですね!

また、ベースに使用されているスタイロフォームの厚みは15mmほどあるのですが、それでも湿気や乾燥でベースが湾曲してくることを考慮して、木製板を取り付けられて曲がらないように工夫されています。これも経験からくるアイデアですね。勉強になります!



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参加部門D:ガールズフィギュア部門
作者名:はるかかなた
メーカー名:バンダイ
作品名:LINKL PLANET LIVE!
ファレホ使用率:80%
コメント:リンクルプラネット応援の為作成。メカメタリックの上から艶消しを吹いてスパンコールに見立てました。

スタッフコメント:バンダイ 30MSより、アイドルマスター シャイニーカラーズのカスタム作品が登場。なんと、バンダイ プラモデル公式PRアンバサダーのアイドルグループ「LINKL PLANET」をイメージされて作られたとのことです。青を基調とした煌びやかなステージ衣装や、キャラクターの可愛らしさが表現されていますね。

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「はるかかなた」様は、30MS シャイニーカラーズのボディに、30MS シアナのヘアースタイルとノーマルフェイスを組み合わせてカスタムされており、衣装のカラーリングはアイドルグループ LINKL PLANET 1st LIVEのステージ衣装をイメージされているとのことです。
衣装に塗られているブルーの落ち着きあるつや消しメタリックや、各所に塗られている偏光パールが、アイドルらしいステージ衣装を演出しているではありませんか。

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「はるかかなた」様は、LINKL PLANET応援のために今回の作品を作られているとのことで、なんと髪の毛などで使われている緑色が、応援されている「荒井 芽衣」さんのメンバーカラーとなっているGSIクレオス LINKL PLANETカラー「ステラリーン」を使用されているそうです。グループの中でも応援されているご本人の色を使われているとは、ファンならではの熱い応援作品ですね!
LINKL PLANETのコンセプトは、プラモデルのように「プラモデルとファン」「プラモデルと世界」をつなぐアイドルグループとなっています。そのプラモデルを制作してグループを応援するというのは、とてもホビーらしく素晴らしいアイデアですね!


さて、今回のご紹介はここまで!
今後もコンテストの参加作品を順次ご紹介してまいります。次回を是非お楽しみに!

■ファレホペイントコンテスト3
開催時期:2024年6月頃を予定
詳細発表:2024年4月末頃予定

皆さんこんにちは!
ホビー天国2-3階担当スタッフです!

春分の日も過ぎて、そろそろ暖かくなってくると思いきやまだ寒い日もあり、日々により寒暖差が激しい今日この頃となっています。
皆様、風邪などひかぬよう気をつけてまいりましょう!

それでは、まだご紹介で来ていないファレホペイントコンテスト2の作品ご紹介へと参りましょう!
今回も様々な力作が登場しています!

「ファレホペイントコンテスト2 作品紹介⑥」ご覧ください!




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参加部門D:ガールズフィギュア部門
作者名:馳走
メーカー名:左手工房
作品名:月光の狩人
ファレホ使用率:10%
コメント:大部分を色鉛筆で着彩、届かない所にファレホを流し込んでいます。サブ画材としても優秀なマテリアルです。

スタッフコメント:「馳走」様の今回2作品目は、ガールズフィギュア部門より、左手工房 月光の狩人が登場。非常に目を引く作風で、まるで絵本のキャラクターが立体的になったかのような柔らかいタッチの作品となっております!

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一目で通常の模型用塗料を使用していないというのが分かる独特の表現ですが、この表現は「色鉛筆」で塗られているのだそうです!そして色鉛筆の届かない奥まったモールドや隙間に、ファレホウォッシュを使われて隙間が目立たないようにされているとのこと。
色鉛筆で塗ると、このように画用紙にイラストを描いたような柔らかいタッチで仕上がるのですね。

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「ファレホを始めたいけど何からやったらいいか分からない」という方は、「馳走」様のように身近にある手慣れた塗料で塗装をされたあとに、リタッチや部分塗装などの「少ない塗装面積」や「少ない色数」からファレホを使われてみるのも一つの方法ですね。





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参加部門B:ロボ、メカ部門
作者名:馳走
メーカー名:海洋堂&miniart
作品名:Post War
ファレホ使用率:70%
コメント:兵器の残骸と平和の象徴・鳩を取り合わせました。キュスター本体ほか水表現の着色もファレホです。

スタッフコメント:続きまして、同じく「馳走」様の3作品目をご紹介いたします。海洋堂 1/35 キュスターとMiniArt Models 1/35 鳩セットを組み合わせたジオラマが登場。
10㎝四方ほどの面積ですが、UVレジンを使った水表現や、ジオラマ素材を盛り込んだ地面など、情報量の多い作品となっております。

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一番に目につくのは、やはりこのキュスターを覆いつくさんばかりの「錆」表現でしょうか。この錆ですが、リキテックス セラミックスタッコを使用してザラつきのある凸凹を表現し、錆色に塗装されているのだそうです。この凸凹は、鉄の錆びた表面に長年の水分や汚れなどが固まってできたもので、「馳走」様はそれをリアルに表現されているのです!
色の濃い錆や表面の凸凹具合から、終戦後に兵器の残骸がここまで朽ち果ててしまうほど長い間放置されてたという背景が読み取れますね。

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キュスターの上をよく見ると鳩が3羽ほどいるのが見られます。この鳩は、キュスターと同スケールの1/35となっており、大きさは10mmほどと非常に小さいモデルとなっております。この極小モデルでも一目で鳩だと分かる的確な塗装から「馳走」様の観察力の高さが伺えます。

終戦後の地で、兵器が朽ち果ててしまうほどの長い時が経った今では、鳩が訪れるほどの平和になっているという背景が想像できる作品となっていますね!





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参加部門B:ロボ、メカ部門
作者名:小泉けん
メーカー名:バンダイ
作品名:奇襲
ファレホ使用率:95%
コメント:ファレホの筆塗りです。アーティファクトを使用して遠近感が出るようにしました。

スタッフコメント:前回のファレホペイントコンテストにて、スタッフセレクト賞を受賞された「小泉けん」様が、今回もご参加くださいました!

「小泉」様は、ガンプラ作品を中心にジオラマなども制作されている方で、今回はガンプラ HGUCスタークジェガンと食玩ガンダムアーティファクトを組み合わせたジオラマ作品にてエントリーされております。

作中にエフェクトを組み合わせるのが持ち味となっており、今回は宇宙空間を飛んでいくミサイルや、大きさの異なる機体を組み合わせて遠近感を演出させた作風となっております。

そして今回、スタッフセレクト賞を受賞された作品でもあります!おめでとうございます!

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「小泉」様は、スタークジェガンの設定に寄せた配色をしつつ、独自のアレンジを加えて塗装をされております。ファレホ塗装のあとにウェザリングマスターを使用した汚し塗装で仕上げられており、エッジの強調とボカシ効果を加えることで機体の情報量を増やし、クオリティアップを行っております。更に、各所にラインやメッシュなどのディテールアップを施されていて、モビルスーツの完成度を高めております!

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写真で見ると、同じ大きさの機体が距離を置いて配置されているように見えますが、実は小さいフィギュアを利用しており、少ない面積で遠近感が出るように制作されているのです!
小さいフィギュアには、食玩のガンダム アーティファクトを使用されており、カラーリングも3機同様に仕上げられているところがトリックアートのような感覚になりますね。
また、発射されたミサイルや微小隕石も、大小複数パターン作られていて芸が細かい!まさに見せ方がグッドアイデアですね!

そして、なんと背景の宇宙も黒い画用紙にファレホ筆塗りで描かれているのだそうです!サイコフレームの共振がガンダムの世界観を描いているのと同時に、ファレホの素晴らしい使い方も描かれていますね!



さて、今回のご紹介はここまで!
今後もコンテストの参加作品を順次ご紹介してまいります。次回を是非お楽しみに!

■今後のスケジュール
作品返却期間:2024年3月24日(日)迄 ←今ココ★

ファレホペイントコンテスト3
開催時期:2024年6月頃を予定
詳細発表:2024年4月末頃予定

皆さんこんにちは!
ホビー天国2-3階担当スタッフです!

「ファレホペイントコンテスト2」はひと段落しましたが、ご紹介できていない作品はまだまだたくさんございます!
必ず最後までご紹介いたしますので、ぜひともお付き合いくださいませ!

それでは作品のご紹介へと参りましょう!
今回も様々な力作が登場しています!「ファレホペイントコンテスト2 作品紹介⑤」ご覧ください!



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参加部門B:ロボ、メカ部門
作者名:K
メーカー名:バンダイ
作品名:ケンブ・紅(クレナイ)
ファレホ使用率:20%
コメント:ファイア迷彩部分にXPプラズマレッド、細かい塗り分けにジャーマングレー、フラットレッドを使用しました。

スタッフコメント:「K」様の今回2作品目のエントリーは、ロボメカ部門 バンダイ 境界戦機よりHG 1/72 ケンブのミキシング機体となります。台座の土煙が立体的な演出となっており、作品を多方向から見て楽しめるようになっております!土煙の跳ね具合が実にカッコいいですね!

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パーツ分割が多いキットですが、「K」様は一つ一つ丁寧な塗装で仕上げられており、関節の一部にメタリック色を使われているます。写真でも少し見えていますが、各所の関節からキラリと見えるシルバーやゴールドの輝きが、全体のつや消し仕上げの中で絶妙なアクセントとなっております。その他、肩や腕、背面に見られる炎のマークも、ゴールドを下地にファレホ エクスプレスカラープラズマレッドを重ねて塗られていて、つや消しメタリックに仕上がっているのも見どころとなっております!

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台座の土煙は綿で表現されていて、ジオラマ素材のペースト状の土と混ぜつつ、地面の土が飛び跳ねるように立体的に形成しています。
写真の足元を見ていただけると足首まで地面で隠れているほど土が盛り上がっているのがみられる事から、空から降ってきて着地した瞬間に、敵に向かって強襲するシーンを想像しますね!



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参加部門D:ガールズフィギュア部門
作者名:マイキー
メーカー名:うどん工房
作品名:ゴールドシップ
ファレホ使用率:40%
コメント:色使いや、白にこだわりました。髪の毛や、アイペイント、部分塗装にファレホを筆塗りしました。

スタッフコメント:大人気作品 ウマ娘 プリティダービーより、1/8 ゴールドシップが登場!イベントディーラー うどん工房様のキットを使用されて、ガールズフィギュア部門でのエントリーとなっております!
また今回スタッフセレクト賞を受賞された作品でもあります。おめでとうございます!
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「マイキー」様は、エアブラシでゴールドシップの全体を塗装されており、髪の毛や目、装飾部分にファレホを使われているとのことです。衣装のラインなどのマスキングや、金具や帽子のエンブレムといった塗り分けが丁寧に塗装されているのがわかります。
特に目は、筆塗りによる描き込みで設定どおりに再現されていて、仕上げにはクリアーを使って瞳に光沢感を出しています。キラキラと麗しい輝きが実に綺麗ですね!
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「マイキー」様は、淡藤色の髪の毛やパンツ・ブーツの薄水色などの、白に近い難しい色味を絶妙な色彩感覚で塗装されていて、淡色面積が多い背面でもキャラクターのイメージをそのままに各部位がしっかりと判別できる塗装をしているのがわかります。キリっとしたゴールドシップの後ろ姿も素敵ですね!




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参加部門A:ミニチュアフィギュア部門
作者名:馳走
メーカー名:ビッグチャイルド
作品名:鮫狩(サメカリ)
ファレホ使用率:90%
コメント:メディウムの使い分けで質感の違いを表現しています。

スタッフコメント:前回のファレホペイントコンテストにて、ミリタリー部門で「銀賞」を受賞された「馳走」様が今回もご参加くださいました!

「馳走」様は、ミニチュアフィギュアをはじめミリタリーやジオラマなど様々な作品で参加されており、今回も複数部門にてエントリーいただいております。いつも素敵な作品ありがとうございます!

それでは「馳走」様の1作目をご紹介いたします。ミニチュアフィギュア部門よりビッグチャイルド 鮫狩りシャーキが登場!全身の光沢感や台座の作り込みで「オーク海賊団」の海の雰囲気をうまく表現されております!
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全体を青系の色でまとめ上げられた色彩は海の者らしいカラーリングで塗られており、その独特なグラデーションの肌色は、グレーズメディウムを混色しながら4層ほど重ね塗りをされているのだそうです。青色系と緑色系の組み合わせが海らしいイメージを想像させるほか、全身の光沢感なども海面から上がりたての様相となっていますね。
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背中の「纏もの」には鮫の尻尾が確認できて、まさに「鮫狩」の異名にふさわしい背面がみられます。そしてその「纏もの」には鮫肌特有のザラつきがあり、全身の光沢感と相まってリアルな質感が表現されています。また、ロープや腰付近に付いているフックの錆などの細かい気配りもいいですね。台座の白い泡の波表現や、岩場の海水で濡れた光沢など、海の雰囲気を感じさせる作品に仕上がっていますね!



さて、今回のご紹介はここまで!
今後もコンテストの参加作品を順次ご紹介してまいります。次回を是非お楽しみに!

■今後のスケジュール
作品返却期間:2024年3月24日(日)迄 ←今ココ★

ファレホペイントコンテスト3
開催時期:2024年6月頃を予定
詳細発表:2024年4月末頃予定

秋葉原ホビー天国2 店舗情報
  • 101-0021
    東京都千代田区外神田4丁目2-10
  • 03-3254-1059
  • 平日 11:00~20:00
      土日祝 10:00~20:00
  • 定休日:無し
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