ホビー天国2-3階担当スタッフです。
ゴールデンウィークは皆様いかがお過ごしでしょうか?飛び石連休なこともあり、ラーケーションやワーケーションで過ごされている方も多いようですね。
さてボークスでは、ファレホペイントコンテスト5の申込用紙の配布が4月26日より始まっております。
GW期間中に完成見込の作品や、現在制作中の作品などありましたら、ぜひファレホペイントコンテスト5へエントリーをご検討くださいね。
それではコンテスト作品のご紹介へと参りましょう!
今回も様々な力作が登場していますよ!「ファレホペイントコンテスト4エントリー作品紹介⑦」皆様是非ご覧下さい!
スタッフコメント:前回のファレホペイントコンテスト3ではDPHS秋葉原にてミニチュア部門「銅賞」そして「海外ミニチュアメーカーセレクト賞」を受賞され、さらに昨年11月に開催された「ネコ・ギャラクシー ペイントコンテスト」では「金賞」を獲得された「塗装狂人」様がエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
リンボディビジョン209より、シャルロッテ・デ・バーボンが登場。エナメル生地を意識した衣装や血色感のある肌のグラデーション、そして精巧に仕上げられたアイペイントなど、ミニチュアペイントにおける醍醐味を詰め込まれた作品です。
コメントされている通り「公式イラストの雰囲気」を第一に塗装を進められたそうで、ファレホカラーセット「インペリアルパープル」を用いて全体の色味を調整されています。
エナメル生地の衣装は、胸元やスカートのフリルにも細かくハイライトを描きこまれており、イラスト通りのエナメル生地の質感で仕上げられております。
またアイペイントですが、虹彩・角膜・瞳孔の色彩をしっかりと塗り分けており、絶妙な位置のハイライトがシャルロッテの視線を決定づけています。
さて、お次はイラストでは隠れている後ろ側です。衣服の隙間から見える背中は正確な陰影表現で塗装されていて、肩甲骨の造形が際立っております。シャルロットの「戦闘訓練を受けている」という設定が垣間見られる仕上がりですね。
レッグガーターと肌の境目に見られるシャドウや、左足のストッキングから透けるスキンカラーなど、脚部の塗装面からは衣服の素材と肌の関係性がよく表れた仕上がりが目を引きます。
公式イラストに忠実でありつつも全体のカラーバランスを考慮して、シャルロッテの魅力をさらに引き出してくださった作品でした。
スタッフコメント:ボークス主催のペイントコンテストではご常連の「シラカワマヨ」様が今回もご参加くださいました!ありがとうございます!
2D対戦型格闘ゲームの金字塔「GUILTY GEAR」より、ブリジットが登場。イベントディーラー「グリズリーパンダ」様のキットを使用されて"フリー部門"でのエントリーとなります。
コメントされている「セルルック」というのは、アニメーションにおけるセル画調の質感を3DCGモデルに落とし込む表現方法で、模型塗装においては「アニメ塗り」や「イラスト風塗装」という名称で耳にされたことのある方々も多いのではないでしょうか。
「シラカワマヨ」様は、普段はエアブラシ塗装をされているのですが、今回は普段の作風とは趣向を変えて筆による"ベタ塗り"で陰影表現に挑戦してくださいました。
服のシワや重なり合う前髪に落ちる影をくっきりと描かれており、滑らかなラインとムラの無い仕上がりに思わず2Dなのではないかと脳が錯覚を起こしてしまいそうです。また腕の装飾品に入ったロゴも付属のデカールは一切使用せず、全て手描きによるものだそうです。
ブリジットと言えば、見た目が女の子の容姿とは裏腹に性別が男性といった衝撃の設定で有名ですが「シラカワマヨ」様はその特徴を反映させ、女の子の肌を意識した塗装を施されています。脚部の影のラインがわかりやすく、女性らしさを強調する丸みを帯びた陰影を施されているのが分かりますね。
また実際のゲーム画面を参考に塗装されており、ポージングを魅力的に見せるためにもスキンカラーの色合わせには特に気を遣われたそうです。
ファレホの隠ぺい力や筆塗り性能を活かしたセルルック仕上げに挑戦してくださった作品でした。
スタッフコメント:スクウェア・エニックス「フロントミッション」ストラクチャーアーツシリーズより、メレディンが登場。ファレホ メカカラーを使用して独自解釈された配色で仕上げられており、メカカラー特有の半光沢仕上がりがロボットの重量感を表現した作品となっております。
メレディンはダークレッドを基調とされており、ブラックとシルバーによるディテールの色分けをされております。まるで赤備えの鎧武者を彷彿とさせる仕上がりが魅力的ですね。
またブラックとシルバーによって強調されたディテールは、機体の情報量を増やし、メレディンの精密感をアップさせる効果も出しています。
実は「JeRyo」様は今回初めてエアブラシを使われて塗装をされたとのことです。
メレディンの機体表面に塗りムラがないことや、綺麗に塗分けされたブラックの塗装面から「JeRyo」様が丁寧に仕上げられている事が読み取れます。初めてのエアブラシ塗装でここまで綺麗に塗られているとは、素晴らしい塗装技術をお持ちですね!
スタッフコメント:前回ファレホペイントコンテスト3ではDPHS秋葉原にてガールズフィギュア部門「銀賞」を受賞された「ぱす」様が、ホビー天国2に作品をお持ち込みくださいました!ありがとうございます!
「サクラ大戦」より、帝都花組の隊員 アイリスが登場。約30年ほど前に海洋堂より発売されたレジンキットを使用されており、絵画や肖像画をイメージした塗装を施されております。ディスプレイにも額縁を使用されるなどこだわりの作品となっております!
そして本作品は、ファレホペイントコンテスト4 ガールズフィギュア部門にて「金賞」を受賞されました!おめでとうございます!
絵画をイメージした筆塗りということで、髪の毛やリボンのようにパーツの凹凸が集中する箇所にはその独特なタッチが顕著に表れています。最も暗い影色をベースに、徐々に明度を上げながら塗り重ねて立体感を出し、最後にはホワイトのハイライトをほんのりと入れられております。筆のタッチをあえて残した陰影表現からは、エアブラシによるグラデーションでは得られない芸術性が感じ取れますね。
本作品の中でも特に面積の広い白のエプロンですが、「ぱす」様は普段のガレージキット制作において定番テクニックとされている"青"をシャドウとして用いる塗装方法を活用されています。隣り合う緑のワンピースとも色合いが馴染み、調和のとれた色彩も魅力的ですね。
額縁を使用されるアイデアやカラーバランス、筆のタッチなどが、立体物でありながらあたかも平面のように見え、絵画や肖像画の様な仕上がりであると同時に、年代と懐かしさを感じさせる作品でした。
スタッフコメント:イベントディーラー「ゆとりジェダイ」所属「イトウモエ」様によるオリジナルガレージキット『水兵』が登場。清潔感溢れるセーラー服の塗装や、腰掛けるボラードのリアルなサビ汚れが目を引き、後方に広がる青い海が自然と目に浮かんできそうな仕上がりです。
肌塗装はきめ細かく、そしてやや日焼けした様子を表現されており、整った顔立ちと美しい肌ツヤが目を引きます。リアルタッチで描かれたアイペイントも非常に魅力的で、視線の方向や瞳の虹彩など、まるで映画のワンシーンのような仕上がりですね。
襟とスカーフを除くと上下ともにホワイト1色というセーラー服の塗装ですが、シワの形状に着目した丁寧な陰影表現が作品全体にメリハリを感じさせます。さらに「Kome」様は1/6サイズほどの服面積を全て筆塗りで仕上げられたそうで、水兵さんの人柄を反映させたかのような丁寧な筆運びは素晴らしいですね。
そして何といってもボラードの仕上がりが大変リアルで、サビ塗装表現には実際に鉄ヤスリで塗装面に傷跡をつけられた箇所もあるのだそうです。
リアルな肌塗装や感情のこもったアイペイントが魅力の水兵さんや、情景に合わせたテクスチャで仕上げられたボラードの表現など、どこまでも見入ってしまう味わい深い作品でした。
スタッフコメント:続きまして、「Kome」様の2作品目になります。造形作家「さかたじろう」様によるオリジナルレジンキャストキット「招き福寅」が登場。こちらのキットは木彫りによって原型が制作されているそうで、掘り跡の残った独特な造形を絵具とファレホを使用して塗装されています。
招き"猫"ならぬ"寅"ということで、やはり注目すべきは体の模様の塗り分けです。一般的な虎柄に加え、額や目元の模様は、アクセントとして赤色に変えられたのだそうです。虎らしい堂々とした佇まいの中にも愛嬌を感じさせますね。
模様の塗り分けだけでなく、丸々とした造形に柔らかみを感じさせるようなグラデーション塗装も見どころとなっています。
ふくよかなお腹や右前足に見られる白から黄色への移り変わりが、滑らかなグラデーションで塗られていて、本物の動物のように柔らかそうに見えてしまうとことがとても可愛らしいですね。眺めているだけでもご利益の得られそうな作品でした。
スタッフコメント:さらに続けて「Kome」様の3作品目のご紹介です。イベントディーラー「大村ジュリエットカメラ」様によるオリジナルフィギュア「オルコちゃん」のガレージキットを使用されて、ガールズフィギュア部門でのエントリーとなります。彩度の高い色をムラなく塗装し、可愛らしくデフォルメされたキャラクターの魅力を存分に引き出してくださっています。
コウモリの羽やドクロの仮面から悪魔のイメージなオルコちゃんですが、「Kome」様はディーラー制作見本とは別に独自で考えられた色彩で塗られており、POPなイメージで仕上げられています。
イエローの髪色とパープルのシャツ、そしてスカイブルーのスニーカーでオルコちゃんを明るく可愛らしく表現されています。
ドクロの仮面からのぞくオルコちゃんのつんけんな目つきには、デフォルメキャラクターならではの魅力が詰まっています。ハイライトや瞳孔を細かく描きこまず、色ムラの無いくっきりとしたアイラインを強調されており、一目で表情やその魅力を読み取れる"分かりやすさ"が詰まっていますね。
1色1色が作品のポップな雰囲気を形作り、可愛らしくも悪魔的な一面を見せるオルコちゃんに仕上げてくださいました。
スタッフコメント:「馳走」様が、なんと5作品目をお持ち込みくださいました!今回もたくさんのエントリーありがとうございます!
Arsenal D.iより、Punk the Dragonが登場。頭部の細かい装飾品やグラデーションは筆で、面積の広い肌や髪の毛の塗装はイージーペインターを用いられており、部位に合わせて塗装方法を切り替えながら仕上げていったそうです。
肌塗装はタミヤのファインサーフェイサー(ピンク)を使用されており、その上からモデルカラー 透明レッド、透明オレンジを調色し、イージーペインターで吹き付けられています。陰影に強弱をつけながら下地のピンクを透かすことで、血色の良い肌に仕上げられています。
胸部の衣装はほぼ単色で塗装されており、造形の凹凸を利用した陰影表現で独特な模様を際立たせております。
先端にかけて赤みを増していく髪の毛のグラデーションも美しく、派手すぎないカラーリングが作品に適度なアクセントをもたらしています。そして角やリング、ピアスなどの様々なパーツが交わる箇所も丁寧に塗り分けられ、情報量の集中する頭部の造形を魅力的に仕上げてくださっていますね。
透明カラーを活かした肌塗装や髪の毛のグラデーションはもちろん、筆塗りによる装飾品の塗り分けも細かく仕上げられた作品でした。
スタッフコメント:ホロライブプロダクションより、バーチャルYouTuberフワワ・アビスガードとモココ・アビスガードによる双子コンビ「FUWAMOCO」が登場。イベントディーラー「凛花館」様のガレージキットを使用されて、ガールズフィギュア部門でのエントリーとなります。
「Azuma」様はキャラクター設定に沿った淡い色調で塗られていて、フワワとモココのそれぞれが持つ"ふわふわ"と"もこもこ"のイメージをしっかりと抑えた仕上がりとなっております。
アイペイントや装飾品の細かな塗装にファレホを使用されており、ヘッドホンの模様や首輪、髪飾りや耳の内側など細かく塗り分けられています。特にアイペイントは緻密な描き込みで、フワワとモココのイメージそのままの仕上がりですね。
そして見逃せないのは、甘い香りが漂ってきそうな足元のドーナツです。元々キットに含まれる専用台座とのことですが、塗装見本とは異なるアレンジでそれぞれのドーナツに彩りを加えられています。タミヤ デコレーションカラーを使用されており、パウダーやチップのトッピングもおいしそうに仕上がってますね。ちなみにお皿はミスタードーナツの限定品を使用されているとのことで、ここにも「Azuma」様のこだわり抜いた一面が窺えますね。
二人のイメージを映したカラートーンや装飾品の繊細な塗り分けに、本物のスイーツを思わせるアレンジが加えられた素敵な台座もご用意され、「FUWAMOCO」の賑やかな配信の様子が目に浮かぶ仕上がりでした。
さて、今回のご紹介はここまで!
今後もコンテストの作品紹介を順次行なって参ります。是非次回をお楽しみに!