皆さんこんにちは!
ホビー天国2-3階担当スタッフです!
「ファレホペイントコンテスト3」は無事に結果発表を終えてひと段落しましたが、ご紹介できていない作品はまだまだたくさんございます!
必ず最後までご紹介いたしますので、ぜひともお付き合いくださいませ!
それでは早速コンテストの作品紹介へと参りましょう!
今回も様々な力作が登場しています!「ファレホペイントコンテスト3 作品紹介④」ご覧ください!
スタッフコメント:コトブキヤ メガミデバイスシリーズより、BUSTER DOLL ナイトが登場。パーツ一つ一つのゲート処理から塗り分け、発色まで非の打ちどころのない丁寧な仕上がりで、まるで模型誌のプロモデラーの作例を見ているかのようです。
「T」様はファレホを全てエアブラシで塗装され、カップの中の塗料を変える際に完全な洗浄はせずに、あえて前の色を少し残した状態で次の色の吹き付けを行ったそうです。そうすることによって各色同士が微妙に混ざり合い、作品全体の配色に統一感が出ております。
「T」様は最終的にはパッケージに近い仕上がりになったとおっしゃっていましたが、装甲のパール塗装や指先の爪の塗装など、丁寧な塗装に加えてアレンジの加えられた箇所も見られます。また改めて元キットと比べてみると、全体的に落ち着いたカラーリングで仕上げられていて、可愛らしさと凛々しさを兼ね備えた印象を感じさせる作品でした。
スタッフコメント:アートユニットProject.C.K.様とイベントディーラーセラタイ堂様のコラボレーションガレージキット『HOLD』が、ガールズフィギュア部門にて登場。「オリブグリーン」様はこちらのキットの元となったイラストを大変気に入られたようで、強めのコントラストとパンクなイメージをファレホで再現されています。
そしてこちらの作品、ガールズフィギュア部門にて銀賞を受賞されました!おめでとうございます!
塗装で苦労されたのは、やはりこの派手やかなストリートファッションですね。所々に細かい装飾が散りばめられており非常に情報量が多いため、これほど丁寧に仕上げるには中々の根気がいりますね。また塗装だけでなく、服や足など曲面に対しての付属デカールの貼りこみも綺麗に仕上がっております。
元のイラストはチェーンソーの刃がシルバーですが、「オリブグリーン」様はガンメタルに塗装されており、蛍光ピンクのしぶきとのコントラストがさらに強調されています。また手前に横たわるテディベアはキット付属ではなく、背景のアクリルスタンドに合わせて追加されたものだそうです。チェーンソー同様に蛍光色のしぶきも施され、ヒステリックなストーリーも感じられますね。
イラストの雰囲気をファレホで見事に再現し、その魅力をさらに引き出す工夫も追加された、まさにイラストへのリスペクトが感じられる作品でした。
スタッフコメント:「ガールズ&パンツァー 劇場版」より、BT-42 突撃砲が登場。履帯が破損しようとも転輪のみで走り続け、最終的にはM26パーシングを3輌撃破するといった劇場版での勇姿を再現したジオラマとなっております。
そしてこちらの作品は、スタッフセレクト賞を受賞されました!おめでとうございます!
車体は劇中通りのカラーと汚しが施され、さらに砲撃により転輪が破壊された状態も再現されています。またガルパンではお馴染みの、戦車道における「行動不能」を示す白旗も再現されており、こちらはプラペーパーを炙って自作されたものだそうです。
ジオラマで使われているのはホームセンターなどで入手した本物の用土で、実際に土を固める前にキットを土の上で移動させることで、めり込んだ状態も再現されています。そして「shiro」様は「その世界を切り取ったということを意識しました」とコメントされているように、ワンシーンを再現したジオラマを文字通り切り取っています。戦車の横に転がる転輪が作品の境界線でスパッと切り取られていることにお気付きでしょうか?本作品の境界線を越えて、本来は情景がその先に広がっていることを感じさせる工夫をされていますね。
キット本体、ベースのジオラマともに劇場版の再現に徹底した抜かりない仕上がりでした。
スタッフコメント:前回ファレホペイントコンテスト2にて全部門エントリーしてくださり、ミリタリー部門では銀賞を受賞された「馳走」様が今回もご参加くださいました。ありがとうございます!
タミヤより、1/35 アメリカ M151A2 トウミサイルランチャーが海兵隊仕様で登場。本体の汚しや勢いよくはねた泥水をリアルに表現し、泥道を豪快に駆け抜ける様子をヴィネットとして仕上げられています。
車体全体に施されたウェザリングにはファレホの他にリアリスティックウォーターも使われており、よく見ると車体の細部に溜まった泥もしっかりと再現されています。泥汚れは茶色や黄土色など複数色使用されており、乾いた泥や液状の泥が混在するリアルな仕上がりが窺えます。また走行中の揺れの影響なのか、真っ直ぐではなく少し横を向いた姿勢で座るドライバーからは人間味が感じられますね。
本作品にダイナミックな印象をもたらす水しぶきのエフェクトですが、ジェルメディウムを使用して作られたそうです。あらかじめファレホを混ぜてプラ板に塗り、乾燥後に剥がすといった方法で成形されており、色も造形もまるで音が聞こえてきそうなほどリアルな仕上がりです。
大胆なウェザリングが臨場感を引き立て、まさに作品名「SPLASH!」を感じさせるヴィネットでした。
スタッフコメント:続きまして「馳走」様の2作品目になります。エクスプラス 1/8スケール マリリン・モンローとITALERI 1/9 トライアンフ 3HVのツーショット作品がフリー部門に登場。スケールの近い2つのキットが並び、色合いも統一されたことで、見事なコラボレーション作品に仕上がっております。
そしてこちらの作品は、スタッフセレクト賞を受賞されました!おめでとうございます!
トライアンフはパッケージ通りのミリタリーカラーで塗装され、全体に施されたウェザリングはクレオスの水性ウェザリングペイントを使用されています。タイヤのトレッドパターンを際立たせる泥汚れやスポークホイールのサビ汚れからはバイクの使用感が感じられ、その隣に立つドライバーとの旅の時間を示唆しているかのようです。
マリリン・モンローの着用するミリタリーウェアは材質を意識した塗装をされており、フォレホのグレーズメディウムを使用した重ね塗りにより見事に質感を表現されています。また赤い口紅は、ミリタリー調に身を包みながらもなお際立つマリリン・モンローの美貌を映すアクセントとなっております。
キット同士の奇跡的なスケールの統一感と「馳走」様の塗装技術も相まって、作品名に込められた思いも納得の完成度でした。
スタッフコメント:さらに続きます、「馳走」様の3作品目になります。今回も複数部門へのエントリーありがとうございます!
PFワークスより、ミゼリコルディア(胸像)が登場。革素材のエイジング表現、男性の表情、土台に使用されている塗るジオ「勝鬨の巨石」の組み合わせが、作品全体に何とも形容しがたい哀愁を漂わせています。
「馳走」様は本作品にアレンジとして、リキテックスのブレンデッドファイバーを使用したヒゲの増量を施しております。口元が髭で隠れているため、元キットと比較すると人相の変化が感じられますね。そして口元が隠れることで、代わりにフードの中の青い瞳から男性の感情が伝わってくるかのような仕上がりとなりました。「目は口程に物を言う」とは、まさにこの事でしょうか。
服の塗装はファレホのパンツァーエースシリーズを使用されており、その上からホワイトグレーズを乗せることで使い込まれた革の質感を表現されています。さらに生地の端や縫合部分に見られる白い毛羽立ちもしっかりと描きこまれています。
前2作品に続き、作品のテーマがしみじみと伝わってくる仕上がりでした。
スタッフコメント:前回ファレホペイントコンテスト2にも参加してくださり、ミニチュアペイント部門にて銅賞、モンスター部門にて銅賞を受賞された「きなこもち」様が今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
BIG CHILDより、泉の騎士ランスロットが登場。毛皮、布、金属、木といった異なる質感を丁寧に塗り分けて表現されており、各パーツがもはや主役級の仕上がりです。ちなみにコメントにある通り、ランスロットの顔を覗き込んでみると、しっかりと両目にはハイライトが描かれていました。
どこから見ていこうかと迷ってしまいますが、やはり今にも風でなびきそうな毛皮ですね。なんとこちら、細い筆で一本一本線を引くように塗装されたそうです。ドライブラシで塗装された鷹の羽と見比べてみると明らかな質感の違いが感じられ、「きなこもち」様がこだわり抜いた理由もよく分かりますね。また腰にぶら下げたベルトポーチも小さいながら革の経年変色を再現されており、柔らか味のある仕上がりです。
ガントレットや膝当てのような比較的広い面積から、胸に付けた装飾品などの細かい箇所にも見られるノンメタリック塗装も見事な完成度です。そして金属と木材が隣り合う剣の柄の部分は質感の違いを見事に塗り分けられており、一体型のパーツとは思えない仕上がりですね。
ミニチュアという小さなサイズの中で複数の材質の違いを塗り分けるといった、ハイレベルな塗装技術が窺える作品でした。
スタッフコメント:続きまして「きなこもち」様の2作品目になります。イベントディーラー「HOT GOBLIN」様のガレージキットを使用されて、モンスター部門へのエントリーとなります。全身に見られる切り傷や盾に刺さった矢から人間との闘いの最中を思わせますが、相手の攻撃をものともせず斧を振り回すパワフルな印象が感じられますね。
そして今回のモンスター部門にて金賞を受賞した作品となります!おめでとうございます!
腕や足の筋肉の力強い造形を引き立たせる陰影表現は、見る人に思わず畏怖の念を抱かせてしまいそうですが、さらに目を引くのが全身の装飾品です。金属の重厚感を見事に表現されており、緻密なディテールも逃さずに塗り分けられています。よく見ると銅が酸化した時に見られる緑青も描きこまれており、前作品同様にリアリティを追求する「きなこもち」様の姿勢が感じられます。
そしてさらに注目すべきは、雪解けの地面を表現したベースです。こちらのベースは季節感を出すだけでなく、雪の積もっていない道を中心に通すことで、人間に対しての巨人のスケールを分かりやすく説明する役割も併せ持っています。道沿いには雪と土が混ざり合った茶色い雪もあり、とてもリアルに仕上げられていることが分かります。
インパクトのある第一印象に加え、よく観察すると気付かされる細部へのこだわりが、「きなこもち」様の中の高い創作意欲を映し出しているのではないかと感じられる作品でした。
スタッフコメント:続きまして、またまた「きなこもち」様の作品になります。今回も複数部門へのエントリーありがとうございます!
Kingdom Deathより、Sylvaniaが登場。店舗でご覧になった方はご存じでしょうが、全高約5センチという大変小さなキットを使用されています。さらに小さいながらも奥行きを感じさせる緑豊かなベースも自作されています。
そして今回のガールズフィギュア部門にて金賞を受賞した作品となり、なんとなんと「きなこもち」様は2部門にて金賞の受賞となります!本当におめでとうございます!
緑を基調とした衣服や髪、そして茶色の装飾品といった、ベース同様に豊かな自然を感じさせるカラーリングで仕上げられています。「きなこもち」様はこちらのキットのパッケージイラストを気に入られたことが制作のきっかけだそうで、全体の陰影表現から極小のアイペイントまで、イラストがそのまま飛び出してきたかのような完成度です。また各部に見られる白ラインの装飾も丁寧に塗り分けられており、ファンタジーな世界観を感じさせる衣装として美しく仕上がっております。
数種類の草が生い茂るベースですが、手前から奥にかけて段々と高さを変化させており、4.5センチ四方の面積の中に広大な世界観を感じさせます。あまりにも自然な組み合わせなので、キット付属のベースだと思ってしまった方も多いはずです。
非常に細やかな塗り込みに驚かされると同時に、統一されたカラーリングが独特の世界観を引き立てる作品でした。
さて、今回のご紹介はここまで!
今後もコンテストの参加作品を順次ご紹介してまいります。次回を是非お楽しみに!