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苦手を克服!瞳デカールを貼ろう実演会!

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こんにちは、ボークス名古屋ショールームです。
今回は先日行われました実演会「瞳デカールを貼ろう!実演」のアフタ―レポートです。


デカール貼り、水転写デカールって進化はしてるんでしょうけどやっぱり切れる、折れる、上手く貼れない。
極めつけは折角貼れたのに剥がれた!!!という感じで敷居が高く感じたり苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか?

更に今回は瞳デカール、モールドやパネルラインに沿って置く比較的楽なコーションデカール等よりも、更に難易度が高い「目」「眉」の位置取りと顔全体のバランス取りをしなくてはなりません。
位置が決まらなくて動かしているうちに破れた切れたと失敗しがちです。

そんな瞳デカールを比較的に安全に上手く貼るコツを実演にて伝授いたしましょう!
※やり方は個人でそれぞれなので絶対的な正解はありません、参考としてご覧ください。
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今回使う用品は↑の写真のものとなっております。


まずはデカールのお供「マークセッター」と「マークソフター」の違いから。

「マークソフター」・・・デカール軟化剤(基本はデカールの上から塗る)
デカールを軟化させる事に特化したものです。強力に軟化しますのである程度の凹凸や曲面形状にもデカールをフィットさせることが出来ます。
しかしながらあまり多方向に上下するような複雑な曲面だとシワが出来ます、何事も限度はあります。 
また軟化した状態のデカールを無理に動かすと伸びたり切れたりするので塗布後は細心の注意が必要です。

「マークセッター」・・・デカール接着剤+デカール軟化剤(基本はデカールを貼る部分に塗る)
若干の軟化作用とデカールを貼り付ける「のり」の機能をもっております。
通常デカールを貼る時に使うのは「マークセッター」になります。

そして今回使用するのは「マークセッター」です。
その他に必要な物は以下の通り
 ■デカール専用ハサミ or デザインナイフ
 ■空き容器にティッシュを入れ水を染みこませたもの or「デカールトレイ」や「デカーリングクイックトレイ」
 ■水性ツヤ消しスプレー
 ■綿棒(100均のものでも可能ですが、安全性なら模型用一択)
 ■ツル首ピンセット or デカールピンセット(先端の平たいもの)
予算や使いやすさに併せてお選びください。


まずはデカールと貼る無地の顔パーツの準備です。
最近は2~4個くらいのタンポ印刷済み顔パーツがついてくる事が多いですが、中には正面顔などの基本的な表情が入ってなかったり、デカールにはいろんな表情があるけど印刷済は数個・・・なんてキットもあります。
無地の顔パーツが付いている場合はそのまま使いますが、無い場合はラッカーうすめ液やヤスリで印刷を消したりして使いましょう。
使用する顔パーツは中性洗剤などで洗うのを忘れずに!

■デカールから使う瞳を切り離そう!
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デカールハサミかデザインナイフを使って切り離します。
どちらを使うかは・・・これはお好みで使いやすい方で良いと思います、デザインナイフは替刃を新しいものに交換して使いましょう。切れ味こそが大正義です。
眉と瞳は別々に切り離すのをオススメします。なぜならデカールが大きくなればなるほど移動させるときにリスクが高くなるからです。
それでも瞳と眉のバランス取りが大変!という方は一緒に切ってしまうのも手ではあります。
出来るだけギリギリを狙って切りますが切込みが入るようなギザギザな切り方はせず出来るだけ緩いカーブで構成されるようにして下さい。
細い出っ張りは切れたり内側に折れて入り込んだりと失敗の元になってしまいます。
馴れないうちは少し余裕をもって切ってしまいましょう。

■デカールを台紙から外そう!
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切ったデカールをティッシュを水に漬けた容器に印刷面を上にして置きます。
少し時間が経つと台紙に水がしみ込んで台紙とデカールが離れるようになりますのでそれまで待ちましょう。
通常デカールを貼る時は濡れはじめた台紙のままデカールを貼る位置に持って行って、デカールをスライドさせてデカールを置きます。
これはデカールの「のり」が剥がれないようにするためですので瞳デカールの場合は必要ありません。
なんでかって?位置の微調整を繰り返す瞳デカールでは「のり」が正直邪魔だからです!しかもスライドさせるときにデカールが台紙よりきちんと離れてないと途中で引っかかって切ってしまったり・・・なんてこともあります。

ひたひたになった瞳デカールをピンセットでつまんでそのまま顔パーツに乗せます。
ピンセットはデカールピンセットかツル首ピンセットの背中を使って摘まみます。直線ピンセットなどで摘まんで1点に力が入るとデカールを破ってしまいやすくなります。出来るだけ広い面積で摘まんでください。
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■デカールを良い位置に動かすのだ!
ある程度決まった位置に置くと楽ですがどうせ動かすので適当でも良いと思います。
水でひたひた状態のデカールは簡単に動かす事が出来ます、綿棒で押さえながらデカールを動かしましょう。
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この時注意するのは毛羽立ってる綿棒を使わない事!デカールに引っかかって破れたり折れたりしてしまう事があります。100均の綿棒を使うときは綿棒を厳選して使用してください。
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模型用綿棒は高くても綺麗に巻かれているので安心安全です、伊達に専用で売っているわけではありませんね!
(上が100均の綿棒、下が模型用として販売されている綿棒です、結構違います。)

さて、位置の調整ですが、よくキャラクターの描き方などで顔の輪郭に十字線を入れて更に半分の所に瞳を描く~なんてありましたが、最近のキャラクターは顔が横に広がっているものが主流なので中央よりも若干外側にづらした方が、寄り目になってしまうよりも見栄えが良くなります。また瞳の位置を下げると幼く見えるのでキャラクター性を意識して調整しましょう。
もちろん、サンプルの画像がある場合はその画像をよく見ながらバランスを取って下さい。
バランスを見るときは前髪パーツを被せてみたりすると目の位置や眉の位置が分かりやすいので是非やってみてね!(前髪に眉がどの程度被っているだとか、瞳の位置も把握し易いです)
途中で水が乾いてきたら綿棒で補充しながら調整しましょう。
大きく動いてしまったときはピンセットで優しく持ち上げて位置取りをやり直してくださいね。

■デカールを固定するぞ!
位置が決まったら乾いている綿棒で慎重に転がしながら水分を取っていきます。
ある程度水分を取るとデカールが動きづらくなります。
上記いたしましたがここで綿棒が「毛羽立って」いたりするとそこにデカールが引っかかって事故が起きる可能性が高くなります。
リカバリーが出来るようになるまでは「模型専用のしっかりした綿棒」を使うようにしましょう。
実は実演中に眉の所をひっかけて内側に折れてしまい涙目でした(表情が涙目のデカールだっただけに)。
ころころするのはデカールスキージーも便利です。
 
次に「マークセッター」です。
位置の決まったデカールの上に「マークセッター」を塗ります。
若干多めに塗る事でデカールの下にも侵入してくれます、これで「のり」成分を補填し、軟化作用で表面に張り付きます。
ちょっとだけ時間を置いたら濡れた綿棒でデカールを動かさないように慎重に転がしながら表面を拭き、表面と下の余分な「マークセッター」を押し出します。
最後に乾いた綿棒を転がしながらデカールを拭けば貼り付けは完了です。

■デカールをオーバーコートして保護しよう!
デカールが完全に乾いたら「水性トップコート」を使用してコートしましょう。
ラッカー系でもOKですがその場合は慎重に砂吹きしてから本吹きをして下さいね。
しっかり乾かしたら完成です。
トップコートを吹く時はエアブラシ、缶スプレーともに「吹き始め」→「平行に移動しながら対象物を通り過ぎる」→「吹き終わり」の順番です。
「吹き始め」「吹き終わり」では大きな塗料粒が飛びますのでコート対象に掛からないようにして下さい。均一な粒子が付かず綺麗な表面になら無くなってしまします。
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吹き付けは一気吹き付けないで3~4回薄く吹き付けを繰り返すとより綺麗になりますよ。


これでちょっと触ったくらいでは剥がれない瞳デカールが貼り付けられたはずです。
思っていたよりも簡単だなぁと思いませんか?
顔のバランスが苦手だという方は別売で売っている瞳デカールなどを使って練習すると良いでしょう、使用する用品で顔パーツを溶かしたり侵すものはありませんので、安心して何回でも練習が可能です!

さぁこれでデカール貼りも怖くない!
眉や瞳、口に頬紅、自分だけの組み合わせでお気に入りもデカールフェイスを手に入れよう!!
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レッツチャレンジ!


それではまた次のSRニュースでお会いしましょう!!


 





 

 




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