名古屋ショールーム

キャラグミン組み立て実演・エアブラシ塗装前提編(ルーラー/ジャンヌ・ダルク)

 名古屋ショールーム 

みなさんこんにちは、ボークス名古屋ショールームです。

今回は12月4日(土)に行われたキャラグミン組み立て実演のアフターレポートとなります。
当日ご参加、ご質問いただいた皆様、ありがとうございました!

来週はキャラグミンのファレホによるエアブラシ塗装実演となります。
ファレホによる塗装、コンプレッサーやエアブラシにご興味のある方は是非ご参加下さい。

名古屋SR キャラグミン実演のスケージュールは以下の通り

12月4日(土) 13:00~ キャラグミン組み立て実演・エアブラシ塗装前提編 (ルーラー/ジャンヌ・ダルク) 【終了】
12月5日(日) 13:00~ キャラグミン組み立て実演・筆塗り部分塗装前提編 (ケイ) 【終了】

12月11日(土) 13:00~ キャラグミンエアブラシ塗装実演 (ルーラー/ジャンヌ・ダルク)
12月12日(日) 13:00~ キャラグミン筆塗り部分塗装実演 (ケイ)

それぞれ違ったアプローチでキャラグミンを攻略していきますのでお楽しみに!!


さて、今回使用したのは キャラグミン ルーラー/ジャンヌ・ダルク です。
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キャラグミンの人気キットで完売しておりましたが、再生産され12月4日(土)より販売を再開しております。
造形、雰囲気ともに素晴らしいキットですのでお早めにお求め下さい。

それでは組み立て実演で行った工程を紹介して行きましょう!

まずは使用した工具類です。
必ず必要であるもの以外もありますので個別に使い方等を説明致します。
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■ニッパー
模型といえばこれがなくては始まらないほどの必需品。
今回はゲート(湯道)の切断に使いますので高級ニッパーである必要はありません。
特にプラモデルで使う切れ味重視な片刃ニッパーは太い物や固い物の切断に使用すると破損の原因となりますので厳禁です!
ゲートを切断するときはキットから2mm以上離れた場所を切断して下さい、近くで切りすぎるとパーツが白化したりクラック(割れ)が出来てしまう事もありますので気を付けましょう。

■ラジオペンチ
プラモデルではあまり出番の無い工具ですがガレージキットでは大活躍です。
主に真鍮線関連での使用になり、真鍮線の切断や軸打ちする真鍮線の差し込みに使います。
ガレージキット初心者あるあるで、面倒だし真鍮線切るのニッパーでええやろ!と使用してニッパーの刃が潰れてしまい合わせ目に丸い穴が開いてしまうというのがあります。
場所によっては使い物にならなくなりますので絶対に使わないで下さい。

■デザインナイフ
ゲートのヤスリ前までの切削、パーツの整形や刃の腹を使ったカンナがけなど使用場所は様々。
非常によく切れる反面、刃の先端は脆く力を掛けるとすぐ欠けてしまいます。細かな部分の作業以外は刃の中央から根本を使うと良いです。
替刃は数量もあり安く購入できますので切れ味が落ちたら積極的に交換しましょう。
通常体の外側に向けて刃を動かしますが、力が加えづらいなどで内側に動かすときに怪我をし易いので注意です。
とてもよく切れるという事は、怪我をするときはザックリいく!という事ですので慎重に作業して下さい。

■ダイヤモンドヤスリ(半丸) ※必須ではありません
普通の金属ヤスリでも構いませんが、ダイヤモンドヤスリがオススメです。
前後左右どの方向に動かしても削る事が出来て、詰まりづらく、平面、曲面、狭いところにも対応できるのでとても使いやすい工具です。
削れ具合もとても良いので是非使ってみて下さい。(きっと好きになります)

■スティック型ヤスリ ※必須ではありません
スティック型のヤスリにはハードタイプ(固い)とソフトタイプ(柔らかい)のもがあります。
台紙が付いているタイプの紙ヤスリと思っていただければ大丈夫です。主に平面の仕上げに使います。

■目立てヤスリ ※必須ではありません
パーティングライン(シリコン型の合わせ目でできるキットについている凸線や段差)の処理でモールドをつぶしてしまったときに使います。
エングレーバーやタガネ、ラインチゼルなどでも代用できます。

■ピンセット ※必須ではありません
ツル首が使いやすいです。細かい場所のヤスリがけなどに使います。 

■セラカンナ ※必須ではありません
セラミックの硬度を利用したカンナです。刃がありませんので怪我の心配がありません(重要)!!
厚みがあるので破損し難い反面、細かい所、狭い所には届きません。
その場合は薄い同じセラミック製の工具、マイクロセラブレードやマイクロフィニッシュを使うと良いです。

■スポンジペーパー
今回はキャラクターフィギュアですので曲面に追従するスポンジペーパーが最適!!
ニッパーでゲートを切断した後、デザインナイフ、セラカンナ、ヤスリの後に仕上げとして使います。
ヤスリは番号の高い方が表面が綺麗になりますが、傷や凹凸のある所に高い番数のスポンジペーパーをかけても凸凹があるままツルツルの表面になってしまいす。
低い番号のスポンジペーパーで表面を均してから高い番号へと移ってください。
低い番号のペーパーの傷を次の番号のペーパーで消していき綺麗になるまで番号を上げていくと思ってい頂ければ大丈夫です。
短冊状に切って使うと便利です。

■ピンバイス
画像に入れ忘れてしましましたが、ガレージキットでは必須のアイテム。
ガレージキットはバーツの接続を強化するために真鍮線を差し込んでの軸打ちを行います。
真鍮線の太さに合わせて穴を開けるのに使用します。
アホ毛や跳ね毛などの細かいパーツは0.5mm、1/8前後のスケールの軸打ちには1.0mmあたりを多用します。
0.5mm~2.0mmくらいまで対応できるものを購入すればだいたい対応できるでしょう!

では実際にの工程に移ります。

まずはパーツチェックです、超大事!!
必ず初めにやって下さい。
組み立ててる途中で足りないのに気が付いた等、パーツの処理をしてしまっていたりする所謂「お手付き」状態の場合初期不良にならず、紛失扱いで実費請求になってしまう場合もありますのでご注意下さい。
また初期不良の対応期間は購入から2週間です、買った後はできるだけ早くパーツチェックをして下さいね!!(購入時のレシートも捨てないでね)
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説明書に直接描き込みたくない場合はコピーして使いましょう。

まずはパーツ洗浄その①離型剤落としです。
シリコン型で量産するガレージキットには型離れの向上による型の保護のため、離型剤と呼ばれるものが塗布されます。
これが残っていると塗膜を弾き塗装が剥がれ落ちてしまいます。
離型剤落としはガレージキット制作において重要な工程ですのでしっかりやりましょう!
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キャストクリンは吹くだけで簡単に離型剤を落とせるスプレーです。
拭き取りも必要なく乾かすだけで簡単ですが、吹き残しがあると大変ですので多めに吹いてしっかり落としましょう!
ガレージキットの中にはこの離型剤がぎっとりテカテカなんてものもあります。
その場合は漬け置き型の離型剤落としを使用して下さい。(漬け置き時間は必ず守りましょう)
キャラグミンをはじめとするボークスのガレージキットでは高性能EXシリコンと造形村の超技術により離型剤はほとんど残っておりません、凄いです!
でもキャストクリンはちゃんと吹いておいてくださいね、ダメ慢心!!

そして洗浄 その① という事は その② もあるわけです。
こちらは塗装直前に行うもので、作業中に付いてしまった手汗や脂を落とすために中性洗剤でパーツを洗います。
パーツ紛失には本当に気を付けてください。


さて離型剤落としが終わったらランナー(湯道)からパーツを切り離します。
ニッパーでパーツから2mm~の所で切断して下さい。
あまりパーツの近くで切断するとニッパーで切断するときに変形したランナーがパーツまで影響して白化やクラック(割れ)を起こしてしまいます。
後程デザインナイフやヤスリでゲート跡を処理しますので無理にギリギリを狙わなくても大丈夫です。
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どんどん切り離していきましょう!
そして切り離したランナーは制作が終わるまで捨てないで取って置きましょう。

切り離しが終わったら今度はランナーを切断した跡を綺麗にしていきます。
大きく出っ張った部分をデザインナイフで切り落とします、一回で切ってしまおうとすると力が入ってナイフが滑り怪我の元ですし、力が余ってパーツをえぐってしまったりしてしまうので注意です。
大きな切断跡は数回に分けて落としていきましょう。

ある程度大きい部分が無くなったらヤスリの出番です。
まだ出っ張りが目立つようなら無理にナイフを使わずにダイヤモンドヤスリや金ヤスリ、ヤスリスティックなどで落とします。
最後にスポンジペーパーで傷を完全になくします。
スポンジペーパーはそのスポンジ部分で曲面に追従するだけでなく、力を吸収するので力の入れ具合で削る力を絶妙にコントロールできます。
跡が全く見えなくなるまで綺麗にしていきましょう!

ランナー跡が無くなったら今度はパーティングラインを消していきます。
造形村の型抜き技術の凄さによってパーティングラインがどこにあるか分からないパーツも多いです、塗装中に気が付くと絶望に打ちひしがれるので目を皿にして探して処理しましょう。
塗装なしでの制作であれば見つからないならスルーしてしまっても良いので、髪の毛等の複雑な形状のパーツではこれほど心強い事はありません、楽です。

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パーティングラインの処理はスポンジペーパーでは大変で、金ヤスリなどは他の部分に傷をつけてしまい易いのでセラカンナが最適です。
デザインナイフの腹でカンナがけする事もできますが先端をぶつけてキットに傷をつけないように気を付けてください。
段差を無くしたらスポンジペーパーをかけて綺麗にしましょう。

細かい所にスポンジペーパーをかけたいときは、小さく切り、スポンジの部分をハサミで落としてから半分に折ってピンセットで挟んでつかうといいですよ!
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という訳でツル首です、めっちゃ使いやすいです!


っとここでなんと「気泡」を発見してしましました。
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ディーラーさんの手流しキットではなく、真空脱泡や遠心脱泡で気泡を排除しているメーカーのキットでは凄く珍しいです・・・。
でもこればかりはガレージキットがそういうものですので、当たりを引いたと思って対応しましょう。

ここで登場するのが先程捨てずに取って置いたランナーです。
塗装の場合はパテ等で埋めてしまっても良いのですが、塗装なしの場合はそうもいきません。
今回は塗装予定ですが、珍しく気泡があったので対処法も紹介致します。

まずは気泡のあった場所をデザインナイフで角棒の角がピッタリ入るように抉ってカットします。
そこに同じ色のランナーを小さく切ってピッタリ合わせ瞬着で合体!!!
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あとはデザインナイフでパーツと同じ形に整形してヤスリをかけます。
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復元完了、色も同じで目立ちません!!
もし不運(バッドラック)にも気泡に当たっ(ダンス)たらこんな風に直してみて下さい。

さぁ後は今までの繰り返しです。
パーティングライン処理は全てのパーツで必要ですので、70パーツをどんどん処理していきましょう!

処理が一通り終わったら1度ヤスリがけで付いた粉を全部落としてパーツの確認をしましょう。
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奥にあるのは超音波洗浄機です。
離型剤落としにも使ったりしますが、パーツの粉落としにもとても有効です。
エアブラシのハンドピース洗浄にも使えるので持っていると便利です。
当日の実演では工作中にモーターツールのビルドマスターブラックやアルティマ5、ラップボード5を使ったりして、その利便性も紹介させて頂きました。
これらの工具は普段もショールームにて実際に使って試すことが可能です、スタッフまでお気軽に申し付け下さいね!

綺麗にしたパーツを見てパーティングラインや傷が残っていなければパーツ処理はこれで終わりです。
パーツ数の多さから今回はここでタイムアップ!「軸打ち」と「仮り組み」が残っておりますが、コチラは明日SRニュースに掲載される キャラグミン 1/7 ケイ 組み立て実演・筆塗り部分塗装前提 の方で紹介させていただきます。

それでは、12月4日(土)の12月4日(土) 13:00開始 キャラグミン組み立て実演(ルーラー/ジャンヌ・ダルク)エアブラシ塗装前提編 のアフターレポートはここまでになります。
続きは12月11日(土) 13:00開始 キャラグミン(ルーラー/ジャンヌ・ダルク)エアブラシ塗装実演 後の更新です。


分からない事があればお気軽にスタッフまでご相談下を!
みなさん、作るホビーを存分にお楽しみくださいませ!


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