ホビースクエア秋葉原

実演アフターレポート!「グラデーションや透かし塗装を楽しもう!」編 

 ホビースクエア秋葉原 

皆様こんにちは、用品担当の★野です!


3月9日(土)開催の「グラデーションや透かし塗装、エアブラシならではの塗装を楽しもう!」実演にご参加頂きありがとうございました!

3013_02.jpg

さて今回は、ガレージキットのストッキング塗装と各メーカーのクリアブラックの色味比較、そして1/144戦車にエクスプレスカラーでモジュレーション塗装をご紹介しました。3013_01.JPG

今回は、ご紹介した用品も含めてご案内させていただきます。
実演では、

・肌色を塗る
・濃い肌グラデーションをかける。
・肌色部分にマスキングをしてクリアブラックでグラデーションを付ける
・全体にクリアブラックをかける。
・最後につや消しクリアにパールシルバーを混ぜてコートする

という手順で行いました。


その際、クリアブラックは一般的な物では

・ガイアノーツのクリアブラック
・フィニッシャーズのクリアブラック
・GSIクレオスのクリアブラック

があるわけですが、各々どんな色味なのかをご紹介しました。


ではまず、ガイアノーツのクリアブラックから。
こちらは手順で言うところの「つや消しでのコート」をしていない状態になります。3013_03.JPG

ガイアノーツのクリアブラックは濃い茶色系の色味になり、一般的なストッキングを塗るのに向いていそうです。

それでは続いてフィニッシャーズのものをご覧ください。

3013_04.JPG

こちらは、ガイアノーツのものと比べて茶色味が強く出ます。
「茶色っぽいストッキングのキャラクター」の場合はコレを選ぶと良いかもしれませんね。

次はストッキングではなく下着になってしまいますが、GSIクレオスのクリアブラックの色味をご覧ください。

3013_05.JPG


こちらは他の物に比べてより黒く、若干青みがかった所もある焦げ茶色です。
かなり黒味のあるストッキングに向いていますし、ツヤを消さなければラバー系の色味にも見えます。

三社のクリアブラックの色味の違い、お分かりいただけますでしょうか。
これらはいずれもラッカー系の塗料で、同じ扱いで塗装が出来ますので、この3色を持っていると塗装の幅が広がりますね。

さて、ここでサポート役として重要な塗料をおひとつご紹介。

私のオススメアイテムの一つ、フィニッシャーズの高性能クリアー塗料「オートクリア」
3013_06.JPG

クリアブラック各色は、各社ともユーザーで調整できるようにしているためか、少し「濃いめ」で調整されています。
そこで、使い慣れていないうちは、少し「クリア塗料」で割ってあげると、色味が薄くなり、少しずつ色味を乗せる事ができるようになります。
(このあたりは、使い慣れるとそのままの方が塗り易かったりもします。色々試してみましょう)

今回ご紹介しているのはフィニッシャーズの「オートクリア」。
ぶっちゃけ、本当はクリアならクリアブラックを薄めるのにどのタイプでも支障はきたさないのですが、このオートクリアは
・塗膜がめちゃくちゃ固くなる
・乾燥が非常に速い
ということから、作業効率がグンと上がるので重宝しています。

続いて、ストッキング塗装の手順で最後の仕上げになる
「パールシルバーを混ぜてコートする」
というのをご紹介しましょう。3013_07.JPG

ガイアノーツのパールシルバーをごく少量混ぜたトップコートを吹き付けた状態です。
右がフィニッシャーズのクリアブラック、左がガイアノーツのクリアブラックを使用したものです。

ツヤが消える代わりに、パールのキラキラが主張してサテンっぽくなります。
写真で分かるかな??

つや消しクリアーに混ぜるパール塗料をガイアノーツのパールシルバーにした理由は、
「輝度が非常に高い」
ためです。

パールを加えると白みが増しますので、少しだけストッキングの色味を濃い目に塗ると良いかもしれません。


ストッキングの様なまばらにキラキラした感じが出しやすいと思って選びましたが、これが正解という訳ではありません。
皆さんもぜひ色々試してみて下さい!


また、左側のストッキングはシームラインなどが入っていますが、これは、クリアブラックを塗装して乾燥させた後、横巻のラインに合わせてマスキング。
そしてそこに更に一層、クリアブラックで色を濃くします。マスキングを剥がすと、この横巻ラインが出来ています。
続いて、縦の縫い目もマスキングして、またもう一度クリアブラックを吹き付けます。

剥がしたらパールシルバーを少量混ぜたつや消しクリアーを吹き付けることで、これが出来上がり。
つまり、このストッキング部分は肌色の上に「クリアブラック」一色しか使っていないのです。
「クリア系塗料は色を重ねれば重ねるほど色が濃くなる」という特徴が使われています。


という訳で、今回はラッカー塗料でのご紹介でしたが、水性塗料である「ファレホ・エクスプレスカラー」を使用してのストッキングの塗装なら、以下のブログも合わせてご覧ください。

・実演アフターレポート!「美少女プラモを塗ってみよう」編 エクスプレスカラーも使ってみた!
・ファレホで美少女プラモを全塗装してみた! フィギュアライズスタンダード ミオリネ・レンブラン

さて、実演はグラデーションの紹介だったこともあり、

モジュレーション塗装を1/144の小さな戦車に施したもの

をご紹介しました。


3013_08.JPG

という訳で、使用した塗料は今大変話題となっているエクスプレスカラー!


3013_09.JPG

モジュレーション塗装とは、パネルラインごとに簡単なマスキングを施し、面毎にグラデーションを付けることで、「ゲームのCGモデリングのような演出」をする塗装方法です。
アメリカのモデラーさんが実際にゲームのCGを見て考え付いた技法なんだそうです。


3013_10.JPG

今回は、基本色であるサンドカラー(手持ちの色から適当に選びました)に、エクスプレスカラーの「ドワーフスキン」を混ぜることで「近似色の濃い色」を簡単に作り出しています。
今回の戦車本体色は、ゲームエアーのサンドカラーとエクスプレスカラーの茶色、そして白の三色だけで塗られています。

モジュレーション塗装については以下のブログをご覧ください。

・実演アフターレポート!「エクスプレスカラーで簡単モジュレーション塗装をしてみた!」編


次回も用品のお得な情報をお届けしていきます。用品コーナー担当でした!