皆様こんにちは!ホビースクエア秋葉原用品コーナー担当です。
本日も皆様に耳よりの情報をお伝え致します!
さて今回は、SNSでも話題騒然の新機軸ヤスリ
ガラスヤスリ
をご紹介しますぞ!
ガラスヤスリと聞くと、ベテランモデラーであればあるほど、「スリガラス」のようなヤスリを思い出すのではないでしょうか?
あれはあれで使いやすいヤスリでしたが、最近話題になっているのはそうしたタイプではありません。
今のガラスヤスリは、十分な切削力を持ちながら10000番くらいプラスチックを磨き上げる力があるのです!
・・・ん?何を言っているか分からない?
そう、既に使っている私も、なんでこんなことができるのかよく分からなくて説明に困ります。
が、事実としてそれが出来てしまうのです!
ただし、これ一本で何でもできる何でも工具、という訳ではありません。
(万能兵器は無能兵器、という言葉もあります。模型の道具もそれが良くあてはまり、「ユーザーが複数を組み合わせる」ことで真価を発揮する事が多いです。)
今回のガラスヤスリは、
・切削力が十分にある
・磨くとメチャクチャキレイ。(クリアパーツすら磨けます)
その一方で
・ゲート処理のように狭い場所しか使えない。(面処理は苦手)
・むしろプラよりもツヤが出過ぎる(これ、塗装派にとっては凄く良い!)
・板ヤスリなので、曲面処理は難しい
だから、既存の耐水ペーパーやスポンジヤスリなどと「併用」することで性能が更に引き出されるアイテムなのです!
逆に言うなら、すでにスポンジヤスリなどをひと揃え所有している方ならば、そのスポンジペーパーの可能性をも引き上げるアイテムとも言えます。
現在、ガラスヤスリは各メーカーから商品化が進んでいます。
いずれ劣らぬ優れた商品なので、形や用途に合わせてチョイスすると良いでしょう。
それではまずは、冒頭の写真のガラスヤスリから。
DSPIAE(ディスペイ)のガラスヤスリ三種 各880円(税込)
ヤスリの性能は一緒で、形状が3種異なっています。
只今紹介する中で最もリーズナブル。
また、数あるガラスヤスリの中でも切削力も非常に高いのが特徴です。
その秘密は、ガラスヤスリの中でも珍しい「目立てタイプ」のヤスリ目形状だからです。
切断力が高い代わりに、まっすぐ「引く」ように使ってヤスリがけをする事で、滑らかなツヤと切削力を両立させます。
続いてはホビージャパンのHJモデラーズガラスヤスリ 1,320円(税込)
今回ご紹介する中でも、サイズ・切削力・傷つけにくさのバランスが最もオーソドックスに取れています。
初めてのガラスヤスリの「起点」として使い易くオススメです。
メーカーの説明では、10000番と180番の目を交互に配置して、切削力と艶出しを両立させているとのこと。
ちなみに、先に紹介した「ディスペイ」のガラスヤスリ以外は、漫画のスクリーントーンのように目が配置され、ある程度安る方向に自由度があり、傷が付きにくいという特徴があります。
ホビージャパンのガラスヤスリは、その点に更なる工夫がされているようです。
お次はミネシマのガラスヤスリ三種
スタンダード 1,078円(税込)
シャープ 1,320円(税込)
ワイド 1,078円(税込)
ミネシマのガラスヤスリは、模型製作用に取り回しが良いように、小型化されているのが特徴です。
入り組んだゲート部分の処理まで考慮されています。
さらに形状が三種類用意されていますので、作業内容に合わせてチョイスできる「かゆい所まで行き届いたガラスヤスリ」です。
ここからは、ガラスヤスリの「セット」となります。
サチクルのガラスヤスリ VERT(ヴェルト)2種
通常タイプ 2,559円(税込)
タイプS 2,750円(税込)
新進気鋭のメーカー「サチクル」は、ガラスヤスリに加えて
・ツヤ調整用のスポンジヤスリ
・削りカス除去用のブラシ
・粘着マット
が付属され、メンテナンスやパーツの後処理にも力が入っています。
すでにガラスヤスリの良さに触れた方にもオススメなセット内容となっています。
最後に、新機軸ガラスヤスリの元祖にして超高性能なガラスヤスリセット
G-PARTS ゲートリムーバー
ゲートリムーバーセット 5,445円(税込)
単品ガラスヤスリ レーザープラス 3,630円(税込)
こちらもガラスヤスリに加え
・ツヤ調整用のスポンジヤスリ(バランサー)
・成形色と同程度に合わせる最終磨き布(リカバー)
がセットされています。
バランサーやリカバーは消耗品で、単品別売りもされています。
また、同封のガラスヤスリや、目立ての異なるガラスヤスリ(レーザープラス)も単品販売アリ。
これらをすべて組み合わせてゆくことで、ヤスリ跡を完全に隠し、ヤスリ目も成形品と同じ状態に保ちます。
素組でも塗装下地の形成でも力を発揮する、こだわり派のガラスヤスリです。
他のガラスヤスリと比べて値段も高く、過度な切削能力があるわけでもありませんが、この価格には理由があります。
それが手作業による「ガラスのエッジの曲面処理」です。
これによって、パーツを傷つけることなくゲートを最善の状態にまで仕上げます。
こだわり派の方にお勧めです。
さあ、それではガラスヤスリを実際に使ってみましょう。
まずはゲート切りたてのパーツを用意しました。
真ん中より少し下の、白っぽい部分ですね。
さて今回使用するのはディスペイのガラスヤスリです。
目立て式なので、前後に動かすようにヤスリを当ててゆくと・・・
ホラ!ご覧の通り!!
もうゲートの跡がほとんど見えないでしょ?
(逆に、普段より艶が出ているくらいなのです)
こういう広い面を全部削るのは苦手なんだけど・・・
苦手なりにこのくらいはピカピカにできるんです!
これがゲート処理ならことさら得意だぜ!
模型用に調整されたガラスヤスリは、他業種から流れて来るガラスヤスリなどと比べても相性がまるで段違い!
まだ使った事が無いという方にも、是非とも使って欲しいビックリ体験が待ち受けていますぞ。
ガラスヤスリは各種取り扱い中!
新製品コーナーに加え、ガラスヤスリコーナーに大々的に展開中です!
次回も用品のお得な情報をお届けしていきます。用品コーナー担当でした!