ホビースクエア秋葉原

ファレホのクラックメディウムをガチめに検証してみる!

 ホビースクエア秋葉原 

皆様こんにちは!ホビースクエア秋葉原用品担当です。
本日も皆様に耳よりの情報をお伝え致します!

さて今回ご紹介するアイテムはこちら!


ババン!!

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メーカー:ファレホ
商品名 :ファレホ クラックメディウム
価 格 :319円(税込)

こちらの商品は、2種類のコーティング部の間で「風化したような効果」を出す際に使用する水性溶剤で、塗装表面にヒビがあるように見せることが出来る特殊塗料。という触れ込みの、あまり見ないタイプの用品になります。

使い方はとっても簡単!

塗った下地の上にクラックメディウムを塗り、そして上に塗料を塗り被せるとその被せた塗料にヒビが入って下地が露出するというのが公式の使い方となっているのですが――

人によっては下地の上に直接ヒビを入れたい色を塗り、クラックメディウムを上塗りすることで二層目を割るという意見もあったりしまして・・・

そもそも、ファレホのメディウムって混ぜて使うのでは?

などなど、結局何が正解なのだろう?

という疑問を解消しようと、今回実験することとなりました!!

なんの脚色も無く、塗ったままの状態をご紹介致しますので、上手く塗れなかった部分も含めて見て頂きましょう。

まずは、パターン1です!

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■ 赤(下地) → クラックメディウム → 黒(塗り重ね)

まず、公式に沿った順番で重ねたものになります。

正直、殆ど割れていません!!

今回下地を塗って完全乾燥させた後、クラックメディウムを塗って4時間くらい常温で置いて、その上から黒を重ねております。

黒を塗る際に筆にかなり抵抗を感じましたので、確実にクラックメディウムが流れてしまっておりますね・・・

クラックメディウムは他のファレホと比べると乾燥がとても遅く、中途半端な乾燥度合いで重ね塗りをしてしまうと、容赦なく流れてしまうということが分かりました。

 
なのでその経験を活かしてもう一度トライアル!!

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今度はしっかりとクラックメディウムを塗って一日放置し、その上に黒を塗っております!

バッチリ割れました!!

正直最初は、クラックメディウムの層に入っているヒビの上に塗料を塗ることで、ヒビを再現するだけじゃないのかと思っていたのですが・・・

しっかりヒビの下に赤い下地が覗いております!

ただ、常温だとこの変化が起きるまで2日程かかってしまいました。ですので、ドライヤーやドライブースを用意しないと相当気の長い作業になってしまいますね。

そして一日放置していたにも関わらず、一部中央の辺り等クラックメディウムが流れてしまっておりますので・・・

クラックメディウムを塗った際にも、しっかりドライヤー等の道具を使用した乾燥の促進が必要ですね。

あと、クラックメディウムは「厚塗りすると効果が出やすい」と言われておりますが、ラッカーのクリアを吹くような感じで厚く塗ると、乾燥が遅いので容赦なく垂れて来ますのでご注意ください。

こちらの画像の右上で一部欠けが生じている部分は、乾燥時に置いていた場所が少し傾斜が付いていたようでメディウムが偏り、厚くなり過ぎた結果剥がれてしまっております・・・

しかも「下地が露出していない」=「上塗りの塗料がここだけ割れていない」という問題も発生しております・・・厚塗りのし過ぎは禁物のようですね。

ただ、完全乾燥した下地ごと持って行っているので、食い付きはものすごいですねクラックメディウム!!

 
 
それでは、ここからはパターン2です!

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■ 赤(下地) → 黒(塗り重ね) → クラックメディウム

お次は上塗りパターンです!

尚、パターン1で完全乾燥させた下地が割れませんでしたので、1時間程乾燥させた黒の上にクラックメディウムを使用しております。

いやぁ、見事に割れております!!

クラックが入る速度も速く、急ぎ効果を出したいならオススメな方法です☆

幾何学模様が素敵な仕上がりですね♪

しかし表面のツヤが安定せず、クラックメディウムの気泡が残り続けてしまったこともあり、ちょっと失敗したかな?というような状態です。

クラックメディウムの注意事項で、「振ってはいけない」というのがありますが、これはおそらく成分的な問題ではなく、粘度が高いので振って出来た気泡が非常に消えにくい為ですね・・・

でも、綺麗に割れるのでかなりアリな手法だと思います!

あとは練習あるのみ!ですね♪


さてさて、ではここからが最後のパターン3です!

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■ 赤(下地) → 黒+クラックメディウム(塗り重ね)

上塗りのカラーに混ぜて塗るパターンです!

上記のパターン1、パターン2に比べると、かなり微細なクラックが発生しました。

個人的には、これが一番ランダム性が高い塗り方かなと思います☆

ただ、粘度の高いクラックメディウムと混ぜることで、塗りやすさという点では大きなマイナスが発生しますので、注意が必要です。

更に、この方法ではドライヤーを使って乾燥させてもなかなかクラックが発生しません。

今回の実験では、三週間以上放置して改めて見ると微細なクラックが!?というレベルでゆっくりと割れて行きました。

クラックを起こす効果は、それだけ長続きするということですね!

クラックメディウムが完全に乾燥するまで効果が続くと考えれば、このメディウムの完全乾燥にかかる時間がどれ程のものか考えるのも怖いですね・・・

尚、トップコートを吹くことで、クラックの状態をセーブすることが出来るようになっておりますので、調整には向いているかもしれませんね♪


◆まとめ◆

今回クラックメディウムを使ってみて、分かったことは・・・

 
・どんな使い方をしても流れない限り割れる!が、使用するタイミングによって割れ方や所要時間が変わる!

・ヒビが入る速度は、「パターン2>パターン1>パターン3」の順に早い!

・乾燥に時間がかかってしまう為、厚塗りすると垂れてしまう!

・振ってはいけないと言いますか、泡立ててはいけない!

・長期に渡ってクラックを起こす効果が続く為、最終的にどうなるかは完全にランダムで予測不能!
 ただ、トップコートでのセーブは可能!

・ドライヤーがあると便利!無いととても時間が掛かってしまう。ドライブースがあると尚良いかと!

 
結論!

癖の強いアイテムではありますが、模型では殆ど見ることのない効果ですので、使いこなせばかなり可能性が広がります!!

風化表現が似合うキットにぜひ使って頂きたい一品です☆

ぜひ皆様もお試しください!
お求めの際はぜひ、ホビースクエア秋葉原をよろしくお願いしますね♪


そして次回!・・・か、その次くらい!


このクラックメディウムを使用して何かしら作ってみますので、ぜひお楽しみに!


それでは、皆様のご来店心よりお待ちしております!用品担当でした!

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