皆さんこんにちは!
ホビー天国2-3階担当スタッフです!
2025年も残り少しとなりましたね。そして年末といえば忘年会も恒例行事の一つ。会社や友人、サークルなど様々あると思いますが、ホビー好きで集まる忘年会なども素敵ではないでしょうか?皆で話しているうちに新しい作品のアイデアが浮かんでくるかもしれませんね。
さて、こちらでは引き続きファレホペイントコンテスト5の作品紹介へと参りましょう!
今回も様々な力作が登場していますよ!「ファレホペイントコンテスト5エントリー作品紹介⑭」皆様是非ご覧下さい!
作者名:岩野歩
メーカー名:リンボディビジョン
作品名:青イオマグヌッソ
ファレホ使用率:15%
スタッフコメント:さて、「岩野歩」様が3作品目をお持ち込みくださり、ついに「アキレス・スピア・ガード」の3人娘が出揃いました!
1作品目は"赤"のアトリア・クラスッス、2作品目は"黄"のポリア・マグヌス、そして今回のクラウディア・シーザーは"青"をテーマに塗装されています。
前2作品に同じく、アーマーの造形を際立たせるグラデーションは見事な出来映えです。涼やかで落ち着きのあるカラーリングがアーマーのシャープな造形にマッチしており、冷たく重厚な金属感が伝わってきますね。
ボディスーツとスキンカラーは同系色で塗装されていますが、それぞれの質感をしっかりと塗り分けられ、メリハリのある仕上がりとなっております。ボディスーツはスキンカラーを茶系でフィルタリングしたような色味で仕上げられており、まさに肌の上を薄い材質が覆う様子を表現されています。よく見るとハイライトからシャドウまでの色の移り変わり方やコントラストの強弱も異なり、厚みやツヤ感の違いにも着目されていることが分かりますね。
「アキレス・スピア・ガード」を見事コンプリートされた3作品連続でのエントリー、ありがとうございました!
作者名:まなと
メーカー名:アケラール
作品名:Circe-Plague Doctor
ファレホ使用率:90%
コメント:下地からファレホです。柔らかい光と質感を表現したく、革はウォッシュで、煙の淡い光はファレホエアーでアタリをつけ、後はひたすら筆塗りで描き込みました。
スタッフコメント:アケラールモデルより、嘴医師キルケーが登場。パッケージ写真とは異なり、マスクを外して素顔をあらわにした姿を塗装されており、ダークファンタジーな世界観を残しつつもどこか人間味を感じさせる仕上がりとなっております。
そして本作品は、『海外ミニチュアメーカーセレクト賞』を受賞されました!おめでとうございます!
コメントにもある通り、本作品の制作では「柔らかい光」の表現に注力されたそうで、革のフードやローブ、そして羽飾りなどにも程よい光の反射が見られます。特に革素材からは年季の入った質感と柔らかな手触りも感じられ、筆塗りならではの味わい深い仕上がりが魅力的ですね。
くちばしマスクを外した素顔の塗装ですが、衣服や装飾品とは異なり温かみのある色使いが特徴的です。緩やかな凹凸に沿った陰影表現やアイペイントの仕上がりも非常に繊細で、パッケージ写真のキルケーとは別人のような雰囲気を漂わせていますね。
右手から上がる不思議な色の煙は、モデルエアーで下書きをしつつ筆塗りで仕上げられています。青や紫を使用した絶妙な明暗差で煙の動きを表現され、さらにほのかな発光表現も加えてミステリアスな世界観を演出されています。
光と陰影による柔らかなグラデーションで各部の材質感をリアルに引き立て、煙の自然な動きや透明感も見事に表現された作品でした。
作者名:Miyuki
メーカー名:コトブキヤ
作品名:メタルギアソリッド~ボス、そいつがターゲットだ~
ファレホ使用率:90%
コメント:フィギュア、ジープにファレホを使いました。カラーモジュレーションに挑戦して情報量を増やせる様、意識しました。「ゲームで見たようなシーンの再現」を目指しました。
スタッフコメント:前回のファレホペイントコンテスト4にて、フリー部門『銅賞』を受賞された「Miyuki」様が今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
ステルスゲームの金字塔『メタルギア』シリーズより、シリーズ8作目『メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ』のジオラマ作品が登場。ゲームをプレイされた際に見た"横転するジープ"をジオラマの要素として取り入れ、実際のゲーム画面を目にしているかのような構図を意識して制作されています。
使用されているフィギュアはコトブキヤより発売の1/35スケールプラキットで、未塗装キットのため全てファレホで塗装されています。スネークのスニーキングスーツは塗装見本よりもやや明るめのダークブルーで塗装され、シワや汚し塗装が映える仕上がりとなっています。
また敵兵の迷彩服は、普段から嗜まれているAFVモデルのテクニックを活かして塗装されたとのことです。程よい配色で仕上げられている裏には、そのような隠れた一面があったのですね。
ジープはドラゴンモデルより発売の「SAS 1/4トン 4×4トラック」を使用されており、フィギュアと同じ1/35スケールで揃えられています。コメントされている"カラーモジュレーション塗装"とは、戦車模型にてよく見られる「面ごとに極端な明暗をつけることで、通常のグラデーション塗装よりも立体感を強調する」といった手法のことで、本作品ではダークグリーンで塗装されたジープのボディを表情豊かに仕上げる際に実践されています。タイヤや車体下部に付着した泥汚れも、ゲーム内のフィールドを想起させるリアルな出来栄えですね。
フィギュアやジープの配置からそれぞれの塗装まで工夫され、緊張感溢れるミッションのワンシーンが見事に再現された作品でした。
作者名:塗装狂人卍
メーカー名:ブラッククロウ
作品名:剣聖
ファレホ使用率:90%
コメント:前回受賞できなかったので鍛えてきました。10秒でいいのでじっくり見てほしいです。ファレホはPANZERACESシリーズ主体にほぼ全域使用。
スタッフコメント:前回のファレホペイントコンテスト4にもご参加くださった「塗装狂人卍」様が今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
ブラッククロウより、ソードマスター(胸像)が登場。ぎっしりと詰まった緻密なディテールを一つ一つ活かすように陰影・質感表現を徹底され、覗き込むほどその精巧な塗りこみに驚かされる作品となっております。
そして本作品はミニチュアペイント部門『金賞』、さらに『海外ミニチュアメーカーセレクト賞』を受賞されました!おめでとうございます!
肌塗装は、ゲームカラー テラコッタをベースにタン、サニースキントーンで陰影をつけられており、口周りや目元に刻まれた鋭いシワが強調されるとともに、猛々しい表情がくっきりと浮かび上がっています。また、表情をより魅力的に引き立たせる上で、「塗装狂人卍」様は"光源"の位置もしっかりと設定されており、ハイライトは顔の中央ではなく右側(写真では左側)に寄せられていることが分かります。表情の迫力が増し、作品全体にも生き生きとした雰囲気が感じられますね。
全身の装備は布や金属、皮など様々な素材が集中していますが、それぞれのツヤ感や柔らかさ、経年変化の現れ方といった観点で質感を塗り分けられています。特に造形が重なり合う腰回りのディテールも細密な陰影表現を施されており、全体のトーンを揃えつつしっかりと明暗のメリハリをつけることで、立体感や奥行きを演出されています。
圧倒的な気迫を宿す表情の仕上げから、徹底的な質感表現を施された装備の塗装まで、もはやどれもが主役級の完成度を誇るミニチュア作品でした。
作者名:塗装狂人卍
メーカー名:ビッグチャイルド
作品名:AVA
ファレホ使用率:90%
コメント:新しくなった蛍光ブルーを使って発光表現を描いています。背面もフリーハンドで漢字ロゴを描いているので見えたら見てほしいです。
スタッフコメント:続きまして、「塗装狂人卍」様の2作品目となります。
ビッグチャイルドより、アイーヴァ(胸像)が登場。公式塗装見本よりも全体のトーンを落とした配色で仕上げられ、立体感やSFテイストを強調しつつダークなキャラクターイメージを表現されています。
パッケージではライトグリーンとなっているインナーをブラックとピンクで塗装されています。また蛍光色を抑えたジャケットは、イエローをベースとした暖色で表現されており、全体の明るさを抑えた仕上がりとなっています。そうすることによって、左肩のロボットや腰回りに見られる青白い発光表現が強調されます。
また、肌塗装はサキュバススキン、ブラウンローズ、フェアリースキンを使用した滑らかなグラデーションで仕上げられ、鎖骨や胸元、腹筋の造形が美しく引き立っています。
コンテスト開催期間中、店頭のショーケースでは中々見られなかった背面の仕上がりにもご注目です。ジャケットの「大孩子(英訳:Big Child)」や袖の「AVA」、ロボットの背中に見られる「BATTERY」の文字は、なんと全てフォントデカールではなくフリーハンドで書かれたのだそうです。特に「大孩子」のロゴは塗装見本とは異なりシャープな"楷書体"で書かれており、サイバーパンクの世界観に「和」のテイストを織り交ぜたアレンジも魅力的ですね。
各部の造形に合わせた陰影のグラデーションから、デカールと見紛うばかりの文字の書き込みまで、一目見ただけでは筆塗りとは気付けない繊細なタッチで仕上げられた作品でした。
作者名:UGはらよ
メーカー名:バンダイ
作品名:ジュース、ジュース、オイシイジュース
ファレホ使用率:100%
コメント:ジャブローの託児所にいたアイツをアッガイで改造してみました。女の子のフィギュア以外はすべて筆塗りです。レインボー下地に初めてチャレンジしてみました。スケールとしては1/12程度です。
スタッフコメント:前回のファレホペイントコンテスト4にもご参加くださった「UGはらよ」様が今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
機動戦士ガンダム第30話「小さな防衛戦」より、ジャブローの託児所にて登場するロボットを、HG 1/144 アッガイを改造して再現してくださりました。こちらのロボット、劇場版三部作では登場せず、設定資料も無ければ商品化もされていないといった、もはや幻のロボットとも言える存在ですが、「UGはらよ」様はその貴重な登場シーンを同じ配置・角度でジオラマ作品として制作されています。
そして本作品は「スタッフセレクト賞」を受賞されています!おめでとうございます!
塗装以前に、そもそもアッガイをこちらのロボットの姿へと変貌させてしまう改造技術に驚かされてしまいます。頭の形はもちろんのこと、胴体が開きジュースとソフトクリームが出てくるギミックまで完璧に再現されていますね。
そして今回挑戦された「レインボー下地」ですが、下地塗装にて様々な色をランダムに配置することで、上塗りのメインカラーの色味に変化を加えるといったものです。エアブラシ塗装では引き出せない独特の重厚感が漂う仕上がりとなり、改造だけでなく塗装までこだわり抜く「UGはらよ」様のモデラー魂が伝わってきますね。
ロボットと向き合う少女ですが、バンダイのガシャポン「青白い人」をリペイントされており、ホワイトベースの3人組の一人「キッカ・タカモト」を再現されています。黄色い髪の毛と真っ赤なリボン、そして淡いブルーの衣服までしっかりと色を揃えられ、こちらはロボットとは対照的な"柔らかい質感"を表現するため、全てエアブラシで塗装されたそうです。
ユニークな作品テーマで制作され、第一印象のインパクトはもちろん、じっくり観察してみると分かる細部のこだわりや再現性にも驚かされる作品でした。
作者名:えどき だんすけ
メーカー名:コトブキヤ
作品名:砂に黙す
ファレホ使用率:70%
コメント:本体はゴールド部分とウェザリングマスター、トップコート以外ファレホ筆塗りです。下地含めドライブラシで塗り重ねて経年感をイメージしました。
スタッフコメント:コトブキヤ V.I.シリーズより、アーマード・コア4 アルゼブラ SOLUH バルバロイが登場。マグリブ解放戦線の英雄"砂漠の狼"こと「アマジーグ」の愛機である「バルバロイ」を、台座に合わせた砂汚れでウェザリングされており「砂地で敵機を待ち構えている状態」をイメージされたジオラマ作品となっております。
「えどき だんすけ」様は、今回初めてファレホペイントコンテストにご参加くださいました。ありがとうございます!
「えどき だんすけ」様は、時間経過をコンセプトに作品を制作されています。バルバロイが長時間砂にまみれた状態を表現するため、ファレホを使ったドライブラシで機体表面のカラートーンを落とした塗装を施されています。また機体に色濃く付着している砂は、タミヤ ウェザリングマスターを使われており、ピンポイントに塗装することでリアルに表現されています。
バルバロイの砂の積もり方も見どころポイントとなっています。
機体正面はうっすらと砂埃が付着している表現をされているのに対して、背中には砂埃が付着していないことから、風向きが正面からきているということが分かります。
また地面に近いほどウェザリングマスターによる機体への砂積もりが多く、人の身長程の高さ2mほどに集中していることから、風速が5~8m/sほどであることが伺えます。
アマジーグの異名"砂漠の狼"を意識された砂地のシーンで、静かに敵機を待ち構えているバルバロイの時間経過がリアルに伺える作品でした。
作者名:魔夜
メーカー名:ボーダーモデル
作品名:ネコさんチーム
ファレホ使用率:70%
コメント:猫のシルエットと肉球(足跡)で迷彩っぽく塗装してみました。車体をラッカー系で塗装後イラスト(迷彩)をファレホで手描しています。
スタッフコメント:「魔夜」様が3作品目をエントリーしてくださいました、ありがとうございます!
ボーダーモデルより、1/35 ドイツ陸軍 Ⅱ号戦車L型 ルクス後期型が登場。都市迷彩とおもいきや、よく見ると猫柄の都市迷彩という非常に可愛らしい塗装を施された作品となっております。
「魔夜」様は、普通の迷彩では面白くないとされて、迷彩模様を「猫柄」にされて、都市迷彩を施されたのだそうです。そして猫柄塗装には、ラッカーを下地に上からファレホで一つ一つ手描きで描き込まれており、よく見ると猫シルエットも数種類のパターンがあるのに加え、大小交えた肉球まで描かれています。フロントには「Sweet cat」の文字が書かれているのが見られますね。
可愛らしい外見のⅡ号戦車ですが、細部の塗装は本格的な戦車模型として仕上げられています。特にサビ表現に力を入れられており、履帯やエンジン回りの塗装にはピグメントやサビ止め色などを使われており、非常にリアルな仕上がりとなっています。猫好きな方からミリタリーマニアまで楽しめる作品でした。
作者名:ミヤギ・ルカ
メーカー名:コトブキヤ
作品名:春アニメにハマるエマちゃん先輩
ファレホ使用率:10%
コメント:この春人気のアニメをオマージュしたエマ先輩です。顔とアグニレイジにファレホを使用。ちょっとした筆塗りに使いやすいのがファレホの良い所ですね。
スタッフコメント:ファレホペイントコンテストに毎回ご参加してくださっている「ミヤギ・ルカ」様が今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
コトブキヤより、創彩少女庭園 小石川エマ【聖アイリス女学園高等部・夏服】が登場。ショップ限定キット アフタースクール 天使と悪魔の誘惑セットの「ミニアグニレイジ」を引き連れて、アニメキャラクターの真似をしているエマちゃんを描いた作品となっております。
エマちゃんの服には、クレオス アクリジョンを使われた筆塗り塗装を施されています。なるべく筆ムラが出ないようにと意識しながら、適度に薄めた塗料を薄く何度も重ねて塗ることで、筆ムラのない塗装面に仕上げられたのだそうです。綺麗な塗装面が、夏服らしい清潔さを醸し出していますね。
また顔に描かれた模様にはファレホを使われており、真似をしているキャラクターに合わせて、模様をフリーハンドで描き込まれたのだそうです。
ミニアグニレイジですが、本作品では「白」を基調としたカラーリングで塗られています。これはエマちゃんが真似をしている「アニメキャラクターが使役しているモンスターの色」を模しているとのことです。
塗装にはファレホを使われていて、公式設定の配色を元に各部位を細かく塗り分けされたのだそうです。エマちゃんの頭より小さいアグニレイジですが、繊細な塗り分けによって存在感が強調されていますね。
アニメやゲーム、特撮好きというエマちゃんのコンセプトを、見事に表現した作品でした。
作者名:たかっち
メーカー名:TORI FACTORY
作品名:Sniper
ファレホ使用率:95%
コメント:以前から興味のあったファレホですが今回のコンテストを期に挑戦しました。下地のサフ後は筆塗りで仕上げました。服装装具の陰影や髪の質感を重ね塗りで表現できたと思います。
スタッフコメント:トイファクトリーより1/35 Girls in action イサドラと、ナッツプラネットより1/35 シャープシューター ケリーが登場。二人のスナイパーがお互いを庇いあうような構図の作品となっています。
「たかっち」様は、今回のファレホコンを期にファレホ塗装に初挑戦され、その第一作目をコンテストにお持ちくださいました!ありがとうございます!
まずは、正面のケリーから見ていきましょう。下地にはサーフェイサーによるホワイト&ブラック塗装をされており、ファレホで塗られた髪の毛や服のシワなど、陰影がしっかりと表現されていて立体感のある仕上がりとなっています。ライフルを構えて標的をじっと待つ姿が実に格好いいですね。
そしてケリーを守るようにポジションをとっているイサドラですが、ケリーと違い肌の露出が多いため、肌色が平坦にならないように複数色を重ね塗りして立体感を出されたのだそうです。
更に赤色に塗られたマフラーは、スナイパーというクールな役割を任されているイサドラに、女性らしさを感じさせるアクセントとして表現されています。
ファレホ塗装初挑戦とは思えないほどの細かい塗り込みや、立体感を出された作品でした。
さて、今回のご紹介はここまで!
今後もコンテストの作品紹介を順次行なって参ります。是非次回をお楽しみに!
申込用紙配布:2025年11月15日(土)より配布開始←今ココ★
作品受付期間:2025年12月27日(土)~2026年2月1日(日)
人気投票受付期間:2026年2月7日(土)~2月22日(日)
結果発表&表彰式:2026年3月1日(日)
作品返却期間:2026年3月1日(日)~3月22(日)まで