皆さんこんにちは!
ホビー天国2-3階担当スタッフです!
12月もだんだんと寒さが増し、冬本番を感じさせる雰囲気になってきましたね。秋葉原ではクリスマスの装飾が増えて、夜は綺麗なイルミネーションが見られます。
そしてクリスマスといえばプレゼント!友人知人、家族や自分へのプレゼントは、ぜひホビー天国2で探されてはいかがでしょうか。ホビー好きならきっと素敵なプレゼントが見つかると思いますよ。
それでは引き続き、ファレホペイントコンテスト5の作品紹介へと参りましょう!
今回も様々な力作が登場していますよ!「ファレホペイントコンテスト5エントリー作品紹介⑬」皆様是非ご覧下さい!
作者名:JONNY
メーカー名:リンボディビジョン
作品名:DON'T TOUCH ME
ファレホ使用率:100%
コメント:UV樹脂はいくつかの細部に使用されています。
スタッフコメント:リンボディビジョン209より、リカ・カワサキ(75mm)が登場。スーツや肌の繊細なグラデーションから武装のディテールの塗り分けまで丁寧に仕上げられているだけでなく、3Dモデリングによる自作の台座もご用意され、鬼気迫る独自の世界観を展開されています。
カラーリングは公式イラストに準拠したものとなっており、台座の世界観に合わせてややトーンを落として塗られています。スーツの透け感や髪の毛のグラデーションも各色の明暗差が強調された仕上がりとなっており、75mmの小さなキットながらも立体感やしなやかさがしっかりと伝わってきますね。一方、腕部や脚部のアーマー、そして右手に持った大型の武器からは無機質なイメージが感じられ、人工物らしい"硬さ"や"冷たさ"が表現されています。
台座のデザインは何ともおぞましく、リカ・カワサキを取り囲む無数の腕が造形されています。糸を引く粘液の表現はUVレジンを使用されているそうで、不気味にうごめく姿が目に浮かぶようです。
よく見ると腕はそれぞれ微妙に異なる色で塗装されており、台座全体の色合いに変化が感じられます。指や手の甲の凹凸も細かな陰影・グラデーション表現を施され、禍々しい造形がくっきりと浮かび上がった仕上がりとなっています。
各部位ごとに質感・材質を塗り分けられ、さらに動きや生物感のある台座も加わり、実際に戦うリカ・カワサキの姿を彷彿とさせるヴィネット風作品でした。
作者名:ゆっきー
メーカー名:バンダイ
作品名:ハーディガン
ファレホ使用率:95%
コメント:下地とトップコート以外はファレホで筆塗りです。ライフル以外の金属色はメタルカラーを使っているので、ムラやヘアラインが出ないよう特に気を付けて作業しました。
スタッフコメント:前回のファレホペイントコンテスト4にもご参加くださった「ゆっきー」様が今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
「機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラF91」より、ハーディガンが登場。1992年に発売された1/100スケールキットを改修されており、プロポーションから塗り分けまで多くの箇所に改修を施されています。
プロポーションはまさに"現代のガンプラ"らしさを意識されているそうで、胴体のシャープ化や関節パーツの変換が主な工作ポイントとなっております。それに合わせて頭部メインカメラ周辺も削り込まれており、よりシャープな顔つきに改修されています。
メインカラーのホワイトは全て筆で塗装されたとのことで、1/100スケールキットの広い装甲面積をムラなく仕上げられています。ちなみにこちらのホワイトにはわずかにブルーを混ぜられているそうで、ややくすんだ色味に調整することで兵器らしい重厚感を醸し出していますね。
サイドアーマーのグレネードや肩・ふくらはぎのスリットなど、キットでは本来シールで色分けされる箇所もしっかりとファレホで塗り分けられています。また、バックパックや脚部、その他至る箇所に見られるバーニアノズルの塗装にはメタルカラーを用いられており、メリハリの利いたアレンジがディテールを引き立てますね。
古いキットながらも各部に丁寧な改修が施され、まるでリバイバルキットのような仕上がりに驚かされる作品でした。
作者名:青葉。
メーカー名:figureneet
作品名:丹花イブキ
ファレホ使用率:90%
コメント:肌、面相、クリアパーツ以外にファレホを使用しています。柔らかい質感が出る様に塗りました。
スタッフコメント:大人気ソーシャルゲーム「ブルーアーカイブ」より、丹花イブキが登場。イベントディーラー「figureneet」様のキットを使用されて、ガールズフィギュア部門でのエントリーとなります。元キットの瞳の造形を切削して三日月型の瞳を描きこまれており、イブキらしい天真爛漫なキャラクターイメージを引き立てています。
肌塗装では美少女ガレキモデラー御用達の「桃肌フレッシュ」を使用されています。さらにシャドウ部分へ粘膜レッド、タミヤウェザリングマスターを活用され、血色感・立体感のある質感に仕上がっていますね。
髪の毛のグラデーションは筆塗りで仕上げられ、イエローの明るい発色とともに柔らかな髪質を表現されています。無邪気で愛らしいイブキの笑顔が一段と引き立っていますね。
シャツはハイライト部分にのみホワイトを乗せ、全体はグレーとブルーを混ぜ合わせたカラーをベースとすることで、シャツ全体の明るさを下げ、ワンピースとの明暗差も抑えられています。こちらも全て筆塗りとのことで、シャツのシワに沿った陰影やスカートのラインの塗り分けまで丁寧に仕上げられていますね。
コメントされているように、肌や髪の毛、そして衣服など全てのパーツに「柔らかい質感」が落とし込まれた作品でした。
作者名:赤身うまいっす
メーカー名:コトブキヤ
作品名:おーぶあまてらすれがりあ
ファレホ使用率:90%
コメント:全塗装、仕上げにラッカークリアーを使用、あと全部ファレホ。メガミデバイス アマテラスにPUNIMOFUマオをミキシング。
スタッフコメント:ガールズフィギュア部門より、皇巫 アマテラス レガリアとPUNI MOFU マオのミキシング作品が登場。小柄なS素体タイプにレガリア装備を組み合わせることで全体のシルエットが大きく変化しており、神々しく重厚な存在感を漂わせています。
胸部や腹部、そして二の腕から指先などはレオタードのような薄い布地を塗装で表現されており、うっすらと透けて見える肌の色味もリアルな仕上がりです。髪の毛はパッケージイラストや公式塗装見本と同じく淡いピンクをベースに塗装されていますが、毛先やシャドウには高彩度のピンクを使用されているため、コントラストが強調されて髪全体に立体感とメリハリが生まれています。さらに雲母堂本舗のパールを使用したオーバーコートも施されており、"アマテラス"の名に相応しい煌びやかな仕上がりですね。
本作品は低身長のS素体タイプを使用されているため、通常のアマテラスと比べて両肩のケープパーツがひときわ存在感を放つ装備となっております。ゲームカラー グロリアスゴールドで輝かしく塗装された装甲が目を引く一方で、ホワイト部分はパープルを下地にすることで落ち着きのある色味に仕上がっています。また、公式には無い「赤身うまいっす」様のアレンジとして亀甲文様を赤く塗り分けられており、こちらは全て筆塗りで仕上げられたそうです。
素体を組み替えることでレガリア装備の見栄えが大きく変わり、メガミデバイスのカスタム性を活かしつつユニークな塗装表現で仕上げられた作品でした。
作者名:蒼不動
メーカー名:バンプレスト
作品名:海よりくるもの
ファレホ使用率:100%
コメント:ファレホでプライズ品をリペイントしました。放射熱線を出す前のイメージで塗っています。
スタッフコメント:「蒼不動」様が2作品目をお持ち込みくださいました!ありがとうございます!
モンスター部門より、「『ゴジラ-1.0』 アートヴィネット ゴジラ(2023) 洋上イメージver.」のリペイント作品が登場。劇中で熱戦を放射する際の背びれの発光や、ゴジラの進撃を演出する水しぶきも塗装で表現され、フィギュアの造形を活かした迫力満点のアレンジを施されています。
そして本作品はモンスター部門『銀賞』を受賞されました!おめでとうございます!
本体塗装は黒下地からスタートし、ブラックグレーをベースに茶系、赤系を複数色重ねて仕上げられています。単色では再現しきれないゴジラの独特な体色が見事に浮かび上がっていますね。また、体表の荒々しい造形を活かしたドライブラシが細かな凹凸に沿って際立つ陰影を強調し、全身のボリューム感と迫力を演出しています。
ゴジラ最大の特徴とも言える『背びれ』ですが、劇中で見せた放射熱線を放つ際の青白い発光を再現されています。こちらも複数色の重ね塗りによって仕上げられており、クリアーブルーやスカイブルー、さらにはメタリック系カラーも使用し、最後には白のドライブラシでハイライトを入れられています。
そして注目すべきは足元に広がる海の塗装です。ゴジラの動きに合わせて白波が立つ様子はもちろん、揺れ動く水面を表現するためにあえてムラを残されているなど、ヴィネット全体に躍動感をもたらす工夫が各所に見られますね。
劇中の迫力が隅々にまで宿り、もはや元がプライズフィギュアだったとは思わせないほどの完成度でした。
作者名:馳走
メーカー名:ハセガワ
作品名:バイク×美少女は法律2
ファレホ使用率:70%
コメント:フィギュア全体、バイクの部分塗装とバーニッシュにファレホを使用。筆塗りとイージーペインターを組み合わせてます。
スタッフコメント:「馳走」様が4作品目をお持ち込みくださいました!ありがとうございます!
ガールズフィギュア部門より、ハセガワ「JKメイトシリーズ」とアオシマ「ホンダ HC07 エイプ Deluxe '08」を組み合わせたツーショット作品が登場。「ファレホペイントコンテスト3」に参加された際の作品「美少女×バイク、これは法律だ!」に引き続き新たに本作品を制作されており、今回は造形村 石畳モジュールを使用してヴィネット風に仕上げてくださっています。
まずはフィギュアの塗装から見ていきましょう。肌塗装にはイージーペインターを使用され、ピンク、ホワイト、クリアーレッド、クリアーオレンジの順で塗り重ねているそうです。複数色の塗膜層が重なることで肌の色味に深みが出て、柔らかで透明感のある質感に仕上がっていますね。
パーカーはアントラシットグレーをベースにニュートラルグレーを重ねて陰影を表現されています。シワの造形がより鮮明に引き立ち、全体的にゆったりとした印象が感じられますね。
バイクはエンジンのキャブレターやサスペンションに部分塗装を施し、ウェザリングカラーによる汚し塗装の後、全体をバーニッシュでコーティングされています。ここでは3種類のバーニッシュを使い分けられており、燃料タンクをグロス、シートはマット、エンジン回りの金属色パーツにはメタルカラー用グロスコートを塗布されています。それぞれの素材の質感がしっかりと再現されたリアルな仕上がりですね。
"美少女"と"バイク"という2つの要素を見事に組み合わせ、まるで1枚の記念写真のように収められた作品でした。
作者名:槍Neco
メーカー名:ラブレミ
作品名:MoonLight Etranger
ファレホ使用率:85%
コメント:MMORPGラグナロクオンラインのモンスター月夜花のキットです。肌以外の塗装にファレホを使用しています。ファレホは調色も楽しいので愛用しています。
スタッフコメント:MMORPG『ラグナロクオンライン』より、月夜花が登場。イベントディーラー「ラブレミ」様のキットを使用され、ガールズフィギュア部門でのエントリーとなります。
ファレホメインで塗装されており、調色や重ね塗りによるグラデーションで、ラグナロクオンライン独特の柔らかく温かみのあるキャラクター表現をされた作品となっています。
頭や両腕・両脚は柔らかな毛皮に覆われており、「槍Neco」様は塗装見本よりもややトーンを落とした色味で仕上げられています。アイスイエローをベースにサンセットオレンジとオレンジファイヤーで陰影をつけられており、淡い色味でありながらもしっかりと立体感が表現されています。
また肌色は、ラッカー塗料の桃肌フレッシュと粘膜クリアーで塗られており、健康的な血色に仕上げられています。
月夜花の持つ大きな鐘はモデルカラー ゴールドで塗装され、広い面積をムラなく美しく塗布されています。そのままでは輝度が高すぎるためサテン(半ツヤ)バーニッシュでコートされており、金属の重量感がしっかりと伝わってくる仕上がりとなっています。
調色したファレホカラーで全体のカラーリングをアレンジされ、可愛らしくも野性味あふれる月夜花の魅力が詰め込まれた作品でした。
作者名:NUN
メーカー名:ハセガワ
作品名:AMMOKNIGHTS
ファレホ使用率:80%
コメント:赤色部分にレッド等、緑色部分にオリーブグリーン等のファレホを使用しています。下地の黒を活かす事を意識して塗装しました。全て筆塗りで仕上げています。
スタッフコメント:前回のファレホペイントコンテスト4にて『スタッフセレクト賞』を受賞された「NUN」様が今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
「NUN」様はこれまでのコンテストでもマシーネンクリーガーシリーズのキットを使用した作品でエントリーされており、今回はハセガワより発売の「MK44 アンモナイツ(スマートガン装備)」でのご参加となります。装甲戦闘服はもちろんのこと、キットに付属するパイロットフィギュアも丁寧に塗り分けられています。
本作品のカラーリングについては、取扱説明書に掲載されているパターンの一例を参考にされているそうで、黒下地の上から全てファレホをメインとした筆塗りで仕上げられています。上半身にはブラッディレッドを使用され、下地を残しながら塗り重ねることで彩度を抑えつつ金属の重厚感やデザイン性を表現されています。
脚部やスマートガンはオリーブグリーンをベースとした迷彩塗装で仕上げ、チッピングやオイル汚れも余すことなく施されています。レッドとグリーンという本来正反対の色同士ですが、下地を活かした重ね塗りやウェザリングによって全体のカラーリングがしっかりと統一されていますね。
パイロットフィギュアは装甲戦闘服と同様の配色で塗り分けられ、全体にウェザリングカラーを塗布することでトーンを落とし、シワや溝の造形が引き立った仕上がりとなっております。また、顔パーツはバイザーと酸素マスクを外した状態で組まれており、立体感のある肌塗装や細かなアイペイントが施されています。
下地を活かしたデザイン性や筆塗りならではの塗装効果による重厚な金属表現、装甲戦闘服と対比された"人間"の温かみなど、マシーネンクリーガーの世界観がじっくりと楽しめる作品でした。
作者名:岩野歩
メーカー名:リンボディビジョン
作品名:赤イオマグヌッソ
ファレホ使用率:5%
コメント:ファレホは目及び一部の下塗り使用。大部分は油彩で塗られています。油彩はブレンディングが容易ですが乾燥時間が長く、つや消しが難しいという短所もあります。
スタッフコメント:リンボディビジョン209より、「アキレス・スピア・ガード」の一人、アトリア・クラスッス(75mm)が登場。オレンジやレッド、イエローなどのサンセットカラーで構成されており、公式イラストに比べてカラフルで鮮やかな配色が特徴的な作品です。
各パーツに見られる繊細なグラデーションが全身の立体感を引き立てています。アーマーには金属らしい硬い質感表現、ボディスーツには柔らかくしなやかな塗装表現をされいます。またスキンカラーは近衛兵らしい"鍛え上げられた肉体"をイメージして塗装されたそうで、トーンを落としつつ陰影を強調することで引き締まった筋肉に仕上げられています。
両脚のアーマーはアシンメトリーな配色となっており、左脚はシルバーの上から黄土色を重ねることでゴールドの色味を表現されています。細部のディテールにはグレーや水色を使われており、赤色でパネルラインを表現するなど、メインカラーとは違ったカラフルなメカディテールの見せ方をされています。
多数のカラーを使い分け、75㎜というサイズ感の中でも各パーツの造形やディテールがしっかりと引き立つ作品でした。
作者名:岩野歩
メーカー名:リンボディビジョン
作品名:黄イオマグヌッソ
ファレホ使用率:5%
コメント:配色は変更しました。戦隊物という事前情報に従い色は5色用意しましたが実物は3体である為、2体に2色を割りふりました。ファレホは目に使用。
スタッフコメント:「岩野歩」様の2作品目になります。前作品のアトリアに引き続き、同じくリンボディビジョン209「アキレス・スピア・ガード」より、ポリア・マグヌス(75mm)が登場。アーマー全体を輝かしいネオンイエローで彩られ、リンボディビジョン209の持つ「サイバーパンクな世界観」を強調させる作品となっております。
アーマーとボディスーツはイエローとグリーンによるグラデーションで陰影を表現されており、鮮やかな発色によって生まれる強いコントラストが各部の造形をくっきりと際立たせています。
また、グリーンへと移り変わる箇所の塗装には、あえてグリーンを使用せず、イエローにブルーを段階的に混ぜることで発色させているそうです。そうすることで、イエローの色味をしっかりと残したまま滑らかなグラデーションに仕上がるのだそうです。
長い髪の毛はホワイトグレーをベースに塗装され、カーブの造形に沿ってベージュを加えられています。刺激的なカラーリングで彩られたアーマーとは対照的に、柔らかく落ち着きのある色味を使用することで、作品全体にメリハリを感じさせる仕上がりとなっています。
鮮やかな発色で塗り上げられ、どの角度から見ても圧倒的な存在感を放つ作品でした。
さて、今回のご紹介はここまで!
今後もコンテストの作品紹介を順次行なって参ります。是非次回をお楽しみに!
申込用紙配布:2025年11月15日(土)より配布開始←今ココ★
作品受付期間:2025年12月27日(土)~2026年2月1日(日)
人気投票受付期間:2026年2月7日(土)~2月22日(日)
結果発表&表彰式:2026年3月1日(日)
作品返却期間:2026年3月1日(日)~3月22(日)まで