ミニチュアフィギュア 記事一覧
皆さまこんにちは!
ファレホとミニチュアペイントを愛してやまない広島ショールーム店長のコウゾウです。
次回V.K.M.ペイントコンテスト9の詳細も発表され、いよいよ今週末から参加申し込み用紙の配布もスタート!
皆さまはどんな作品で参加するかもう決まりましたか?私も今回はどんな素敵な作品が集まるのか、今からワクワクしております!
そして今回のコンペ部門のテーマは「質感表現」!
まずは最近ミニチュアペインターを中心によく聞くワードNMM(ノンメタリックメタル)塗装とはなんぞや?ということで軽く説明させて頂きますね!
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NMM(ノンメタリックメタル)塗装とは・・・
メタリックカラー(シルバーやゴールド等)を使用せず、マット(つや消し)カラーによるハイコントラストな陰影の描き込みやグラデーションを用いて金属表現をする技法です。
この表現を使いこなすことで、小スケールの作品の質感の密度をより高めたり、特定の光源設定に応じてドラマティックな塗装表現が可能になります。
・・・という感じに油彩画のスーパーリアリズムなどにも通じる技法で、使いこなすことで「リアリズム以上のリアリズム」をミニチュアで表現することが可能となる素敵なテクニックです。
ただ正直、素晴らしい超絶作例を見ても何が何やら・・・凄すぎてどう塗ってるのかさっぱりわからん・・・という方も多いと思います。
ということで今回はできるだけ分かりやすいように、ビッグチャイルド社「剣鬼アラーナ(胸像)」の剣をミスリルっぽく塗る手順をまとめましたのでご覧ください。
下地づくり
まずは特定の光源設定をする際におなじみのハイライトプライミング。
28012 ブラックプライマースプレー 400mlで全体を塗装したのち、28010 ホワイトプライマースプレー 400mlで一定方向から薄くコートします。
今回は右上に光源を設定したので、28010 ホワイトプライマースプレー 400mlを右上を中心に全体に柔らかく1回吹き付けたのち、右上方向からさらに1回吹き付けました。
NMMでは光の当たる位置を決め、そこからどのように光が反射するのか把握しておくことが重要です。
ベース塗装~1stハイライト
①まずは塗りやすいように頭を外して70898 ダークシーブルーで全体を塗装していきます。
塗料の濃度は下地が透ける程度の非常に薄い状態を保ち、2回重ね塗りします。
②続いて70898 ダークシーブルーと70905 ブルーグレーペールを1:1で混ぜ少し明るいハイライトを塗っていきます。
NMMのコツは基本的にすべて非常に薄い塗料で重ねていくことです。
光の当たる箇所については実物の写真を参考にする他、鍵やフォークなどの身近にある金属製品を観察するのもとても参考になりますよ。
2ndハイライト
③ ②で作った色に70858 アイスイエローを1:1で混ぜ、より明るいハイライトを塗装していきます。
このとき濃い塗料で塗ってしまうと、境目がくっきりしすぎて違和感となるので非常に薄い塗料を意識してください。
濃くなりすぎた場合は指でのばすようにぼかしてあげるといいです。
④ 剣のエッジ部分(凸部分や刃の部分)に③の色でエッジハイライトを描き込んでいきます。
筆を寝かせて腹の部分でなでるように色を載せていくと上手くいきやすいです。
またこの際は、余分な箇所に塗料が流れない様に水分を控えめにしてください。
ハイライトを載せるときは慌てず、しっかりと乾燥させて何度か重ね塗りをすることで筆跡の目立たない美しいグラデーションを実現することができますよ。(乾燥が待ちきれない方はドライヤーを使って乾かすのもありです)
3rdハイライト~1stシャドウ
⑤ ③で作った色に72001 デッドホワイトを1:1で混ぜ、一番輝いているハイライトを描き込んでいきます。
まずは細い線を描くようにして筆でシャープに描き込んでいき、つぎに引いた線に対して横方向にうすめたハイライトカラーでぼかします。
⑥ハイライトの向きや位置に違和感のある箇所に②~⑤を繰り返して修正しました。
さらにコントラストを強調する為、70939 スモークを水でしっかりとうすめて影の部分にフィルターをかけていきます。
明るい箇所と暗い箇所の落差が大きいほど、つまりコントラストが強いほどより輝いてみえるのでこの工程は非常に重要!
仕上げ~ラストシャドウ
⑦角度を変えながら光の当たる位置を確認し、一番かっこいいと感じる光り方を探しながらハイライトとシャドウのバランスを調整します。慣れないうちは物理的に正しい光り方を求めるより、自分で見てかっこよければそれが正解という気持ちで塗りましょう!
⑧最後の仕上げ。影のもっとも暗い箇所に水でかなり薄めた70899 ダークプルシャンブルーを追加します。
影の部分のコントラストを強調し、より金属感を増すための隠し味です。
どうでしょうか?自画自賛ですが刀身はなかなかいい仕上がりになったと思います♪(乾燥待ちに暇だったので肌色のベースとか塗っちゃってるのはご愛嬌、ということで・・・)
今回はファンタジーっぽくミスリル風の青味強めの金属に塗ってみましたが、もっとスチール感を出したい場合は最後の仕上げは73201 ブラックウォッシュでやるといい感じになると思います。(原液で使うと濃すぎるので、水で薄めて使うとGood♪)
ということで今回は筆塗りでのノンメタリックメタル塗装のご紹介でした。
普通にメタリックを塗るよりひと手間もふた手間もかかりますが、その分仕上がりの特別感もひとしおです。
筆塗りの表現の幅をさらに広げる素敵な技法ですので、興味がある方はぜひチャレンジしてみてくださいね!
もっと詳しく知りたいという方はぜひコウゾウまでお気軽にお尋ねくださいませ♪
V.K.M.ペイントコンテスト9の参加申し込み用紙も現在店頭にて配布中ですので、ぜひ皆さまのご参加お待ちしております!
それでは次回のSRニュースもお楽しみに!
皆さま、こんにちは!
広島ショールーム店長コウゾウです!
さて本日は3週にわたって開催いたしました【ワールドミニズファレホ筆塗り実演】のアフターレポート最終回でございます!
作業時間、計4時間弱・・・「流血のゴゥラック船長」は果たしてどのように仕上がったのか?
使用カラーと塗装手順
●帽子(ドクロマーク)/爪/歯/シャツの襟/:70643 アイボリープライマー →73200 セピアウォッシュ
●帽子(羽飾り):69013 ティターンブルー →70840 #068 ライトターコイズでドライブラシ
●顔、手: 70974 #076 グリーンスカイで凸部(まぶた、鼻、頬、あご、指関節)を塗装 →唇を70835 #037 サーモンローズで塗装→目の下や口の中など粘膜部分に73206 レッドウォッシュ
●帽子、服、革部分:全体を70847 #123 ダークサンドでドライブラシ
ということで今回は初心者の方でも挑戦しやすいようにベタ塗りにウォッシュ、ドライブラシなどを駆使して完成となりました!
基本塗装はすべて「造形村スペシャルブラシ NY03」、ドライブラシ用に「文盛堂 リアルタッチドライブラシ(大)」を使用しております。
こちらの2本は店長も愛用しているミニチュアペインターにおすすめの筆となっております!
店頭でも販売しておりますので、気になった方はぜひお気軽に聞いてくださいね!
また予算に余裕のある方は更に上のグレード、最高級コリンスキーを使用した造形村スペシャルブラシ ZM07がおすすめですよ。
ということで合計4時間弱で塗装した「流血のゴゥラック船長」はいかがでしたでしょうか?
毎日30分作業するとしてなんと約1週間と1日あればミニチュアが1体塗れてしまうんですね。お手軽なのも筆塗りの良いところ!!
筆塗りやミニチュアペイントをはじめてみたい・・・。もっと詳しく知りたい!というお客様はぜひお気軽に店頭スタッフまで!
皆さまのご来店をスタッフ一同心よりお待ちしております。
では次回のショールームニュースもお楽しみに!
皆様こんにちは!
ワールドミニズ大好き、広島ショールーム店長のコウゾウです。
好評開催中の「ワールドミニズフェア」もいよいよ明日が最終日となりました!
さて本日は「ワールドミニズフェア始めよう!スタンプラリー」に付属する「塗るガレ ライオンヘッド」の展示作品のご紹介です!!
夕陽に照らされたようなコントラストがかっこいい!
赤と青の差し色で色彩豊かに塗られたライオンが素敵な作品ですね!
ライオンのたてがみをブロッコリーに見立てたユーモアあふれる作品!
色の選択やグラデーションも素晴らしくブロッコリー感ましましです!
またフリーハンドで書かれた新鮮やさいの文字が良い味を出していますね。
ミニチュア塗装は難しそう...と不安な貴方も、この機会に筆塗りを始めてみませんか?
ミニチュアの製作や筆塗りについてわからない事や不安点がございましたら、ぜひお気軽にお近くのスタッフまでお声掛けください!
それでは、皆様のご来店をスタッフ一同お待ちしております!
皆さま、こんにちは!
筆塗りの魅力を全力でお届けしたい広島ショールーム店長コウゾウです!
前回、前々回と合計2時間半ほど塗り進めた「ビッグチャイルド」社の流血のゴゥラック船長がこちら!
前回の使用カラーはこちら!
使用カラーリスト
●帽子:70347 スプリンター迷彩色2 →73201 ブラックウォッシュ
●上着の裏地、革ベルト:70821 #103 WWII ドイツ軍カムフラージュベージュ →73200 セピアウォッシュ
●シャツ、靴、木部:70987 #111 ミディアムグレー →73200 セピアウォッシュ
●金属部:69063 スチール →73201 ブラックウォッシュ →72001 デッドホワイト
●サーベルの柄、銃の底部:70801 #174 ブラス(真鍮色) →73200 セピアウォッシュ
次回の実演はこちらの塗装の続きと仕上げを行う予定となっております!
前回のアフターレポート記事はこちら→【ワールドミニズフェア】ファレホ筆塗り実演アフターレポート!
参加費無料なので今回を機会に筆塗りに挑戦してみたいというお客様は是非ご参加ください。
実演中でもご気軽にお声掛けください、スタッフが丁寧にご説明いたします!
さらにこの度ホビージャパン様から発売された「筆塗り」の入門書「水性塗料筆塗りの教科書」も好評発売中です!
「水性塗料筆塗りの教科書」
価格:¥3,520-(税込)
●内容紹介
・筆塗りはこんな工具と筆を揃えよう。溶剤耐性の強い筆とパレットなどをセレクト
・水性ホビーカラーはもっとも手に入れやすい最高のリビング塗料。どんな特徴がある? 使い方は?
・ミリタリーテイストにするならタミヤアクリルの右に出るものなし!
・シタデルカラーやファレホなどの海外水性塗料って一体どう凄いのさ!
ボークスで取り扱っている「ファレホ」はもちろんのこと、「水性ホビーカラー」「タミヤカラー アクリル塗料」「シタデルカラー」の4大水性塗料を徹底特集!
各塗料の特性を、大量の作例写真と共に分かりやすく解説しています。
ミリタリーに美少女プラモ、そしていま注目のミニチュアフィギュアなど、多彩なジャンルの作例がフルカラーで11種類も掲載!
読めば筆塗りしたくなってくること間違いなし!
既に筆塗りを楽しまれている方からこれから筆塗りをはじめたい方まで一家に一冊の必携本となっております!
「水性塗料筆塗りの教科書」は現在全国のボークスで取り扱い中です!
週末は広島ショールームでレッツ!ミニチュアライフ!!
では次回のショールームニュースもお楽しみに!
皆さま、こんにちは!
広島ショールーム店長コウゾウです!
「ビッグチャイルド」社の流血のゴゥラック船長を使って前回の続きを塗っていきます!
前回のアフターレポート記事はこちら→【ワールドミニズフェア】ファレホ筆塗り実演アフターレポート!
店頭でも販売しておりますので実演で気になった方は是非!
参加費無料なので今回を機会に筆塗りに挑戦してみたいというお客様は是非ご参加ください。
実演中でもご気軽にお声掛けください、スタッフが丁寧にご説明いたします!
筆塗り初心者にお得なキャンペーンが盛りだくさんの「ワールドミニズフェア」は4/10(日)まで開催となっております!
詳細はこちらをチェック↓↓↓
週末は広島ショールームでレッツ!ミニチュアライフ!!
では次回のショールームニュースもお楽しみに!