皆さんこんにちは!
ホビー天国2-3階担当スタッフです!
しばらく間があきましたが、皆さんいかがお過ごしだったでしょうか?
「ファレホペイントコンテスト6」の詳細も発表されて、店頭では絶賛参加申込書の配布を行っております。
今回は、なんと新しく「ジュニア部門」が設立されました!
小学生から中学生までを対象とした部門になるので、模型好きジュニアの皆さんはぜひご参加をおまちしております!
☆詳しくはこちら↓
https://hobby.volks.co.jp/event/vpc/
それでは引き続き、ファレホペイントコンテスト5の作品紹介へと参りましょう!
今回も様々な力作が登場していますよ!「ファレホペイントコンテスト5エントリー作品紹介⑫」皆様是非ご覧下さい!
作者名:部員2号
メーカー名:ボークス
作品名:オープンコンバット
ファレホ使用率:100%
コメント:バルドスカイよりレイン制作しました。初のフィギュアにつき粗が多いですが、Rosaをベースにスキントーンとインクホワイトで肌色作ってみました。フルダイブ楽しみにしてます。
スタッフコメント:ファレホペイントコンテスト第1回目からご参加いただいている「部員2号」様が今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
「BALDER SKY」より、桐島レインが登場。ボークスより発売の懐かしのガレージキットをファレホ100%で塗装され、初のガールズフィギュア部門でのエントリーとなります。
カラーリングには大変こだわられており、本作品の制作のために当時の資料だけでなく実際のゲーム画面を確認しながら決めていったそうです。塗装の大部分はエアブラシを、細部は筆塗りで仕上げられており、特にベルト部分のホワイトとレッドの塗り分けには苦戦されたそうです。上着やシャツもほぼ一体成形となっていますが、重なって入り組んだ箇所からボタンやジッパーのラインまで丁寧に塗り分けられていますね。
コメントされている通り、肌塗装では複数色を混ぜて独自のスキンカラーを調合されており、透明感と血色感を両立させた仕上がりとなっております。口元や頬にはうっすらとシャドウが入れられ、立体感もしっかりと引き立っていますね。
髪の塗装ではグレーズメディウムを活用されており、淡いイエローのグラデーションで柔らかな髪質を表現されています。また、メタルメディウムを少量混ぜられたことにより、髪全体を半光沢でコーティングしながらもしっとりとしたツヤのある美しい髪に仕上がっています。
初のガールズ作品でのエントリーでしたが、厳選されたカラーリングから各種メディウムの活用まで、キャラクターの魅力が最大限に引き出された作品でした。
作者名:oka
メーカー名:フジミ
作品名:EF-4C(PhantomⅡ)WWⅣ
ファレホ使用率:5%
コメント:フジミのF-4Cを小改造してEF-4CワイルドウィーゼルⅣにしました。ファレホはレドーム・アンテナに使用。突貫で作ったので粗い所は見なかった事にして下さい。
スタッフコメント:ミリタリー部門より、EF-4C ワイルドウィーゼルⅣが登場。フジミより発売の「1/72 F-4C」をベースに改造を施され、兵装からマーキングまでしっかりと再現されています。
1/72とはいえ戦闘機としてはかなり大型の機体となるファントムですが、塗装は全て筆塗りで仕上げられています。広い面積をムラなく塗られており、バーニアノズルやノーズ部分、そして迷彩模様の塗り分けも丁寧な仕上がりです。
機体を下から眺めてみると、「oka」様が兵装パーツの再現に力を入れられていることがうかがえます。ミサイルは種類や取付位置が変更されており、さらに機首下にはECMポッドが取り付けられています。細かな箇所まで実機の写真資料を元に制作されたそうで、中にはスクラッチされたパーツもあるとのことです。
プラキット化されていないEF-4Cを見事に作り上げ、さながら実機のような迫力を感じさせる作品でした。
作者名:amちー[ALC]
メーカー名:バンダイ
作品名:騎士王の憂鬱
ファレホ使用率:90%
コメント:RPGとかで偉い人が座っている玉座と、それに座る騎士王みたいなイメージで制作しています。戦士と椅子、台座周りをサフ後、ファレホにて筆塗りとウェザリングを行っています。
スタッフコメント:ファレホペイントコンテスト2にご参加くださった「amちー[ALC]」様が今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
『30 MINUTES FANTASY』より、リーベルファイターが登場。クラスアップアーマー(リーベルウォーリア)と組み合わせ、物憂げに王座に腰掛ける姿をヴィネット風に仕上げてくださいました。王座は百均のミニチュアをファレホで塗装し、レンガの台座はスタイロフォームで自作されています。
鎧は落ち着きのあるマット仕上げとなっており、成形色とは異なる独自の配色で塗装されています。パッケージイラストのような艶やかな金属光沢ではなく、チッピングやウォッシングによる塗装剥げやサビ表現も見られ、戦歴を物語るかのような仕上がりが"騎士王"らしい風格を感じさせますね。頭部の装飾や肩の布は鎧の色合いに合わせて渋めのレッドで塗装され、パーツの造形を意識した陰影が柔らかな質感を引き出しています。
台座はスタイロフォームを切り出して城内の床を表現されており、冷たく重厚な雰囲気が漂う仕上がりです。よく見ると規則正しく敷き詰められたブロックには所々欠けた痕や経年変色が見られ、威厳溢れる騎士王とは対照に、寂れた物静かな空気感が表現されています。
ポージングからカラーリングに至るまで落ち着いたテイストで仕上げられているものの、静けさの中でも際立つ騎士王の迫力がしっかりと表現された作品でした。
作者名:マイキー
メーカー名:Arakawa Models
作品名:ハンバーガーガール
ファレホ使用率:40%
コメント:細かい部分をファレホで筆塗りしました。(ハンバーガーなど)可愛らしくなる様に心掛けました。ハンバーガーが美味しそうに見える様に頑張りました。
スタッフコメント:「ファレホペイントコンテスト4」にもご参加くださった「マイキー」様が今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
ガールズフィギュア部門より、イベントディーラー「Arakawa Models」様のオリジナルキット「CAT DINER Lightning Chan」を使用したペイント作品が登場。レースクイーンをイメージした可愛らしく上品な仕上がりとなっており、左手のトレイに乗せたハンバーガーも具材を細かく塗り分けてジューシーに表現されています。
服や髪の毛は公式塗装見本とは異なり涼やかなカラーリングで塗装され、淡い色調ながらもほんのりとグラデーションをかけることで柔らかな質感を表現されています。一方、ユニークなデザインの被り物はツルっとした光沢仕上げとなっており、一目で硬い材質感が伝わってきますね。
肌塗装ではレジンの成形色に近いホワイトをご自身で調色して下地に使用されており、その上からクリアカラーを塗布する「サフレス風塗装」で仕上げられています。最後にパールコートも施して肌ツヤのある美しい質感を引き出されています。
ハンバーガーは全てファレホの筆塗りで仕上げられており、見ているだけでも食欲を掻き立てられてしまうほどの完成度です。バンズの焼き色をグラデーションで表現されている他、レタスとトマトにはエクスプレスカラーを活用してコントラストを加えられています。野菜の瑞々しさが強調され、ハンバーガーに彩りが感じられますね。
パステル調にアレンジされた爽やかなカラーリングや透明感のある肌塗装に目を引かれる一方で、ファレホによる丁寧な筆塗りで仕上げられたハンバーガーも圧巻の出来栄えでした。
作者名:マガツヒ
メーカー名:バンダイ
作品名:幻獣花器
ファレホ使用率:100%
コメント:全てファレホで塗装。ファレホの白サフをシャバシャバに薄めたエクスプレスカラーで染塗りしています。100均の箱に載せるだけでも雰囲気がでる不思議。
スタッフコメント:ポケモンプラモコレクションより、ミュウが登場。本作品は可愛らしい"花器"をイメージして制作されており、陶磁器のような美しい光沢が目を引きます。さらに作品名を書き込まれた共箱も添えられ、まさに伝統工芸品と見紛うばかりの仕上がりとなっております。
そして本作品はスタッフセレクト賞を受賞されました!おめでとうございます!
ミュウの本体色である淡いピンクですが、白下地の上からエクスプレスカラーを薄く塗布して仕上げられており、凹凸に沿って浮かび上がる濃淡が柔らかな造形を引き立てます。また、エクスプレスカラーの特性を活かして陶磁器の「絵付け」を表現されており、桜柄の輪郭には色が滲み出したかのような表現を施されています。"和"の美が取り入れられた味わい深い魅力が伝わってきますね。
「マガツヒ」様は塗装前の下地処理も丁寧に仕上げられており、目立つ合わせ目を全て消されているだけでなく、首や尻尾などの各部位の接合部分も綺麗に埋められています。どの角度から見ても継ぎ目が無い、まさに一体成形された陶磁器のつくりを意識された仕上がりですね。
最後にはラッカークリアー(光沢)のコーティングや爪楊枝を使った斑点模様も加えられ、元がプラキットだったことすら忘れてしまうほどに質感が一変した作品でした。
作者名:ぬこんぶ
メーカー名:Starmania
作品名:nocturne
ファレホ使用率:95%
コメント:「白って200色あんねん」をテーマに服を暖色・寒色と分けて塗装し、服だけ浮かないように、髪も同様に塗装しました。瞳にはレジンとネイルパウダーを使用し残りはファレホです。
スタッフコメント:ガールズフィギュア部門より、イベントディーラー「Starmania」様によるオリジナルガレージキット「Nocturne」が登場。白を基調としつつも暖色・寒色をわずかに混ぜ合わせることで変化を加えられており、全体的に淡い色調で統一されていながらも立体感や奥行きが鮮明に感じられる不思議な仕上がりです。
そして、本作品はガールズフィギュア部門『金賞』を受賞されました!おめでとうございます!
繊細なグラデーションから控えめなコントラストまで、柔らかなキャラクターイメージを引き立てる絶妙な塗装表現は、なんと全て筆塗りで仕上げられているそうです。使用されているカラーはそれぞれ近い色相で揃えられているものの、肌の血色感やふんわりとした髪の毛のボリューム感、そして上質なドレス生地の表現までしっかりと塗り分けられています。
アイペイントはまつ毛から瞳の内側まで精密に描き込まれており、命を吹き込まれたかのようなリアルな存在感が漂っています。さらにネイルパウダーとクリアレジンを使用したコーティングも施されているそうで、透明度が強調されることでより一層麗しい瞳に仕上がっていますね。
ドレスは白をベースカラーとして塗布しつつ、シワ部分に暖色・寒色を使い分けた陰影表現を加えることで、一目で生地の厚みや柔らかさが伝わってくる仕上がりとなっております。布同士が重なり合う箇所の内、陰影の濃くなる所を寒色、薄い所を暖色で塗り分けられているそうで、シワの造形一つ一つが見事にドレスの立体感を引き立てていますね。
筆塗り仕上げならではの独特な色変化で彩られ、どの角度から見ても飽きさせない仕上がりでした。
作者名:4G63
メーカー名:マックスファクトリー
作品名:守護神
ファレホ使用率:15%
コメント:艦これの大和を1/2000食玩と組み合わせ浮遊感を持たせることで守護神の様に作ってみました。艦船モデラーとしてエッチングパーツや張り線をしました。ファレホは台座部分に使用しました。
スタッフコメント:前回のファレホペイントコンテスト4にて、ミリタリー部門「銀賞」を受賞された「4G63」様が今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
PLAMAX minimum factory 1/20 大和と、F-toys 1/2000 戦艦大和を組み合わせたジオラマが登場、その特徴的な形状の台座と「艦これ大和」×「戦艦大和」という構図が非常に目を引く作品となっています。
そして今回、ファレホペイントコンテスト5 ガールズフィギュア部門にて「銅賞」を受賞されました!おめでとうございます!
普段はミリタリー作品を多く作られている「4G63」様ですが、「いつもとは違う感じで作品を作ってみよう」と思われて今回の制作に臨まれたとのことです。
全高約90㎜ほどの艦これ大和はラッカー塗料を使われており、大和本体は筆塗りによる精密な塗り分け、武装はエアブラシによるシェーディングで重厚感あふれる仕上がりとなっています。
そして武装には、手すりやハシゴ、装甲板ラインなどの精密なディテールアップを独自に施されていて、大和の精密さを更に磨き上げた作り込みをされています。
また上方に飛んでいる飛行機は、戦艦大和に実際に艦載されている「零式水上観測機」なのだそうです。これはキットには付属していないもので、1/250キットを使って追加制作されたのだそうです。大和ファンの心を擽るこだわりのアレンジとなっていますね。
戦艦大和と一体化している台座(艦船ジオラマとしての構図上そうなってしまいますが)も、本作品の見どころとなっております。
まず台座の形ですが「4G63」様は、丸や四角ではない形にしたいと思われて考えられたのが「三角形」だったとのことです。これは「船が前に進んで見えるように」といった視覚効果も考慮されているのだそうです。
そして船が進むとできる白波ですが、約20ノットほどを想定して波表現を塗られています。波は青すぎても白すぎても違和感が出てしまうため、エアブラシや筆塗りで20ノットの波立に合うように色味を調整されたのだそうです。
こだわりのディテールアップや塗装表現、独創的な見せ方など見どころたっぷりの作品でした。
作者名:MEEG0801
メーカー名:バンダイ
作品名:ドム試作実験機
ファレホ使用率:90%
コメント:全体を筆塗りで塗装しました。サフとクリアカラー以外をファレホで塗装しています。白のラインはマスキングで塗り分けています。
スタッフコメント:ファレホペイントコンテスト4に参加された「MEEG0801」様が、今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
ガンダムTHE ORIGIN MSDよりHGドム試作実験機が登場。MS-09ドムのカラーリングを施されており、下地以外をほとんどファレホで筆塗りされた作品となっております。
「MEEG0801」様は、ご自身が好きなドムタイプのMSを作ろうと思われて本作品の制作に臨まれたそうです。カラーリングもMS-09ドムが一番のお気に入りとのことで、紫と黒のツートンカラーを試作実験機に施されています。
塗装はドムを見ながらファレホで筆塗りされており、肩や脚、スカートに見られるホワイトラインもラインデカールではなく、マスキングをして筆塗りされたとのことです。筆塗りでありながらここまで見事なライン取りをされていることから、丁寧かつ慎重に塗られたことが伺えますね。
ドムタイプのMSといえば、ヒート・サーベルを背中に携えた姿が印象的ですが、そのヒート・サーベルが本作品のこだわりポイントの一つとなっています。
サーベルの刀身は黄色の成型色となっており、本作品では銀色で塗られています。これは「MEEG0801」様がヒート・サーベルは加熱されると刀身が黄色くなるのでは?と考えられたため、収納状態の場合は刀身が過熱されていないことから、金属の素の色になるだろうと想像されて「銀色」で塗装されているのだそうです。
カラーリングのアレンジや、丁寧に塗装されたホワイトライン、更に金属の熱伝導まで考慮された塗装表現など、見どころがたくさん詰まった作品でした。
作者名:T
メーカー名:コトブキヤ
作品名:朱羅 弓兵 絆
ファレホ使用率:100%
コメント:エアブラシを使用してファレホで全塗装しました。髪はエクスプレスカラーで、モールドを中心に筆塗りしました。その他、武器は肉抜きを埋め、頭部は忍者とのミックスです。
スタッフコメント:ファレホペイントコンテストに毎回ご参加くださっている「T」様が、今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
コトブキヤ メガミデバイスより朱羅 弓兵 絆が登場。青系のカラーリングで仕上げられており、髪型には朱羅 忍者のツインテールをカスタムされた作品となっています。
メガミデバイス 朱羅 弓兵 絆は、公式設定では赤系がモチーフカラーとなっていますが、「T」様は制作バリエーションの一つとして反対色の青系で塗られています。
全体のカラーリングも類似色の紺色や、補色として相性のいい黄色を使われていて、まとまりのある色彩で仕上げられています。
本作品のこだわりポイントとして、「T」様は髪の陰影にエクスプレスカラーを使われています。髪色に合わせた黄色系でモールドを塗られているほか、面の広い箇所は髪の流れに沿って塗ることでできる「自然なシェーディング」でほどよい立体感を出されています。筆塗りでもコントラストやグラデーション表現をしやすいエクスプレスカラーに着目し、新たな試みとして今回の塗装に使われたのだそうです。
まとまりあるカラーリングや、エクスプレスカラーを使ったシェーディングなどが見どころの作品でした。
作者名:JONNY
メーカー名:OGAREG MINIATURES (キット名:Don Quixote)
作品名:NIGHT MARE
ファレホ使用率:100%
コメント:ベースは手作業でモデリングしました。
スタッフコメント:ファレホペイントコンテスト3に参加された「JONNY」様が、再びエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
OGAREG MINIATURESより、Don Quixote de la Manchaが登場。Don Quixoteの胸像に、台座として書物やタコ足を組み合わせた構図となっています。塗装は全てファレホ筆塗りで仕上げられています。
まずはコントラストの強い年季の入った鎧から見ていきましょう。美しいグラデーションと陰影効果が金属の重厚感を写し出しつつ、錆や傷跡の描き込みで鎧の年季を表現しています。
そしてドン・キホーテの表情や肌塗装も見どころとなっています。陰影に合わせた肌色のコントラスト、顔のシワや手の骨や血管の描き込みによって、難易度の高い人間の年齢表現と「怯えた表情」を見事に描いています。
書物から出ているタコ足は、手前を明るく奥を暗めに色づける陰影効果で立体感を強調しています。そしてタコ足の色彩ですが、上部がオレンジ色、下部は紫色で塗られていて、書物から出てくるほどオレンジ色に変わるという動きのある色彩表現が見どころとなっています。
書物から、出てくるはずのないタコ足が出てきているように見えているという、まさに「悪夢」のような光景に怯えるドン・キホーテを見事に描かれた作品でした。
さて、今回のご紹介はここまで!
今後もコンテストの作品紹介を順次行なって参ります。是非次回をお楽しみに!
申込用紙配布:2025年11月15日(土)より配布開始 ←今ココ★
作品受付期間:2025年12月27日(土)~2026年2月1日(日)
人気投票受付期間:2026年2月7日(土)~2月22日(日)
結果発表&表彰式:2026年3月1日(日)
作品返却期間:2026年3月1日(日)~3月22(日)まで