皆さんこんにちは!
ホビー天国2-3階担当スタッフです!
10月も終わりが近づいてきましたね。31日はハロウィンの本番、街中も今週末が一番盛り上がる時期となりますね。
そして日本は秋真っ只中、毎年の定番「食欲の秋」です!美味しいものをたくさん食べて、気力・体力ともに充填して模型制作に臨みましょう!
それでは引き続き、ファレホペイントコンテスト5の作品紹介へと参りましょう!
今回も様々な力作が登場していますよ!「ファレホペイントコンテスト5エントリー作品紹介⑪」皆様是非ご覧下さい!
作者名:じょん
メーカー名:グッドスマイルカンパニー
作品名:銭湯ロボ28号
ファレホ使用率:80%
コメント:行きつけの銭湯の、湯船壁画風景を立体化しました。鉄人の黒は黒色無双、その他の色はファレホです。
スタッフコメント:「じょん」様の2作品目をご紹介いたします。
フリー部門より、鉄人28号による「銭湯の壁画風景」をテーマとした作品が登場。MODEROID 鉄人28号の改造・塗装に加え、百円ショップやガチャガチャで入手したアイテムを使用して賑やかな銭湯の様子を表現されています。
本キットは本来"首"部分に可動域がありませんが、「じょん」様は写真のようにアクティブなポーズを取らせるために改造されています。右手の拳を高く掲げたポージングに迫力が宿っていますね。
塗装は全て筆塗りで仕上げられており、曲面で構成された鉄人28号のボディをムラなく鮮やかに彩られています。表面には程よい光沢も見られ、マッシブな体躯がより重厚に表現されていますね。
銭湯の入り口は大変情報量の多い構成となっております。"風呂"から連想されるアヒルの玩具や、よく見ると頭には定番の「瓶牛乳」も乗せられています。その後ろにはウォッシングの施されたヘキサギア アーリーガバナーの姿もあり、銭湯の和やかな雰囲気とのギャップにも目を引かれますね。
ロボットからアヒルに兵士など多様な面々が集い、異色ながらも微笑ましい光景が広がる作品でした。
作者名:M
メーカー名:バンダイ
作品名:うちはサスケ
ファレホ使用率:50%
コメント:主に忍装束と刀の柄と鞘は、ファレホのモデルカラーとゲームカラーを使用してから髪の毛とフレッシュパーツは、TVアニメに近い設定でモデルカラーとプライマーブラックを数回に分けた。
スタッフコメント:「M」様が2作品目をお持ち込みくださいました!ありがとうございます!
『NARUTO -ナルト- 疾風伝』より、うちはサスケが登場、バンダイより発売のENTRY GRADEシリーズのキットを使用され、テレビアニメのカラーリングを参考に全て筆塗りで仕上げられています。
肌塗装ではベーシックスキントーンを下地にされ、ホワイトやライトフレッシュを重ねながら明るい色合いに調整されています。
サスケの持つ「草薙の剣」はキットでは元々シールを使用して色を補うパーツでしたが、こちらもしっかりと塗装で表現されています。上塗りのメタリックカラーを美しく発色させるためにセミグロスブラックを下地として塗布し、Mr.カラーのガンクロームやGXホワイトシルバーを重ねて見事な金属感を引き出されています。
忍装束も同様に、複数色を使用した絶妙な色合いが目を引きます。上着はブルーグレーをベースに、ウルフグレーやホワイトなどを混ぜて塗装されており、腰巻の色合いとの統一感を意識されています。袴もよく見ると黒一色ではなく紫がかった色合いで塗装され、忍装束全体の配色に合わせた調色もお見事です。
ファレホの豊富な色数を活かし、各部のカラーリングをしっかりと吟味して塗り上げられた作品でした。
作者名:kazunoir
メーカー名:バンダイ
作品名:百式
ファレホ使用率:40%
コメント:ガンダムマーカーのメッキシルバーを下地に、筆塗りでポリウレタンバーニッシュ、クリアイエローを重ねました。
スタッフコメント:前回のファレホペイントコンテスト4にもご参加くださった「kazunoir」様が今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
機動戦士Zガンダムより、百式が登場。本機の最大の特徴ともいえる黄金の外装を、ガンダムマーカー メッキシルバーを下地としたクリアーカラーの重ね塗りで表現されています。
まず驚くべきは、なんと外装のメッキ塗装が全て"筆塗り"で仕上げられているという点です。下地のメッキ シルバーはもちろん、上塗りの水性ホビーカラー クリアーイエローも筆で塗布され、煌びやかなゴールドが百式の造形美を引き立てています。また、制作者コメントにもある「ポリウレタンバーニッシュ」ですが、こちらはクリアーイエローがメッキ下地を侵してしまわないように間に塗布するコート剤として使用されているそうです。
外装の隙間から顔を覗かす内部フレームも百式の魅力の一つです。「kazunoir」様は脚部のフレームを細かく塗りこまれており、特にホワイトとレッドで色分けされたスネのシリンダーは見ているだけでもロマンをくすぐられますね。また、成形色ではダークグレー1色のビームライフルも、機関部とパイプ部分を精密に塗り分けられています。
繊細な重ね塗りで見事にメッキ感を表現され、まさに「百年使えるモビルスーツ」の品格が漂う作品でした。
作者名:K
メーカー名:バンダイ
作品名:Ez-8砂漠戦仕様
ファレホ使用率:100%
コメント:本体の塗装にデザートイエロー等を使用。戦車を作るイメージで全体を改造しました。ファレホ100%全筆での塗装にこだわりました。
スタッフコメント:「K」様が2作品目をお持ち込みくださいました!ありがとうございます!
「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」より、砂漠戦仕様にカスタマイズされたガンダムEz8が登場。MG 1/100のキットをベースに戦車をイメージした改造を施され、装甲から各種武装に至るまで重厚かつ情報量満載の仕上がりとなっております。
そして本作品はロボ、メカ部門『銅賞』を受賞されました!ガールズフィギュア部門に引き続き2つ目の受賞、おめでとうございます!
各装甲のディテールアップにはAFVモデルのジャンクパーツを使用されており、もとよりミリタリー要素の強い08小隊のMSには見事に馴染んでいますね。胸部にはチェーンや機銃、肩にはガトリングやミサイルなどが取り付けられ、隙間なく敷き詰められた追加兵装が実在兵器のごとくリアルな存在感を際立たせています。そして一際目を引くのは、スネ部分からフロントアーマーにかけて見られる格子状の装甲です。これらは「ケージ装甲」という実在する車両装甲がモチーフとなっており、地上戦用MSらしい追加装甲も抜かりなく考慮されていることがうかがえます。
また、砂漠戦仕様ということもあり防塵対策として関節にはシーリングが施され、戦場の環境がしっかりと反映された仕上がりも魅力的ですね。
塗装はデザートイエローをベースとしたカラーリングとなっており、砂や煤による汚し表現によって各部のディテールが鮮明に浮かび上がっています
また、「K」様はEz8の背負うコンテナをオープン状態で制作されているため、内部のウエポンラックの様子も堪能できる仕様となっております。布の質感やワイヤーの金属感も丁寧に塗り分けらており、非常に高密度な仕上がりですね。
サボテンの生えた砂漠地帯のジオラマベースも臨場感を漂わせ、銃弾と砂塵の舞う戦場の中で戦うEz8の姿が目に浮かぶ作品でした。
作者名:ナカノ[ALC]
メーカー名:バンダイ
作品名:炎熱の構え
ファレホ使用率:50%
コメント:鎧部分の白~黒のグラデーションにファレホを使用。剣を赤熱させて構える剣士を作成しました。NMMに初挑戦しました!
スタッフコメント:『30 MINUTES FANTASY』より、リーベルナイトが登場。アイテムショップ1(ナイトオプション)を組み合わせ、某高難度アクションRPGを彷彿とさせるダークなカラーリングで塗装されています。また、ミニチュアペイントにおけるノンメタリック塗装や発光・照り返しの表現にも挑戦されており、自作の台座を使用したヴィネット風作品に仕上げられています。
剣から放たれるオレンジ色の光は繊細なグラデーションで表現され、高熱をまとった様子が鮮明に伝わってきます。筆塗りならではの味わい深い質感が発揮されており、ハイライト付近に見られる筆跡が炎の揺らぎを感じさせますね。
また、黒い鎧が炎の色に染まる照り返し表現も美しく、まるで電飾の光が当たっているかのようなリアルな仕上がりです。
鎧のノンメタリック塗装はドライブラシ技法で仕上げられており、重厚感溢れる鈍い金属光沢が世界観とキャラクターデザインにマッチしていますね。背中の盾には傷跡の表現も加えられ、剣士としての歴戦の風格が感じられます。ちなみにマントは着色したキムワイプを使用されているそうで、まさに使い込まれて年季の入った質感がうかがえますね。
少ない色数とシンプルな配色でまとめられ、赤熱する剣の輝きがより一層迫力を掻き立てる作品でした。
作者名:趣味廃人のドラさん
メーカー名:グリズリーパンダ
作品名:ジャンヌダルク・オルタ&CBX1000
ファレホ使用率:15%
コメント:制服とセーターをエンジングレーとフレンチブルーで塗装。ジャンヌは1/7、CBXは1/8サイズですが、あまり違和感は無いかな?と思います。
スタッフコメント:ファレホペイントコンテスト2にも参加された「趣味廃人のドラさん」様が、再びエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
『Fate/Grand Order』より、制服ジャンヌオルタが登場。イベントディーラー「グリズリーパンダ」様のキットを使用され、ヨーデル模型より発売の「HONDA CBX」と組み合わせての展示となります。コメントにもある通りそれぞれ1/7、1/8といった異なるスケールのキットですが、ポーズの加工や艶やかな光沢塗装によって抜群の一体感を誇る作品に仕上げられています。
ジャンヌのセーターはモデルエアー フレンチブルーで塗装されており、公式塗装見本がダークなカラーリングであるのに対し、明るく鮮やかな発色が特徴的です。また、CBXのボディカラーであるメタリックレッドとのコントラストも美しく、互いの配色の魅力が引き立っていますね。
タイツの塗装にもしっかりとこだわられ、重ね塗りによる肌の透け感表現は脚線美を際立たせます。表面はレッドパールでコーティングされ、隣に並ぶCBXとともに美しく輝いていますね。
煌びやかなCBXのメタリック塗装は、もはや実車と見紛うほどの仕上がりです。磨き上げられたかのようなメタリックレッドが目を引くガソリンタンクやフロントフェンダー、そして落ち着きのある金属光沢で仕上げられたエンジン周りやマフラーなど、実際の材質に寄せたメタリックの塗り分けが素晴らしいですね。エンジンから延びるエキゾーストパイプの焼け表現も繊細なグラデーションで仕上げられています。
冷徹かつクールなジャンヌオルタに目を引かれつつも、こだわり抜かれたバイクモデルの仕上がりからも目が離せない作品でした。
作者名:たまご納豆
メーカー名:バンダイ
作品名:ニャア・マスニャブル大佐 ニャア少佐
ファレホ使用率:70%
コメント:最近SNSをザワつかせている例の赤い人風に仕上げました。ファレホは黒マント以外を化粧パフを使って塗装しています。マント裏の葉脈のスミ入れが大変でした。(汗)
スタッフコメント:ポケモンプラモコレクションより、マスカーニャとニャオハが登場。「機動戦士ガンダムGQuuuuuuX」の公開に伴い再び話題となった"赤い彗星"ことシャア・アズナブルのカラーリングで塗装された作品となります。
マスカーニャはまさに軍服を着たシャアを彷彿とさせる仕上がりです。赤と白の塗り分けはもちろんのこと、胸元の刺繍までしっかりと描きこまれています。仮面は額に装飾を追加して上下を白とグレーで塗り分けられており、元の造形を崩すことなくヘルメットとヘッドギアも再現されていますね。
また、マントの裏には葉脈のような模様が広がっており、こちらはメインカラーに合わせて蛍光レッドでスミ入れされています。
マスカーニャとは等身バランスが大きく異なるニャオハですが、こちらも元のキャラクターデザインを残しつつシャアのカラーリングを表現されています。特に頭の塗り分けがとてもユニークで、上部を白とグレーで、その下をライトグリーンで塗装され、まるでニャオハがシャアのヘルメットとヘッドギアを装着しているかのような仕上がりです。また、瞳は付属のシールではなく塗り分けで表現されており、こちらもシャアの瞳と同じ"青色"で塗装されています。
大胆な改造を施すことなくほぼ塗り分けのみで仕上げられ、ポケモンとガンダムという異色のコラボレーションが楽しめる作品でした。
作者名:へなちょこやまちゃん~
メーカー名:デキリッシュ
作品名:悪魔小僧のタン
ファレホ使用率:90%
コメント:ファレホを基本にしてエナメルウォッシングで陰影を強調しました。筆塗りのグラデーション表現に難儀しました。
スタッフコメント:モンスター部門より、悪魔小僧のタンが登場。イベントディーラー「D-quilish」様のオリジナルキットを使用されており、さらにプラチップや真鍮線を組み合わせてスチームパンク風のアレンジも施されています。また、台座にはエポキシパテでスクラッチした人骨などを散りばめられ、悪魔らしいダークな世界観を演出されています。
キットには塗装見本が無いため、本作品は「へなちょこやまちゃん~」様オリジナルの配色で塗装されています。上半身はグリーン系で陰影を表現されており、腕や顔の立体感がくっきりと強調されています。一方、左半身に取り付けられた細かなメカパーツは高密度かつ重厚な金属感が特徴的で、肌の質感とは対照的な仕上がりであるものの、全体に施されたエナメルウォッシングによってしっかりとトーンが統一されていますね。
後ろから見てみると、まず背中から左翼にかけて取り付けられたメカパーツが目を引きます。シリンダーやナット部分が細かく塗り分けられており、体の動きに連動して伸縮する様子が目に浮かびますね。
腰から下は獣のような体毛に覆われており、こちらはジオラマ制作で使用される"芝生"を貼り付けることで表現されています。キットにも元から体毛のテクスチャが成形されていますが、より生物的な質感に近付けられていますね。
悪魔とスチームパンクを掛け合わせたユニークなテーマで制作され、可愛らしくも不気味なオーラを漂わせる作品でした。
作者名:蒼不動
メーカー名:バンダイ
作品名:にゃんだふる!
ファレホ使用率:100%
コメント:全体をファレホでリペイントしています。可能な限りイメージに近づくように色を調整しました。
スタッフコメント:ファレホペイントコンテストに毎回ご参加くださっている「蒼不動」様が、今回もエントリーしてくださいました!ありがとうございます!
バンダイ わんだふるぷりきゅあ!キューティーフィギュアシリーズより、キュアニャミーとキュアリリアンが登場。TVアニメの設定に沿った色彩で仕上げられており、全てファレホで塗装されたリペイント作品となります。
バンダイ キューティーフィギュアシリーズは、ディテールは細かく再現されているのですが、一部塗装が省略されている部分があるため「蒼不動」様は細かいモールドを上手く利用されて綺麗に塗り分けされています。
また、肌や衣装などにも気を配られていて、二人で共通のファレホを使用する際には設定と同じように、色調に違いが出るようにと調色してから塗装されています。
二人の台座に見られる猫の足跡マークは「蒼不動」様が、キャラクターイメージから連想されて加えられたアレンジ要素となっています。これは、愛猫家であるリリアンの飼い猫がキュアニャミーに変身しているところからきており、リリアンとニャミーの設定を可愛らしく盛り込まれています。そしてなんと、二人の台座を組み合わせられるようにブロッカーズジョイントの取り付け加工をされるなどの工夫をされています。わんだふるぷりきゅあ!公式設定を盛り込みつつ、独自アレンジも欠かさないという、ファンにはたまらない作品となっております。
作者名:Shin
メーカー名:アルナウミニチュア
作品名:Ithil
ファレホ使用率:100%
コメント:店員さんにすすめられたファレホ塗料100%使用。ボックスアートを参考にしました。
スタッフコメント:ワールドミニズ アルナウミニチュアより、夜明けの光イスリルが登場。商品のパッケージアートを参考にファレホを使った筆塗り仕上げをされています。柔らかいグラデーションで描かれた肌の質感や、順光と逆光を巧みに使い分けた陰影表現が魅力的な作品となっております。
そして本作品は「スタッフセレクト賞」を受賞されました!おめでとうございます!
「Shin」様はアルナウ氏の塗装動画をご覧になられた際、その塗り方に感銘を受けて本作品の制作に臨まれています。特に肌の質感やイスリルの表情など、動画を見ながら何度も塗りなおしをされて完成に至ったとのことです。肌のグラデーションは柔らかさを感じさせるほど滑らかな仕上がりとなっていて、赤みのある顔の表情からは、夜が明けたばかりのまだ気温の低い時間であることを想像させます。まさに「夜明けの光イスリル」の名の通りに完成度の高い作品となっています。
そして本作品は、イスリルの背面も見所となっています。
背面からは朝日の光を光源とした塗装をされていて、黄色みのあるハイライトと紫色を帯びた背中の陰影が楽しめます。特に右肩口などは横から見ると、黄色いハイライトから紫の陰影へ写り変わり、そのまま順光の陰影へ変化していきます。そしてイスリルを正面から見ると、肩口の朝日が逆光として見られるよう自然な流れで表現されています。
肌の質感や温度を感じさせる表情、そして2つの光源塗装という難しい塗装によって、イスリルを幻想的に美しく仕上げた作品でした。
さて、今回のご紹介はここまで!
今後もコンテストの作品紹介を順次行なって参ります。是非次回をお楽しみに!
11月中旬頃:詳細発表予定
2025年末~2026年始:作品受付予定