工具・用品・用材 記事一覧
こんにちわ!
神戸ショールーム店長の山崎です!!
ながらく品切れが続いてご迷惑をおかけしていた「ホビーペイントスプレー」の「ホワイト」と「ブラック」にクリアコート剤の「マット(つや消し)」と「サテン(半光沢)」が本日再入荷いたしました!!
プラスチックやレジン、金属の下地塗装に最適な「ホビーペイントスプレー」の中でも特に人気の高いカラーです!!
大容量400mlですので、これ一本で連休中の下地塗装はバッチリ!!ですので、ぜひよろしくお願いいたします!!
GW中も神戸ショールームは休まず営業しておりますのでカラーなどの用品用材が足りなくなったらぜひお申し付けください!!
みなさまのご来店をスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。
こんにちわ!
神戸ショールーム店長の山崎です!!
1月3日、15日に開催しました
アフターレポートです!
今回はこちらの「キャラグミン 1/7 逸見エリカ (パンツァージャケットver.)」を製作いたしました!!
ガルパンはいいぞ!
©GIRLS und PANZER Film Projekt
第1弾と重複する内容もございますのでこちらも合わせてご覧いただければと思います。
基本的な流れは上記アフターレポートと大きな違いはありません。
パーツチェック~パーツ洗浄~下地処理(パーティングライン消し、ペーパーがけ)~軸打ち(仮組み)~下地塗装~塗装~組み立て~完成!
という流れになりますが、今回は「アフタレポート その2」で解説した「金属線」による「軸打ち」をもう少し掘り下げて参ります。
スネのパーツも同様にして穴を開けます。
この「エリカ」のキットの場合「上半身~お腹~腰」と「顔~襟元~上半身」の部分がこの貫通させるやり方で「軸打ち」を行うことが出来ます。
貫通させるやり方が出来ないパーツの場合でも、基本はパーツについてるガイドの印に合わせて「ピンバイス」でまっすぐ垂直に穴を開けていけばまず問題はありません。
では、ガイドが成型上の都合で見づらかったりヤスリ掛けなどでうっかりガイドが消えてしまったなどといった場合はどうしたらよいのか?
顔と髪の毛のパーツを使って解説いたします。
この「エリカ」のキットは顔の表情が2種類(「ツン顔」と「デレ顔(笑顔)」)ついておりどちらかお好きな方を選んで組み立てることが出来るのですが、せっかくなので表情を交換できるようにしたい!ということで、接着はせずに金属線による接続で交換できるようにしました。
ちょっと片方の線が太くなってしまいましたが、「対角線」同士が交わった「交点」の部分に「ピンバイス」で垂直に穴を開けます。
同様に2種類の表情パーツの「ダボ」にも「対角線」をひいて「交点」に穴を開けて「金属線」で交換ができるようにします。
前髪や帽子のパーツも同じように「ピンバイス」で穴を開けて接着せずに交換できるようにしました。
帽子のパーツは小さく髪の毛との接続部分も曲面になっているためちょっと「対角線」を引きづらいので、やりづらい場合は「両面テープ」で取り外しできるようにしても良いと思います。
接続面に対して「ピンバイス」をまっすぐ垂直にして穴を開ける点にさえ注意すれば、必ずしも「対角線」でなくても二本の線の「交点」同士であれば問題はありません。
ザックリではありますが、図で解説するとこんな感じです。
今回軸打ちをおこなっている時に、右腕と上半身の接続部分の穴が若干ズレて開いてしまったので、せっかくですのでその場合のリカバリー方法もご紹介いたします。
まずは片方の穴をより径の大きいドリルなどで拡げてしまいます。
今回は1ミリ径の真鍮線で接続する予定でしたので、右腕の方は1ミリの穴のままにして、胴体の方の穴を3ミリ径のドリルで拡げます。
上の写真の右上の方に見えるのが右腕のパーツですが、こちらの穴は1ミリ径のままで「瞬着硬化剤」を塗った「真鍮線」を差しこんでおきます。
胴体の方の拡げた穴の中にはMr.SSPやシアノンのような「瞬着パテ」を充填します。
写真ではガイアノーツの瞬着カラーパテを使用しました。
入れすぎると溢れてしまって余計なところがくっついてしますので注意してください。
一応念のため腕のパーツ側に離型剤代わりのメンタムを塗っております。
「瞬着パテ」を入れたら先ほどの腕のパーツをくっつけてそのまま中の「瞬着パテ」が硬化するまでパーツがズレないようにおさえておきます。
穴が大きくて深いと「瞬着パテ」硬化まで時間がかかりますが、ここは焦らずにじっくり待ってください。
頃合いを見計らってパーツを外します。
うまくいっていれば、右腕側にあった「真鍮線」は胴体側に接着されて固定されており、穴のズレも解消されているはずです。
あとは離型剤に使ったメンタムを落としはみ出した「瞬着パテ」を削れば完了です。
普通の「瞬間接着剤」使うとパーツ同士が接着されてしまったり中の「金属線」がうまく固定できなかったりすることがあるので、「瞬着パテ」を使うのがポイントになります。
使用する「瞬着パテ」はシアノンや今回使用した瞬着カラーパテよりもMr.SSPの方が硬化が早くやりやすいかなと思います。
ただ、Mr.SSPの性質上穴に充填する極少量分だけ用意するのが難しくどうしても無駄になる分が出てしまうのと、ペースト状のため穴に充填しづらいのが難点です。
逆にシアノン等は穴への充填はやりやすいのですがMr.SSPと比べると硬化までにちょっと時間がかかる印象です。
この辺りはみなさまのお持ちのマテリアルや実際にやってみてやりやすい方を使っていただければと思います。
そんなこんなで「エリカ」の「仮組み」が完成いたしました。
次回は塗装についてお届けいたしますのでお楽しみに!!
みなさまのご来店をスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。
こんにちわ!
神戸ショールーム店長の山崎です!!
お待たせいたしました!
12月26日に開催しました
アフターレポートです!
今回は「エアブラシ」による塗装を行って参ります!!
「キャラグミン」に使われている「ウレタン樹脂(レジンキャスト)」という素材は、そのままでは塗料が乗りづらいため塗装の前に塗料の喰い付きを良くするために下地材を塗ります。
通常ウレタン樹脂製のレジンキットの下地材には「サーフェイサー」を使用します。
一般的な「サーフェイサー」はグレーですが「キャラグミン」のような「カラーレジンキット」にグレーの「サーフェイサー」を吹いてしまうとせっかくの「カラーレジン」が台無しになってしまいます。
そこで今回は、こちらの「造形村 GKサーフェイサー・透明」を使用いたします。
無色透明で乾くとつや消しになる下地材ですので、素材の色をそのまま活かしながらしっかりと塗料が喰い付くようになります。
サーフェイサーやスプレー塗料を吹く時は、まずしっかりと振って中の塗料を攪拌します。
スプレー缶の中には攪拌用の玉が入っておりますので、その玉が中でカラカラと音がするようになるまでしっかりと振ってください。
スプレー塗装を行う際は、吹き始めと吹き終わりに出る塗料はきれいに吹きださないことがある為、写真のように吹き始めと吹き終わりは必ず対象から離して吹いてください。
一度に塗料をのせようとせずにスプレー缶と吹く対象を同時に動かしながら、シャッシャッシャという感じで2~3回程度に分けて吹くとうまくいきます。
連続して長時間スプレー塗装を行っていると、だんだん缶自体が冷えて冷たくなることがあります。
これは、スプレー缶の中に液体状で入っている塗料が気体になって噴き出すときに周りの熱を奪っていく「気化熱」という現象が原因です。
缶が冷たくなると内部の圧力が下がってしまいきれいに吹けなくなりますので、吹付けを一旦やめて温まるのを待ってください。
※ 湯煎や暖房器具などで缶を温めるのは、たとえ低温でも内部圧の急上昇による破裂や、湯煎で濡れたことで錆が生じて缶が劣化するなどの事故につながる可能性があるので絶対に行わないで下さい。
塗装は「キャラグミン」の「カラーレジン」を活かしながら行って参ります。
ラッカー系塗料を使用して塗装しております。
ラッカー系塗料をエアブラシで使用する場合は「塗料1に対してうすめ液1~2」を目安にうすめます。
今回はややうす目にして圧力も低め(エアブラシの圧力計の目盛りで0.05くらい)で少しづつ具合を見ながら塗装をしました。
肌色部分は地の肌色を活かしつつおでこやあごの下、耳の後ろなど髪の毛などで影になる部分を中心にMr.カラーのクリアペールオレンジを細吹きで何回か重ね塗りしております。
左が塗装済み、右が未塗装なのですが、写真だとわかりづらいですね(汗)
SNSに完成品の写真を上げたり、雑誌のコンテストなど写真で応募する場合は、実際に見るよりも強めにメリハリをつけて塗装した方が写真映えしますよ。という事で。
このジャンヌのキットはほとんど塗り分けの必要がないのですが、スカートとケープのフチの部分が黒になっておりますので、「マスキング」をして塗り分けを行います。
スカートパーツの塗装を先におこなってから、「マスキングテープ」を使って「マスキング」行っていきます。
フチの部分はモールドが入っておりますので、そのモールドに合わせて隙間が出来ないように「マスキングテープ」をしっかりと貼り付けていきます。
写真のようにつまようじやヘラなどを使って隙間が出来ないように「マスキングテープ」の上から擦ってしっかりと馴染ませております。
ただあまり固いもので擦ったり、柔らかいものでも強くこすりすぎたりすると表面に傷や跡がついてしまったり塗装が剥がれてしまいますので注意してください。
「マスキングテープ」がしっかり馴染んだら、カッターで余分なテープを切って取り除きます。
鋭角刃のカッターやデザインナイフなど切れ味の良いナイフを使って切っていきます。
切れ味が落ちたな、と感じたらドンドン刃は交換して行きましょう。
ただ、切れ味が良すぎてキットの表面に切り傷をつけてしまわないよう力加減には注意して下さい。
もちろん指や手を切ってしまわないよう十分に注意してください。
「マスキング」は地道な作業で大変ですが、ここで手を抜くと隙間が出来ていてテープをはがしてみたら大惨事で全部やり直し!
なんてこともありますので、しっかりと行なって参りましょう。
「マスキングテープ」で「マスキング」は完了!ですが、念のため保険をさらにかけてテープとテープの境目に「マスキングゾル」を塗っていきます。
これで「マスキングテープ」の貼り付けが甘くても「マスキングゾル」が隙間を埋めて万が一を防いでくれます。
スカートのフチは「マスキング」で塗装いたしましたが、ケープのフチは細くパーツ形状の複雑なので「マスキング」はちょっと大変。
ここは「ファレホ」で筆塗してしまいましょう。
肘をついてしっかりと固定した状態で塗っていけば、はみ出さずにキレイ塗れますし「ファレホ」はラッカー塗料を侵さないので万が一はみ出しても「ファレホエアブラシシンナー」や「ファレホエアブラシクリーナー」できれいにふき取れます。
同様に手甲の手のひら部分も
甲冑のシルバーを塗装→スミ入れ塗料で陰影をつける→つや有りのクリアでコート→「ファレホ」のブラックを筆塗り
という順番で塗り分けを行っております。
そんなこんなで「キャラグミン ルーラー/ジャンヌダルク」完成です。
当初の予定よりも時間がかかってしまった上に後半大分飛ばし気味になってしまいましたが、今回解説できなかった「デカール貼り」などは、1月15日(土)の実演及びアフターレポートで行う予定です。
「キャラグミン 1/7 逸見エリカ (パンツァージャケットver.)」 を製作いたしますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
■キャラグミン組み立て実演プレ~下準備編~
■キャラグミン組み立て実演アフターレポート その1
■キャラグミン組み立て実演アフターレポート その2
2022年1月3日(月) 13時~15時 終了
2022年1月15日(土) 13時~15時
みなさまのご来店をスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。
こんにちわ!
神戸ショールーム店長の山崎です!!
お正月はみなさまいかがお過ごしだったでしょうか?
山崎はひたすら模型づくり&ゲームでした。
ただいま絶賛開催中の「ツール&マテリアルフェア2021-2022冬」に今週末より新たなキャンペーン、
が加わります!!
ファレホを5本お買い上げごとに、
※モデルエアー、パンツァーエース、メカカラーの17mlボトルサイズの中からランダムとなります。
の中からお好きなものを一つプレゼントいたします!!
5本ごとなので10本お買い上げでしたら二つプレゼント!!
期間は、2022年1月8日(土)~2月13日(日)ですが、プレゼントが無くなり次第終了となりますのでお気を付けください!!
※キャンペーン期間中でもプレゼントが無くなり次第終了となります。
この機会にぜひファレホを揃えて水性ホビーをはじめませんか?
みなさまのご来店をスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。
こんにちわ!
神戸ショールーム店長の山崎です!!
大変遅くなりましたが、
アフターレポートの2回目でございます。
今回は「金属線」による「軸打ち」をおこなって参ります。
つくるのはこちら!
キャラグミン
©TYPE-MOON
「キャラグミン」のようないわゆるガレージキットと呼ばれるレジン製組み立てキットは、パーツを合わせる時のガイドとなる「ダボ」はありますが「ダボ」だけではパーツ同士を保持できませんので組み立てには「接着剤」が必要となります。
接着には「瞬間接着剤」や2液性の「エポキシ接着剤」等を使用いたしますが、「接着剤」だけだとパーツ同士の接続に不安があるため、「金属線」で
パーツ同士を接続する「軸打ち」を行うことでパーツ同士の接着の補強にします。
「軸打ち」に使う「金属線」は「真鍮線」や「アルミ線」になります。
使うのはどちらでもよいですが、「アルミ線」の方が「真鍮線」よりも軽く柔らかいため切断しやすいのが利点です。
「真鍮線」だと直径2~3mmにもなると切るのに力が必要になりますが「アルミ線」だと直径3mm以上でも容易に切断できます。
逆に「真鍮線」は固い分「アルミ線」では重さを支えきれずに曲がってしまうような大きな形状や重量のあるパーツを支えることが出来ます。
それぞれ一長一短がありますのでうまく使い分けてください。
「軸打ち」には「ピンバイス」を使用してパーツに「金属線」を差し込むための穴をあけます。
「ピンバイス」はようするに手回しドリルで、下の写真のような別売りの「ドリル刃」を付け替えて使うタイプが一般的です。
0.1~3.2mm径の「ドリル刃」が使用できるタイプがオススメです。
今回の「ルーラー/ジャンヌダルク」では、0.5mm、1.0mm、1.5mmの「ドリル刃」を使用いたします。
「キャラグミン」には「金属線」を通すガイドとなる印がついてることが多いので、その印に合わせて穴をあけていきます。
パーツによっては製造上印がついていなかったり見づらかったりする場合があるので、そういった場合は写真ようなニードルで印をつけておくとよいでしょう。
また、いきなり太い径の穴を空けようとするとズレやすいので、例えば1.5mmの穴をあける場合は1.0mmの穴をあけてから1.5mmの穴を上からあけるようにするとズレが出づらいです。
このお腹部分のパーツのように腰パーツと胸パーツに挟まれたパーツの場合、完成後に見えなくなる部分から貫通させてしまうとズレずに穴をあけることが出来ます。
パーツ同士がズレないようにしっかりと押さえながら穴をあけていきましょう。
この際「ドリル刃」が斜めになっていると、パーツの合わせ目の穴も斜めになってしまい金属線での接続時に隙間が生じてしまう事があるため、なるべく垂直に「ドリル刃」をあてて穴をあけてください。
また、くれぐれも反対側に穴が貫通してしまわないよう、十分注意してください。
腕のパーツも同様に貫通させてしまうと簡単ですが、細いパーツなので「ドリル刃」が斜めに入っていると、合わせ目以外の部分に穴が貫通してしまって、リカバリーがとても大変になってしまうので、胴体よりも慎重に穴をあけて参りましょう。
穴をあけ終わったら「金属線」を差し込んで軸打ちは完了です。
「金属線」の切断とパーツへの差し込みは「ラジオペンチ」を使用すると良いでしょう。
そんなこんなで、「金属線」を通して上半身の仮組みは完了です。
仮組み状態なので、パーツ同士に隙間があったり、細かなパーツがついていなかったりしますが、(上半身だけですが)次の塗装のステップに入れる状態まできました。
この続きは12月26日の実演でお届けいたします!
次回の実演では"塗装実演編"と題しまして、いよいよ「エアブラシ」による塗装や「瞳デカール」の貼り付けなどを行って参ります。
どなたでもご参加頂けますので、ぜひ楽しみに!!
みなさまのご来店をスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。