キャラグミンの組立方

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【7】 下半身の組み立て

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まずはパーツチェックです。


■組み立てのパーツ全景(下半身9パーツ+ベルト7パーツ)

■ 腰かけベルトの組立

まず、腰掛けベルトから組み立てていきましょう。ここも小さいパーツが多いので、紛失には要注意しましょう。これはどの工程でもいえることですが、できるだけスペースに余裕のある広いテーブルの上などでパーツは広げましょう。パーツを片付けるときはトレーなどを使うとより安全です。


■ベルト完成

■ 脚、スカートの組立

ここで気になるのが、脚の真ん中に入っているパーティングライン(段差)です。 このままでもかまいませんしが、消す場合は脚パーツの曲面を意識して、脚の丸みに沿ってやすりを掛けましょう。 同じ部分を磨き続けて、そこだけ平たくなったりしない様に全体を満遍なく磨きながらラインが奇麗に消えるまでやすりをかけます。 曲面に合わせて「やすり」がかけ易いスポンジペーパーが、ここでは特におすすめです。


■(あらいずみ先生にお聞きしたところ、)実は彼女が下に穿いているのはレギンスだそうです

■写真はスポンジペーパー「スーパーファイン」#400-#600です(000でご紹介したスポンジペーパー「ウルトラファイン」はキメの細かい最後の仕上げ用ですが、こちらはもう少しキメの粗い荒削り用です)

■丸みに合わせて丁寧に、

■最後は「ウルトラファイン」で仕上げます

両脚の次はスカートです。ここにはパーツの外側についているゲートの中では一番大きなものが付いています。

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これもほかのゲートと同じく、少しずつ形を整えて、慎重に進めましょう。それができたら仮組み~接着へ進みます。 仮組みの段階で、もしパーツとパーツの間に「隙間」があったりした場合は、もう少し整形をしてから接着に進みましょう。 例えばここ↓スカートの白いラインのパーツと赤いパーツ。


■この程度なら接着剤で強引に留めてしまう方法もありますが、余り強引にやるとパーツが割れる恐れがあります

ウレタン樹脂は細いパーツや薄いパーツほど「歪み」が発生しやすいものです。原型がピタリと合っていても、生産中の熱で少しの隙間ができてしまうことがあります。

※パーツの歪みのとり方

ウレタン樹脂は、熱で柔らかくなる素材です。なので「歪み」をとりたい部分にドライヤーを当ててあげたり、80~90度ほどのお湯に20秒ほど浸けて暖めてあげると、指で歪みが直せるほど柔らかくなります。



■ お湯に浸けます(取り出すときに火傷しないように注意!)

■ お湯から出したらパーツが熱いうちに合わせて歪みを直します(火傷にご注意ください)

形が決まったら、冷水をかけて冷やしてあげるとパーツはまた硬くなります。

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■ ブーツの組立

下半身最後の重要パーツは「ブーツ」です。ここはシンプルですが、しっかりと立たせてあげるためにもとても大切な所です。 特に左右ブーツの裏のゲートは丁寧にカットして整えてあげましょう。 ここで削りすぎてしまうと、逆にバランスが悪くなってしまうので余り手を入れすぎず、だいたい平らになれば後は全体を組み立ててから調節しましょう。


■ アクセサリーをつけて完成

すべてが揃った所で組み立てて行きます。

■ 細かく切って小さくした両面テープを使って仮組みから行います

組み合わせが良くないパーツがあったら、紙ヤスリやデザインナイフで調整しながら、少しずつ進めていきます。左右のパーツを間違えないよう、注意して下さい。パーツの位置や組み立てを確認したら接着していきます。


■ 下半身が完成

これで全身が一通り完成しました。

■ 全体(マントなし)の組み立て

「頭部」「両腕」「上半身」「下半身」「ベルト」が完成しました。ここまでできたら、全身を組み立てが行えます。


■この凛々しいお姿

まだまだ完成までには先がありますが、その瞬間、瞬間の達成感を味わうのも「自分で作っていくこと」の醍醐味です。 ついに本体が立つ所まで来ることができました。完成まで後もう少しです!

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