GTM/FSS/ABSOMEC

GTMカイゼリン開発秘話 Q&A

【デザインについて】

Q 「GTM」と旧来の「MH」ではどこがどう違うの?
A「MH」は3次曲面と呼ばれる柔らかい有機的なラインで、鎧甲冑をまとった騎士然としたシルエットで描かれていたのに対し、「GTM」は「ツインスイング・オートドライブ」というツインスイング関節による全く新しい機構により、肘や膝関節など随所にZ型を配することによって人型を外したシルエットで描かれ、異様に大きい拳や垂直断面で構成された各部装甲など、違和感・異形感を感じさせる全く新しいロボットデザインとなりました。ボークスが世界初立体化する「GTMカイゼリン」は、原作者である永野護氏(以下、永野先生)の「この先何年も最先端を走る全く新しいロボットデザイン」を、全く新しい商品形態のロボット玩具で皆様にお届けしてまいります。余談ですが、このたびの「カイゼリン」立体化プロジェクトを通じて、改めて永野護デザインは立体物を常に視野に入れて描かれているのだなあと実感させられました。「GTM」と「MH」に共通して言える永野護デザインの肝として、「ロボットは自立するものである」という氏の信念を立体物で証明する醍醐味を味わうことができるのも、FSS造形に携わる者全ての「やり甲斐」に繋がっているのだと思います。

【機構について】

Q「ABSOMEC(アブソメック=絶対機構)」って何?
A造形師の感性を総動員してあらゆるデザインを立体具現化する「絶対領域」と対を成す、どんな動きでもデザインを損ねることなく再現可能な「絶対的な機構」のことです。また、ボークス/造形村が培ってきた様々なノウハウの集大成でもあります。従来とは全く異なるアプローチで、理想とする動き、デザインから着想し、機構を構築することで、デザインと機構の両立を実現します。まさに全く新しいロボット「GTM」の複雑怪奇なツインスイング関節機構にうってつけと言えるでしょう。
Q「GTM」の「ツインスイング・オートドライブ」が再現されているって本当?
A「ツインスイング・オートドライブ」は「GTM」の動力源である「ハーモイド・システム」が生み出した高出力エネルギーを受けてGTM本体を効率良く駆動させる機構で、「Z型」にセットされた各部関節は「ツインスイング関節(オフセット関節)」と呼ばれ、電磁エネルギーによってスイングスライドする。通常の人間の球体関節や機械の回転軸運動とは全く異なる特徴的な動きを、「ABSOMEC」を採用することで完全再現。レール状の関節部に沿ってスライド可動するだけでなく、「ねじれ」方向にもスイング可動が可能です。大胆なポージングの際にもこの「ねじれ」構造が重要な役割を果たし、接地面積の少ないヒール構造でもしっかりと重心を保ちます。人間でいう軟骨や筋繊維などによってしなる四肢のような動きと役割で負荷を吸収させ、ともすれば人間よりも人間らしい躍動感あふれるポージングを実現します。これぞまさに永野護デザインの真骨頂。従来の軸可動やボールジョイントで再現されたロボット玩具では絶対に味わえない未知の領域を存分に味わえます。

【仕様について】

Qなぜ組み立てキットでもなく完成品トイでもない「半完成品」なの?
A昨今の技術の進歩もあいまって、模型やガレージキットと呼ばれる組み立てキットは日々進化を遂げています。特に模型では、接着剤や塗料などの溶剤を使わずとも、比較的容易に塗装済み完成品と見紛うばかりの状態で組み上げられるほどの進化を遂げました。そしてもちろん、キャラクターデザインそのものもより洗練され、常に進化しています。その反面、パーツの複雑化も進み、きちんと仕上げようと思うと途端に塗装や工作の難易度が上がり、「買ったはいいけど完成できない」「どうせ完成できないから買うのをためらう」という現象が進みました。そんな中、組み立てるドキドキワクワク感を味わいながら、完成させる喜びを一人でも多くのお客様に味わっていただきたいという永野先生の想いを受け、複雑な機構を内包する部位はある程度完成された状態のユニットで構成され、模型やガレージキットなどで使用する専用の用品工具や高度な技術を一切必要とせず、100円ショップでも手に入るドライバー1本でどなたでも簡単に組み上げられる「半完成品」という仕様でのお届けとなりました。常に立体物での具現化を意識してデザインされた最新の永野護メカを、ぜひその手で最後まで完成させていただければ幸いです。

【取扱い方法について】

Q「イージーアッセンブル」というほど組み立ては本当に簡単ですか?
Aはい、模型初心者の方でもどこにでもある精密ドライバー1本で、簡単に組み立てられます。例えばニッパーや接着剤、ゲート処理や塗装など、通常の模型やガレージキットに必要な知識や技術、専用の用品工具等は一切不要です。どなたでも完成まで楽しみながらたどり着けるように組立説明書にも徹底的にこだわりました。開封からパーツ確認、組み立て工程のみならず、GTM特有のツインスイング関節機構を存分に楽しむための遊び方マニュアルからポージング指南まで。模型であろうと完成品であろうと「こんな説明書いまだかつて見たこともない!」と驚き、つい永久保存したくなるようなものを目指しました。(余談ですが、説明書の充実さは永野先生のお墨付きです!)その説明書に沿って丁寧に作業を進めていただければ、模型初心者の方であれば大体30分程度で組み上ります。模型を組んだこともない方でも1~2時間もあれば無事完成できるでしょう。
Q完成品トイは遊んでいるうちに関節部とかがヘタってくるんだけど大丈夫?
A玩具である以上ある程度は経年劣化も生じますが、一般的な完成品トイとの違いは、楽器などのようにユーザー自らが、修理目的だけでなく楽しみ方や使い勝手に合わせてチューニングが可能という点です。肩周りから腕部、腹部蛇腹構造、股関節、脚周りなど、基本構造となる各ユニットにはチューニング機能が搭載されており、組み立て時と同じドライバーでいつでも調整可能です。これにより、ポージング時の関節の動きやすさも思いのままに調整できるだけでなく、遊んでいるうちに、または経年劣化によって緩んだ関節部を締め直して渋みを復活させることができ、逆に保管時には緩めておけばある程度未然に防げます。車や楽器のように愛でながら大切に扱っていただければ、いつまでも末永く楽しんでいただけるよう最大限配慮しました。

【販売方法について】

Qどこで買えるの?
いつでも買えるの?
A全国のボークス各店およびホビー天国Webでご購入いただけます。また、ホビー系イベント会場でもご購入可能な場合もございますので、随時ボークスWebや店頭などをご確認ください。基本的には在庫がある限りはご購入いただけますが、一体ずつ丁寧に組み上げるなど特殊な製法により一度に大量生産ができないため、初回生産分は受注形式での販売となっております。もちろん後日店頭にも並ぶよう十分な数をご用意させていただく予定ですが、確実に入手するためにもご予約をオススメします。
Q早期予約キャンペーンって何?
AABSOMEC「GTM」シリーズ第一弾「カイゼリン」発売記念として、一人でも多くのファンの皆様に手にしていただきたく、期間限定特別価格にてご提供させていただきます。また、期間内であれば「カイゼリン」本体を美しくカッコ良く飾れる「特製ベース」もご購入いただけます。詳しくはボークスWebや店頭なども合わせてご確認ください。
Q「特製ベース」はどう特製なの?
Aこのたびの「カイゼリン」に合わせてドナウマークをあしらった専用デザインで、「カイゼリン」の高クオリティにふさわしい最高品質の「アクリルキャスト」製法を採用。「カイゼリン」を格調高くディスプレイできるファン必携のアイテムです。「アクリルキャスト」製法とは、上下2枚のガラス板を重ね合わせ、その間にアクリルの原料を流し込んで作り上げる製造方法で、一般的な製法(原料をローラーに流し込む「押出成型」)と比べて高コストかつ加工が困難ですが、その分「硬度が高く反りが出にくい」「裁断面など白い部分もザラザラにならず美麗な仕上がりとなる」等のメリットがあります。また、文字は超精細なレーザー刻印で、土台部分には滑り止めの特殊加工(梨地処理)が施され、アクションポーズを取らせた状態を維持したまま美しく飾る事ができます。「全く新しいロボット玩具」を思い通りにディスプレイできる、至高のオプションパーツを是非、貴方のコレクションに加えていただけると幸いです。

【アフターサービスについて】

Q箱を開けたら壊れていた、または遊んでいて壊してしまった場合は修理や交換できますか?
Aご購入後2週間以内の開封時点ですでに破損や欠品等があった場合は初期不良に相当しますので、無償で対応可能です。それ以降に破損や紛失等があった場合は有償対応となります。いずれの場合も、ボークスアフターサービス窓口へ直接ご相談ください。受付時にはご購入時のレシートや納品書などの購入証明書と、商品に同梱されている「オーナー証」の両方が必要となりますので、あらかじめご用意のうえ、窓口へご連絡いただきますようお願いいたします。ただし、故意による破損や紛失、過剰なパーツ請求等には対処しかねる場合もございますので、あらかじめご了承ください。
Q「オーナー証」って何ですか?
A高級感あふれる特殊印刷を施し、ドナウ帝国の皇帝に近いものか皇帝代理騎士のみに付されるというドナウマークを施したデザインは、まさに皇帝騎「カイゼリン」を駆るウォー・キャスター(それはあなたです)のみに与えられる特別な証とも言えます。これはボークス/造形村の正規商品であることの証明とともに、アフターサービスの受付に必要な重要書類ですので、大切に保管しておいてください。また、無用な稀少性を排すため、券面に記載されたオーナーNo.はランダムで付与されたものとなりますので、あらかじめご了承ください。